Fanfic

新たなる試練

それぞれの戦い

ルビー・ムーンVSフォルス

2人は友枝の東地区あたりに飛んでいった。

フォルス
「ここなら大丈夫でしょう。」
ルビー・ムーン
「そうね。誰にも邪魔されたくないもの。いくわよ。」
フォルス
「お先にどうぞ。」
ルビー・ムーン
「はぁー、やー!!!」

ルビー・ムーンは結晶のようなものをフォルスに向かって飛ばしたが避けられてしまった。

ルビー・ムーン
「よ、避けた。」
フォルス
「なんなの?そんな攻撃?はっ!!笑わせるんじゃないよ。次ぎは私よ。」

フォルスは右手を少し前にだした。そうすると町の光がフォルスの手に集まってきて光の球体を作った。

フォルス
「光は自らの外からいずるものでしょ。だから私はその光を集めた。」
ルビー・ムーン
「光を集めたからってなによ。」
フォルス
「こうするのよ。」

フォルスは右手を前に出し左手を右腕に持っていった。その瞬間光の球体から無数の針がルビー・ムーンに向かって飛んできた。

ルビー・ムーン
「な、なに?!ニードル!?」

ルビー・ムーンはとっさに結晶を飛ばしたがすべて撃ち抜かれてしまった。

フォルス
「甘いわよ。ルービー・ムーン。」
ルビー・ムーン
「ちっ!私をなめないでよ!!」

2人の戦いは本格的に始まった。

ユエVSハデス

ルビー・ムーンとフォルスの戦いが始まった頃2人は友枝の西地区の上空にいた。

ハデス
「どうやらフォルス達が一番に始めたようですね。」
ユエ
「あぁ。」
ハデス
「なんとまぁ、まったく興味がないような返事ですね。」
ユエ
「ない。」

一瞬その場の空気が固まった。

ハデス
「そ、そうですか。では、始めましょう。」

ハデスは握りこぶしを作ったまま両腕を少し横に出した。ハデスが動き出した時ユエも弓を撃つ体制になっていった。

ハデス
「ユエ、闇はどこから現れると思いますか?」
ユエ
「?!」
ハデス
「自分の心から現れるんですよ。こういう風に。」

ハデスが握りこぶしを開いていくと黒い球体が握りこぶしに比例して大きくなっていった。

ハデス
「どうですか。これが闇です。一度闇の力をくらってみてわ!!!!」

そう言った瞬間ハデスは2つの球体を時間差で投げてきた。

ユエ
「チィッ!!」

ユエは弓矢を放ち2つの球体を相殺した。

ハデス
「ほう。相殺するほどの力か。ならこれはどうだ。」

ハデスは黒い球体を次々と撃ちだしていった。

ユエ
「くっ。」

ユエは弓を止め結晶の攻撃に変換した。

ハデス
「ほほう。力には数か。めんどくさい。」

ハデスは球体を撃ちだすのをやめユエの方に突っ込んでいった。

ハデス
「あなたもこの方がいいでしょう。ユエ!」
ユエ
「なに?!」

ユエは瞬時に結晶を飛ばすのをやめハデスのほうに向かっていった。そして2人は接近戦へともつれ込んだ。

ケルベロス&スピネル・サンVSラー&アヌビス

友枝南地区上空に飛び、ルビー・ムーンやユエ達が戦っている中この二組はいまだに戦いを始めていなかった。なんとケルベロスとラーが口喧嘩を始めてしまっていたのである。

ケルベロス
「お前らなんてちょちょいのちょいで倒したるわ!!」
ラー
「なら早く攻撃したらどないや。主があんなんやと守護者もへっぽこやのぅ。」
ケルベロス
「なんやとー!!!もういっぺん言ってみぃー!!」
ラー
「あぁ、何度でも言ってやるよ。お前の主はへっぽこぴーのこんこんちきや。」
ケルベロス
「なんやとー!!」

ケルベロスの頭には湯気がたっていた。

スピネル・サン
「もういいでしょう。いい加減やめなさい。ケルベロス。」
ケルベロス
「なんやねん。もうちょいだまっとれ。スッピー!!」
ラー
「スッ・ピー?なんやそのあだ名は。だっさいのー。まるで女の子が人形に付ける名前やないけ。どう思うよ。え、アヌビス。」
アヌビス
「ラー。いい加減にしなさい。戦うのが私たちが一番遅いではないか。相手はもうかんかんですよ。」
ラー
「そんなことねー・・・・・、あった。」

ラーが周りを見てみると東と西では戦いがもう始まっていた。そればかりかケルベロスだけではなくスピネルにも怒りの湯気がたっていた。

ラー
「ど・どうして、あいつらあんなに怒ってんだよ。」
アヌビス
「あなたが悪いんです。来ます。」

アヌビスがそういった瞬間ケルベロスが攻撃してきた。危ないところで避けたアヌビスとラーだが次にスピネルの攻撃が襲ってきた。

ラー
「この野郎!!」

ラーは翼をはばたかした。そうすると炎の槍がケルベロスとスピネルに向かった。だが槍をスピネルが撃墜し隙が生じた間にケルベロスがラーに向かった。

ケルベロス
「もらった〜!!!」

ケルベロスは炎を溜め撃ちだそうとしたが横からレーザーのような攻撃が来たため失敗してしまった。

ケルベロス
「どっから現れたんや。」
スピネル・サン
「わかりません。私も見ていましたが急に現れたようでした。」
ラー
「ふー、危なかったぜ。サンキューなアヌビス。」
アヌビス
「貴様があいつらを怒らせるからこうなったんだ。」
ラー
「そう言うなや。今度はこっちから行くぜ!」

ラーは口から火炎弾を撃ってきた。後ろからアヌビスの攻撃が迫ってきた。ケルベロスとスピネルはそれぞれの技で相殺した。

ケルベロス
「あの黒犬いったい何時移動してんねん。俺らに気付かれんと後ろに行く方法なんかあるんか?」
スピネル
「いくつかありますが先の状況では一つだけ。」
ケルベロス
「なんやそれは。」
スピネル
「あのアヌビスというもの、闇と同化しているんですよ。」
ケルベロス
「なんやて〜!!そんなことできるんかい。」
アヌビス
「できますよ。私なら。」
スピネル
「やはり。あなたには我々のように翼がない。だから我々より上から攻撃したり後ろに移動するためにはパートナーを使うか建物を移動するほか方法がない。なのにあなたはそういった方法をとってはいない。だから私はもっとも非現実的なものを選んだ。それが当たりだとは。」
ラー
「もう見破られてんぜ。」
アヌビス
「あなたは黙ってないさい。・・・やはりあなたが気付きましたか。そうです。私には翼がない。空を飛べないということです。ここに来るまでは能力を隠すためラーに乗ってきましたがさすがに戦うときも乗っているわけにはいかず使いました。たった2、3回で気付くとは侮れませんね。」
スピネル
「いえいえ、それほどでも。」
ラー
「ならもう隠すことがないな。派手にやろうぜ。」
ケルベロス
「わかった。」
スピネル
「いいでしょう。」
アヌビス
「いきますよ。」

その瞬間、4人はそれぞれの攻撃を繰り出した。その攻撃が中央で交わり大きな爆発となり4人はそれぞれ真の戦いを始めた。

異次元に作られた友枝町の北区付近に向かっている2人の人影がいた。小狼と刃だ。小狼はさくらのことを気にしながら刃の後を追いかけていた。

「どうした。彼女のことが気になるのか。」
小狼
「悪いのか。」
「いや。守るべきものがあるやつは強くなる。」
小狼
「?」

小狼は不思議に思いながらそのまま後を追った。

「着いたぞ。ここが俺たちの戦う場所だ。」

小狼と刃が着いた場所は友枝にはない広さの場所だった。

小狼
「ここは・・・友枝にこんな土地はないはず。」
「そうだ。俺が作った。」
小狼
「作った?そうか。この友枝町はお前たちが作ったものだったな。それで・・・。」
「俺とお前は戦うスタイルが似ている。こうして戦うのがベストだと思った。」
小狼
「似ている?いったいどこが」

小狼がそう言うと刃はひとつの宝玉を出した。

小狼
「その宝玉。まさか。」

刃はふと笑い宝玉を光らせた。光った宝玉は武器へと変わった。

「さぁ。お前も早く剣を出せ。」

言われるとすぐと小狼を自分の剣を出した。

小狼
「(あれは偃月刀(えんげつとう)。いや、ちょっと違う。棒の太さが少し太いな。しかしどうしてあいつが偃月刀なんか使う。)」
「どうして俺が偃月刀を持っているか疑問なのだろう。この偃月刀は先祖代々伝わるものなんだ。名を龍虎王という。」
小狼
「龍虎王。確かに刃のところは虎のの爪や牙を思わせるが龍というのはわからないな。」
「戦っていればわかるさ。行くぞ!!」

刃が小狼に向かって突っ込んできた。

小狼
「(は、早い!!)」

なんとか一撃を剣で払うことができたが小狼は体勢を崩してしまった。その間に刃は自分の身長よりも長い偃月刀をすばやく構え次の攻撃に入ろうとしていた。小狼はすばやく攻撃を予測し後ろへ飛んだ。その時に刃が偃月刀を地面に振り落とした。地面に着いた龍虎王の刃は地面を砕いた。

小狼
「(なんていう力だ。あいつ・・・相当強い。)」

小狼が地面に着地する前に新たな攻撃が加えられた。それは刃が龍虎王で砕いた地面が石つぶてになり飛んできたのだ。

小狼
「(こんなところで負けていられないんだ!!)雷帝招来!!」

小狼は石つぶてを札から出した雷で防いだ。

「ほう。それがお前の術か。中国らしい。札を使うとは。」

なんと小狼が石に気を取られているうちに刃は小狼の後方に移動していた。

小狼
「・・・?!ど、どうして。そうか、道場で石田がやった技か。」
「ご名答。瞬歩というんだ。説明は前にした・だろ!!」

刃は龍虎王を大きく横に振った。その時小狼は真上に飛び降りてくる加速を足し剣を振り落とした。だが刃は龍虎王の持ち手をすばやく変え棒のところで剣を防いだ。

「さすが。重力の加速をプラスして攻撃してこようとは恐れ入るよ。戦いに慣れているものならではの考えだ。」
小狼
「くそっ!!(どうしてこの棒が切れない。木でできているんじゃないのか。)」

刃はそのまま棒で剣を押し出し小狼は後ろへ飛んだ。

「そろそろこいつが龍虎王の名を持っている理由を教えてあげようか。」
小狼
「なに?」

刃は龍虎王を大きく構えた。小狼は再び瞬歩が来るのではないかと予測し構えながらすぐに動ける体勢をとった。しかし小狼の予想を大きくはずした攻撃がきた。刃が龍虎王をそのまま振り下ろした。だが地面を砕くのではなく偃月刀の刃が伸びてきたのだ。小狼は避けることができず剣で防いだが別の位置からまた龍虎王の刃が襲ってきたのだ。小狼は高く飛び攻撃を避けた。そして相手の武器を観察した。

小狼
「(それは三節根か。いや、一定感覚で分かれている。まさに龍だ。これほどまでに伸びる根は中国でも見たことがない。それどころか操れないぞ。)」
「どうした。李小狼。この龍王をそのまま喰らうのか!?」

龍の顔に見える龍虎王の刃が上空にいる小狼に向かってきた。

小狼
「風華招来!!」

小狼は風で自分を覆い龍虎王の刃を弾いた。

「君とはまだまだ楽しめそうだ。」
小狼
「こっちこそ。そんなことができるとは思わなかった。ほかにもまだできるんだろ?」
「さぁ、どうだろう。」

2人は中央に移動し剣と偃月刀の刃との戦いを始めた。

小狼たちが戦いを始めた中さくら達はまだ戦っていなかった。

瑛二
「とうとう4人とも始めたみたいだな。ここからだと上の様子がよくわかる。」

さくら達がいる場所からは上空で戦っている者達をよく見ることができた。そして、地上で戦っている小狼たちのことは音でわかった。

さくら
「小狼君・・・。」

さくらは小狼が向かった方を見ていた。

瑛二
「そろそろ始めないか。戦いたくてうずうずしているんだが・・・。」

さくらは瑛二の方を向いた。

さくら
「どうして、どうしてこんなことをするの?あなたはこんなことをする人じゃ・・・」
瑛二
「うるさい!!」

瑛二は杖を掲げた。

瑛二
「撃(ショット)!!」

瑛二が術を使うと弾丸のような衝撃波がさくらの方へ向かった。

さくら
「キャー!!」
エリオル
「いけない!!さくらさん、早くシールドを!!」

だがさくらはカードを使おうとはしなかった。エリオルはとっさに自分の魔力弾で『撃(ショット)』を相殺させ、さくらへの直撃は避けた。その時さくらとエリオルはビルの隙間に逃げた。

エリオル
「さくらさん、しっかりしてください。どうしてカードを使わないのですか。」
さくら
「エリオル君・・・。カードを使うとこの戦いをしなくちゃならないような気がして。」

エリオルがさくらの手を見た時、その手にはシールドのカードが握られていた。エリオルは一瞬のうちに理解した。さくらの体はさっきの攻撃を防ごうとした。しかし、相手と戦いたくないという理性がカードの使用をとめたのだと・・・。

エリオル
「さくらさん。あなたという人はどこまでお人よしなのだか・・・。」

エリオルはさくらに向かってそう言うと微笑んだ。

さくら
「エリオル君・・・。」
エリオル
「さくらさん、あたながあの方と戦いたくないのはここに来た私たち全員がよくわかっています。でも、これだけは覚えておいてください。ケルベロスやユエ、スピネル・サンやルビー・ムーンもあなたのために戦ってくれているのです。そして、李君も・・・。それはわかりますね。」
さくら
「・・・うん。」
エリオル
「だったらあなたもそれに答えなくてはいけませんよ。今回のあなたの使命はカードたちを守ること。そして私たち全員でこの世界から抜け出し、もとの友枝町に帰ることです。」

さくらは黙ってエリオルを見た。

エリオル
「さくらさん、あなたには無敵の呪文がある。そしてもう一つ覚えていてほしい言葉があるのですがいいですか?」
さくら
「なに?」
エリオル
「思いだけでも・・・。力だけでも・・・。この言葉をよく覚えておいてください。」

さくらはその言葉を聞いた時、エリオルの後ろにクロウ・リードの姿が見えたような気がした。

さくら
「思いだけでも・・・。力だけでも・・・。うん。ありがとう、クロウさん。じゃないエリオル君。私、本当はまだ戦いたくないけどみんなのためにそして瑛二君を止めるために頑張る。」

さくらは立ち上がった。エリオルから見たさくらの目には今までにないような信念が感じられた。

瑛二
「お話は終わったかな?」

さくらたちが振り向くと向かいのビルの上に瑛二がいた。

さくら
「私、もう逃げない。」
瑛二
「そうか、俺はうれしいね。だが残念なお知らせがある。」

瑛二の上空に丸い球体のようなものがあった。そこにはケルベロス、ユエ、スピネル・サン、ルビー・ムーン、小狼の姿があった。

さくら
「小狼君!みんな!!」
エリオル
「なんということだ。まさか・・・。」
瑛二
「この3人に負けたのだよ。」

瑛二の隣には刀と漆黒の翼を持つユエのような者とジャッカルに翼の生えたような者たちがいた。

さくら
「まさかみんなが負けるなんて・・・。」
ルシフェル
「我々の真の姿にはユエやルビー・ムーンたちが勝てなかったということさ。」
さくら
「そんな・・・。」
瑛二
「時間を戻してあげようか?」
エリオル
「そんなこと・・・。」

瑛二はふっと笑った。そうすると杖を掲げた。

瑛二
「タイム、リターン。」

呪文を発動させるとさくらとエリオル、瑛二以外の者たちが時間をさかのぼっていった。

術が発動し終わるとさくらたちは数分前に戻っていた。

〜第六部・完〜

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