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新たなる試練

戦いへの道標

エリオルが帰国して3日目の朝、さくらたちは瑛二の家にいた。

さくら
「きれいなお家だね。」
知世
「掃除がいたるところに行き渡ってますわ。」
瑛二
「そうかなぁ。そう言ってもらえると嬉しいよ。」
「昨日から大慌てで掃除したものな。」
瑛二
「うっさいなー。良いだろ別に!!」

瑛二は恥ずかしそうに刃に怒った。

瑛二
「そうそう、柊沢君は」
エリオル
「あ、石田君。私のことはエリオルと呼んでください。」
瑛二
「そ、そうか。じゃあ俺のことも瑛二と呼んでくれ。」
エリオル
「わかりました。」
瑛二
「で、エリオルはいつまで日本にいるつもり?」
エリオル
「八月いっぱいまではいようかと・・・。神社のお手伝いもしなくてはいけないので。」
瑛二
「神社?」
さくら
「エリオル君はね日本にいる間、観月先生の実家の神社に住んでるんだ。そこの神社お守りが効くって有名なんだよ。」
瑛二
「いいな。今度買いにいこっと。」
さくら
「私もついていってあげるよ。」

その言葉を聞いた小狼は敏感に反応した。

小狼
「お、俺も行く!!」
瑛二
「李君、そんなに慌てなくても君の彼女は取らないよ。」

小狼とさくらの顔が赤くなった。

さくら
「ど、どうしてわかったの?」
瑛二
「どうしてって言われても・・・、なぁ、刃。」
「見ていてわかる。」

さくらと小狼の顔はさらに赤くなった。

そうやって楽しくしているうちにお昼時になった。

瑛二
「もうすぐ昼だね。何か作るから待っててよ。」
さくら
「いいよ。そんなの。・・・・そうだ。みんなで作らない?」
知世
「それはいい考えですわ。」
苺鈴
「賛成!!」
瑛二
「よし、そうしよう。なに作る?」
小狼
「冷麺なんてどうだ?」
エリオル
「いいですね。ついでにデザートも作りましょう。おやつに食べる用に。」
「そうだな。」
瑛二
「冷麺って何がいるのかな?」
小狼
「瑛ニ、冷蔵庫の中見てもいいか?」
瑛二
「いいよ。」

小狼が冷蔵庫の中を見た。

小狼
「だいたいのものが揃ってる。あとは焼き豚かな?」
瑛二
「それじゃあ、料理する組と買い物組に分かれよう。」

瑛二がペンとメモ帳を持ってきた。1枚の紙を7つになるように分け、そこに『料』という漢字と『買』という漢字を書いた。その紙を折りたたみ混ぜた。

瑛二
「よし、料理組が4人、買い物組が3人にしてある。好きなの選んで。」

みんな慎重に選んでいった。

瑛二
「選んだ?それじゃあ、あけて。」
さくら
「私料理だ。」
知世
「私は買い物ですわ。」
苺鈴
「私も買い物〜。」
小狼
「俺は料理だ。」
瑛二
「俺は料理。」
「買い物だ。」
瑛二
「よし、それじゃあ。みんな500円ずつだそう。3,500円ぐらいあれば大丈夫なんじゃない?」
知世
「そうですわね。デザートは何を作りますか?」
さくら
「アイスクリームなんてどう?今日、暑いし。」
瑛二
「そうだね。知世ちゃんお願いできるかな?」
知世
「はい。わかりました。」
苺鈴
「それじゃ小狼、分量とか間違えないでね。」
「行ってくる。」
さくら
「いってらっしゃい!!」

知世たちが買い物に出かけてさくらたちも料理に取り掛かった。

小狼
「さくらとエリオルは冷麺の具の野菜を千切りにしてくれ。」
さくら
「わかった。」
エリオル
「わかりました。」
瑛二
「李君、タレはこの味で良いかな?」
小狼
「う〜ん。もうちょっと濃い方が良いかな?」
瑛二
「よし。」

時間が早々と過ぎていった。

エリオル
「野菜切り終わりました。」
瑛二
「タレも終わった。」
小狼
「麺もできた。」
瑛二
「ちょっと休もう。まだ、買い物組が戻ってきてないし。」
さくら
「そうだね。」

瑛二達はソファーに座った。

「そうそう、一つ聞きたいんだけどいつまでケルベロスとスピネル・サンを隠しているつもり?ばればれだから出しても良いよ。」

ケルベロスとスピネル・サンがエリオルのカバンから出てきた。さくらは驚く。小狼はさくらの前に立った。

さくら
「どういうこと!?」
瑛二
「エリオルは俺が怪しいと思っていたわけだ。」
エリオル
「えぇ、まぁ。さくらさんからの手紙におかしな魔力を感じたので。」
瑛二
「そういうことか。まぁ、その分だとさくらちゃんはケルベロスとスピネルがいることには気付いてなかったみたいだね。」
スピネル
「それはそうですよ。私達は自らの魔力を抑え、さらにエリオルの魔力で防いでいたわけですから。」
ケロちゃん
「まぁ、でもばれとったいうことか。とんでもない魔力の持ち主やな。」
瑛二
「そうでもないさ。俺の先祖はクロウ・リードと同等の魔力を持っていた。しかし、ある時クロウ・リードに戦いを挑み返り討ちにあった。そのとき、魔力を失ってしまったんだ。ある力以外は。」
さくら
「ある力って?」
ケロちゃん
「コピー能力や。」
さくら
「コピー?」
エリオル
「相手の魔力をコピーし、自らの力とコピーした相手の魔力を掛け合わせることにより強い魔力を手に入れることができるんです。さくらさんも出会ったでしょ。」
さくら
「もしかしてあの時の。」
ケロちゃん
「そうや。」
瑛二
「先祖がそんな力だけを残して死んでしまった。あいつは死んで生まれ変わる時に武術を得意とする体と魔力がうまく扱える体に分かれるように魔力をかけた。その生まれ変わりが俺と刃だ。」
さくら
「そんな。じゃあ。」
瑛二
「そうさ。公園で君のカードがコピーされたのはこの俺がやったんだ。そのおかげで俺は強くなった。今は感謝しているよ。」
さくら
「瑛二君!!」
瑛二
「まだ、気付かれてはいけないんだよ。だから今は記憶を忘れさせてもらうよ。戦う時はこっちから呼ぶからね。」
小狼
「さくら!危ない!!」

小狼が駆け寄る。

瑛二
「今日は楽しもうじゃないか。『イレイズ』!!」
さくら
「ど・・し・・・て。」

『バタン』

小狼+ケロちゃん
「さくら!!」

ケルベロスと小狼はさくらの方に駆け寄った。

小狼
「さくら。大丈夫か?」
ケルベロス
「大丈夫や。気を失ってるだけや。」

小狼は瑛二の方を振り返った。

小狼
「お前!!」

小狼は瑛二のほうへ向かっていった。しかし・・・

瑛二
「『プリズン』!!」
小狼
「なに?なんだこのこの囲いは」
瑛二
「魔力の鉄格子さ。おれが作った。さくらちゃんのカードを元にして。たしかロックのカードだったかな?さぁ、君にも今のことは忘れてもらおう。『イレイズ』!!」

小狼はそのまま倒れこんだ。

エリオル
「私の記憶も消すのですか?」
瑛二
「いや、守護獣と君の記憶は残しておくよ。」

『ガチャッ』

知世
「ただいまですわ。」
瑛二
「おかえり。意外と遅かったね。」
苺鈴
「いい焼き豚がなくて駅前のスーパーまで行ってたのよ。」
瑛二
「そうだったんだ。大変だったね。こっちはもう準備ができてるよ。」
「時間がないと思って簡単にできるアイスを買ってきた。」
知世
「さくらちゃんは?」
エリオル
「待っている間に寝てしまいました。李君と一緒に」
苺鈴
「なにやってんのよ。小狼!!木之本さん!!起きて。」

苺鈴が2人の体を揺する。

さくら
「苺鈴ちゃん。」
小狼
「苺鈴」
苺鈴
「何やってんのよ。暖かくて気持ちいいからって2人でお昼寝だなんて。」
小狼
「俺達、寝てたのか?」
知世
「えぇ、気持ちよさそうに。」

さくらが急に立った。

さくら
「知世ちゃん!!あのね、さ・・・っき」
知世
「どうしたんですか?さくらちゃん。」
さくら
「ううん。なんでもない。」
瑛二
「さぁ、最後の仕上げをしよう。エリオル手伝ってくれないか?」
エリオル
「いいですよ。」
瑛二
「みんなは座っといてくれ。」

瑛二とエリオルがキッチンに入って5分後、2人は料理を持って出てきた。

瑛二
「さぁ、食べよう。」
知世
「はい。」

その後昼食を食べみんなで遊んだ後さくらと小狼はある一部の記憶のないまま帰宅していった。

その日の夜。

ケロちゃん
「今日は楽しかったか?」
さくら
「うん。とっても。でも、何かがおかしいの。」
ケロちゃん
「何がおかしいんや?」
さくら
「わからない。でも何かを忘れているような。」
ケロちゃん
「今日は疲れてんのやろ。もう寝ぇ。」
さくら
「うん。おやすみケロちゃん。」
ケロちゃん
「おやすみ。」

同時刻〜瑛二の家〜

「言ったのか?エリオル達に。」
瑛二
「あぁ、言った。さくらちゃんと李の記憶からは消したけどな。」
「だが、エリオルと守護獣たちの記憶は消してないんだな。」
瑛二
「ま、そういうこと。」
「お前は賭け事が好きだな。」
瑛二
「いつも負けるけどな。」

午前一時〜さくらの夢〜

さくら
(なに?この夢。どこかで見たことがあるような。)
瑛二
「そうさ。おれがカードをコピーした。」
さくら
(今、瑛二君はなんて言ったの?)
瑛二
「戦う時はこっちから呼ぶからね。」
さくら
(次は何?・・・ここは瑛二君の家?)
瑛二
「・・・・・」
さくら
(何を言ってるかわからないよ。どうしてなの?どうしてケロちゃんと月(ユエ)さんが・・・。知世ちゃん?苺鈴ちゃん!!小狼君!!)
ケロちゃん
「さくら!!さくら!!大丈夫か?」
さくら
「ケロちゃん。うん、大丈夫だよ。」
ケロちゃん
「そうか、それはよかった。」
さくら
「ねぇ、ケロちゃん。瑛二君たちがカードさんをコピーしたの?」
ケロちゃん
「な、何で知ってるんや?」
さくら
「さっき夢で・・・。」
ケロちゃん
「そうか。じゃあ、みんなに話した方が良いな。」
さくら
「うん。みんなに電話するね。」
ケロちゃん
「月(ユエ)の奴も呼んでくれ。」
さくら
「わかってるよ。」

さくらの家にみんなが集まった。

月(ユエ)
「それでどんな予知夢を見たんだ?」
さくら
「わたしと小狼君の記憶が消されている場面と私達が瑛二君たちと戦う場面を・・・。」
小狼
「ということはやっぱりあいつらが」
エリオル
「そのようですね。」
奈久留
「私達もいたの?」
さくら
「はい。私と小狼君とケロちゃんと月(ユエ)さんとエリオル君と奈久留さんとスピネルさんとあと、知世ちゃんと苺鈴ちゃんと観月先生もいたよ。」
小狼
「どうして大道寺や苺鈴や観月先生もいたんだ?」
さくら
「わからない。」
観月歌帆
「みんなが集まっている時に戦うのかもしれないわね。」
苺鈴
「用心しなくちゃ。」
知世
「そうですわね。」
瑛二
「その必要はないよ。」
ケロちゃん
「何や!!」
月(ユエ)
「どこにいる。」
瑛二
「そこにはいないよ。別の空間にいるからね。」
さくら
「別の空間?」
「俺達が君達と戦うために作り出した特別な場所さ。」
瑛二
「さぁ、ゲームを始めようか。」
エリオル
「バラバラにならないようにみなさん、手をつないでください。」
さくら
「うん。」
小狼
「どうなっているんだ?」
ケロちゃん
「空間が捻じ曲がっとる。」
観月歌帆
「みんな気をつけて。」
苺鈴
「きゃ〜。」
小狼
「苺鈴!!」
知世
「さくらちゃん!!」
さくら
「知世ちゃん!!」

『ビィリ、ビジリィリィ・・・』

ケロちゃん
「みんな維持でも手を離すなや!!」
さくら
「うわぁ〜!!」

『ビュン』『ドタドタドタ!!』

桃矢
「さくら!!どうした!!!さ、さくら?歌帆・・・。」

異次元

さくら
「ここは・・・友枝町?」
「少し違うな。ここは・・・」
瑛二
「ここは俺達が作り出した異次元の友枝町だ。」
さくら
「瑛・・・二君」

〜第四部・完〜

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