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名もない花

誰かに呼ばれて、桜は目を覚ました。

それが誰なのか、桜には分かっている。

「おはよう、小狼君」

隣の席に座る少年・李小狼に桜は満面の笑みを浮かべる。

それに対して、小狼は苦笑いを浮かべることしか出来なかったが。

その理由は…。

「木之本、あとで職員室に来るように」

「ほえ?」

桜が小狼から視線を周りに移すと、クラスメイト全員が桜のことを見ていた。

そして、桜はようやく思い出した。

さっきまで桜が寝ていた時間は休み時間ではなく、授業中だったことを…。

「ほえーー!!」

友枝中学校一年二組の教室から、この日も桜の叫び声が学校中に響き渡った。

一部の生徒の間では『怪獣の叫び』とも呼ばれている…。

〜第2話・完〜

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