Fanfic

タイセツナヒト

小狼はとあるマンションの最上階に住んでいる。

朝、小狼は日の光で目が覚め、時計を見るとまだ6時である。小狼は朝食の準備をした。今朝は焼いた食パンとコーヒーと目玉焼きと言う日本人がよく食べる定番なものばかりだ。朝食を食べ終わり、行く時間までに桜から借りた文献を読む。桜の家で読んだ文献がたくさんありすぎて読みきれなかったので貸してもらった。時間を忘れ読んでいるともう7時をまわっていた。小狼は急いで用意をしてでかけていった。

研究所に着き入ろうとした時傘たてに貸してもらった傘があったのだ。すると後ろから

「おはよう。小狼君 どうしたの?」

と声が聞こえた。桜だった。

「傘忘れてたのか?」

「あっほんとだ。ばたばたしてたからぜんぜん忘れてたよ」

「お前っておっちょこちょいなんだな」

「よく言われるの。さっ行こう」

とさりげなく桜は小狼の手を引っ張った。その時小狼の中で記憶が流れてきた。黒髪の少女が小狼の手を引っ張っていた。小狼は悲しそうな表情をした。

「『あの出来事』がなければ・・・」と小狼は心の中で思った。

2人は千歳に資料室から資料を持ってきて欲しいといわれた。ついでに資料室にいる竜堂先生を呼んできて欲しいといわれた。

「これとこれとこれとこれっと。あと竜堂先生呼ばなきゃ。」

「竜堂先生ってどんな人だ?」

「うん。とにかく本が好きでいつもこの資料室で本とか資料を見たりしてるんだ。通称『本の虫』って呼ばれてるの。あっいたいた。竜堂先生ーー!!!」

そう呼ばれた男が振り返った。

「桜ちゃん。どうした?」

「千歳教授が呼んでいますから来て下さい」

「あっしまった。データのフロッピーをもってこいって言われたんだ。ごめん、必ず行きますから待っててくださいって言っといて」

「わかりました。でも先生あまり読みすぎると肩がこりますよ」

「わかってる。」

2人は部屋を出て行った。

千歳はある場所に向かっていた。ずっと奥に行き、曲がったらそこに地下に続く階段があった。そこを降りていきまたさらに扉があった。扉が開き中はいると大きく機械的なものがありコードがたくさんあった。横の方には「獣(ビースト)」と書いてあった。

「調査進んでいます?」

「ええ。結構進みました。」

「降りてきてくれませんか?」

「はい。千歳」

「獣(ビースト)」と呼ばれるコンピュータから女の子が降りてきた。

「颯姫ちゃん、ご苦労様。で、どうだった?」

「・・・・やっぱりあの遺跡の中には『何か』あります。その『何か』を調べようとしてもなかなか調べられません」

「そう・・・・仕方ないわね・・・あれを使うしかないわね」

「あれをですか!?危険かもしれませんよ・・・たしかにあれはこのビーストよりマシンパワーがありますが、でもあれを使うと日本、いや世界のパソコンにまで影響を・・・」

「・・・・・やってみるしかないでしょう。あの人が『わずかな可能性でもそれにかけてみるしかないやろ』って言ったから・・・・。」

颯姫は「はっ」とした。

「研究員のみんなに伝えてきますね」

と千歳は去っていった。

千歳は研究室の方に戻ってきた。

「みんな、集まって・・・」

千歳はどこか不安な様子を隠しきれなかった。

研究員達が集まってきた。

「『あれ』を使う時がきました・・・・。」

一同は騒然とした。だが小狼にとってはそれの意味がわからなかった。

「お前『あれ』って知ってるのか???」

「うっ・・・うん・・・」

桜も悲しげな表情をしていた。そして、千歳はコンピュータ少女とも呼ばれている颯姫でもだめだったことを語り始める。

「コンピュータ少女の颯姫ちゃんでもだめだったなら・・・・『あれ』を使うしかありません。『あれ』を私たちに使わせるほどすごい遺跡みたいです」

「そんな!!だったら超能力者たち力を借りれば・・・・」

「できませんでした。あなたも『その力』を使っても無理だったでしょう・・・・」

「でもそれなら他にも方法があるはず・・・」

千歳は首を横に振った。

「それに・・・あの人との約束もあるし・・・」

桜ははっとして落ち込んでしまった。小狼は桜と千歳の会話の意味がわからなかった。とりあえず深刻な状況だというのは確かだ。

「悪いけど木之本さん、李君パソコンルームにいる稔君を呼んできてくれないかしら。」

「はっはい・・・・桜、行くぞ」

「うっ・・・うん・・・・・」

桜と小狼は研究室から出て行き、他の研究員達は調査する準備をした。

「まさか・・・・千歳教授が・・・」

「どういうことなんだ。『あれ』とか。俺にもちゃんと説明してくれ」

「今から会う稔君なら説明してくれると思うから・・・」

そしてパソコンルームに着いた。

パソコンルームのドアを桜はノックした。

「稔くん、入るよ」

そこには1人の少年と青い髪でメイド服を来た女性が立っていた。

「木之本さんお久しぶり。」

「木之本様。こんにちは」

「柚姫さんお久しぶり。稔君も。ずっとここに閉じこもって一体何してるの?」

「ちょっとプログラムの整理。で、なに?」

「うん・・・・千歳教授がね『あれ』を使うって・・・」

「なんだって!?『あれ』を使うぐらいなら超能力者チームに頼めば・・・・」

「ううん。「だめだった」って言ってた。私のこの力でも無理だったから・・・」

「あの・・・話してくれませんか・・・その『あれ』っていうやつのことを・・・」

「この人は?」

「李小狼君。先日入ってきたばかりなの」

「そう・・・・・じゃ話さないといけないね。いや、知らなければいけないことだから・・・・話すよ『Chobits』のことを・・・」

稔は深刻な表情をして語り始めた。

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