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コードIF 忠節のトウカ

オタクという生き方

「坂田亮二です。年は二十七歳。天津警備会社のCEOやってます。特技は我流格闘技で、趣味はアニメと漫画の鑑賞。あとガンプラ収集やゲームもしたりします。ええと、好きな言葉は『東京ミュウミュウ』に出てくるミュウプリンの言葉で「喧嘩するよりも、一緒に仲良くしたほうが楽しいにきまってるのにゃ」です。よろしくお願いします!」

ゼロは、固まった。それを見た亮二と刀花は小声で話し合った。

「合コン風に自己紹介したけど、まずかったかな?」

「すいません。私合コン自体にいったことがないので」

「いや、俺だってないよ。なんとなくそれっぽく言ってみたけどさ」

「おい」

ゼロの言葉に、二人は向き直った。

「この格好は目立つ。早く車内に乗り込ませてくれ」

刀花がぼそりと「自覚はあるんだ」と言った。

「そりゃそうだよ。あの格好はコスプレイヤーが街を歩く的な痛さがあるからね。常人なら悶絶ものの恥ずかしさだよ」

そういう意味じゃないんだが、と口に出かけたがゼロは無言で車に乗り込んだ。

「志藤流と正式に盟約を結んで欲しい」昨日刀花に言われ、ルルーシュはゼロになり、指定されたアキハバラゲットーへとやってきた。そこで迎えとして現れたのが、坊主頭に白いスーツ姿の坂田亮二だった。

「きみのことは、刀花から色々聞いてるよ」

亮二は運転席に座り、刀花は後部席、ゼロの横に座っている。刀花は制服姿だが、腰には大小二つの刀があった。

「いろいろ、とは」

「刀花に話したこと全部さ。ルルるん」

ルルるんだぁ、ギアスを入れてやろうか、と頭によぎると、

「下手に動くな。もしギアスを使うつもりなら、仮面ごと頭が飛ぶぞ」

見ると、刀花は柔らかな手つきで小刀の柄を握っていた。

「そう力まないで。情報を共有しているのは、刀花と俺と飯田さんだけだから。一緒に共闘する以上、きみの意向は最大限尊重するよ」

ゼロは座席に身をゆだねると窓を見た。窓ガラスには黒のシートが張られ外からは見られないようになっている。

「でも、一つ気になることがあるんだ」

突然亮二の語気が変わった。今までのふざけたものではなく、威圧に近いものが満ちている。やはりこの男も只者ではないらしい。

「志藤流の目的は皇族の首。ゼロの目的はブリタニアの破壊。そして俺の目的。いずれも同じ方向だが、細微が違っている。今は細微だが、後に大きな違いになってお互いが敵対する可能性もある。そうなったらどうする?」

「テストのつもりか」

亮二から反応はなかった。

「そうだな。可能性はあるな。だが、それまでは仲間だ。貴方は私の意向を尊重してくれるんだろ。だったら、私もそれに応えよう」

沈黙、そして亮二が「オッケー」と指を鳴らした。

ゼロは静かに安堵した。使えるコマは一つでも多いほうがいい、そしてコマには本心を語る必要などないのだ・・・。

「そうそう、ギアスだけどさ」

亮二がまた話題を変えた。今度は何か含みのある言い方だ。

「凄い力だよね。やっぱ『能力』持ってる人は桁違いだ。もっとも、俺はそれ以上のすごいものをもってるけどね」

「それは?」

「不滅のオタク魂さ!」

太陽のような笑顔で、亮二は言い放った。

志藤家に付くと、ゼロは車から降りた。

「さっき話した貴方の目的。そういえば聞いてなかった。教えてくれ」

「ああ。そうだったね。言ってなかった。確かに」

そして亮二は言った。気負いも、理想を掲げるでもなく、自信にあふれた言葉で。

「世界平和さ。オタクの目指す世界はそれしかないっしょ」

玄関をくぐる前、さらに亮二は言った。

「俺は、オタクとして組織をつくり、オタクとして戦い、オタクとして世界平和を実現するつもりだ」

「刀花です。坂田さん。そして、ゼロを連れて参りました」

通された部屋には、鈴火を含め四人の男が座っていた。そして正面にはクロヴィス暗殺の時に会った男がいた。

「本日は、我らの元へお越しいただきありがとうございます」

ゼロは与えられた座布団にあぐらをかいて座った。

「貴殿らの目的は既に知っている」

「それでは」

その場の全員に視線を向けられた。鈴火の、普段では見られない険しい顔が印象的だった。

「共に戦おう。打倒ブリタニアを目指して!」

〜第4景・完〜

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