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chieru

桜が咲いている・・・

小さいころの俺達は、桜の木をじっと見つめている。そう、確かこのとき風が吹いたんだ。だから、皆で桜の木を見つめていた・・・

俺はなぜこのときの記憶を覚えているんだろう?

皆が帰っていく。やっぱり俺にはきづいていないようだ。

さて、ここからは俺の仕事だ!この記憶をサクラに届けなくては!でも、サクラはどこに・・・

桜の木がざわざわとゆれた、俺は、急いで桜の木を見た。そこには、サクラがいた。

「明日はどんな事があるのかな♪・・・でも、私の命、今日で終わりなんだ。終わる前に、シャオランに会いたい。ここにいるシャオランは私にきづいていない・・・しょうがないよね、だって私の知ってるシャオランは16歳。でも、私は、もう、待つことが・・・出来ないよ・・・・」

サクラ・・・ずっと待っていてくれたのか。俺はここにいるんだ!どうやったらきづいてくれるんだ!

「・・・どうせ死んじゃうなら、最後の力で、シャオランに会いに行こう!私の記憶と、シャオランが残してくれた力を使ったら、一瞬だけでもシャオランに会える。シャオランがきづいてくれて、それで、あの言葉を言ってくれたら、そしたら、シャオランにこの記憶を渡す事が出来る。」

そうか!だから、あの時一瞬だけ俺はサクラに会うことが出来たんだ!でも、それだったらこのままサクラに会えない・・・どうしたらいいんだ?もう、目の前にサクラはいるのに。また、会えないままなのか?いやだ!もう、繰り返したくない!

「・・・始めよう!・・・シャオラン今から行くよ」

(まって!サクラ!行くな、俺はここにいる!)

「えっ?!今シャオランの声が聞こえた・・・未来から呼んでくれてるの?私の事を・・・」

(違うんだ!サクラきづいてくれ!)

「また聞こえた、・・・シャオラン?ここにいるの?・・・いるなら返事して」

(ここだ!目の前にいる!)

「どこ、聞こえてるよ、はっきりと!シャオラン会いたいよ・・・でも、どうしたら・・・・」

(サクラ、合言葉だ!あの時に決めた合言葉!サクラの木に触れてくれ、)

サクラはサクラの木に触れた。そして、シャオランは、その手に重ねて触れた。

二人は叫んだ。

《ちえる》

会うはずのない二人が、いるはずのない二人が、今出逢う事が出来た。

「・・サクラ、待たせてごめん。」

「シャオラン!・・・はい、預かっていたもの返すよ♪」

サクラはシャオランに、サクラの花びらを渡した。

シャオランの手に渡ると、サクラの花びらはひかり、そして、消えた。

「・・・サクラ、思い出したよ、全部。」

「シャオラン、よかった。」

サクラはシャオランに抱きついた。

「シャオラン、大好きだよ♪」

夕方

「サクラ、これはサクラの記憶なんだ。」

そういってシャオランは、サクラの記憶を出した。

「私の記憶?」

「そう、俺のいる時代ではサクラは俺の所に来たんだ。」

「でも、シャオランきづかなかったんでしょ?もう・・・でも、いいよね、会うことが出来たんだから。思い出してくれたんだから。」

「この記憶、サクラに返したいんだ。でも、サクラには記憶がある。俺がこっちに来た事によって、過去が変わったんだ。だから、この記憶・・・」

「シャオランが持ってて・・・私の記憶今からなくなっちゃうから。」

「っ!どういうことだ!」

「・・・私はやっぱり今日死ぬんだよ。でもね、寂しくないよ。私シャオランに会えたから。」

「・・・」

「悲しい顔しないで、大丈夫、今度はシャオランが待ってて。未来で。私が生まれ変わって、このサクラの木の下に来るから。そしたら、渡してよ。私の記憶。」

「でも、サクラ・・・」

「でもじゃないよ、シャオラン!私は精霊だから、死んだらすぐに生まれ変わる事が出来るんだよ。そしたら、えっと・・・シャオランがこの時代で6歳だから・・・えっと・・・」

「年齢差は変わらないって言いたいんだろ?」

「そう!よく分かってるじゃん♪だから、心配しないで。」

「・・・分かった。未来で待ってる。何年たっても、何十年たっても。」

「うん、じゃあ、そろそろお別れだね。私の力がなくなる前にシャオランを未来へ返してあげる。大丈夫だよ♪法願は、琥珀ちゃんが沢山教えてくれたから。」

「未来で待ってるから。合言葉、忘れるなよ。」

「じゃあ、少しの間だけお別れね。さよならなんか言わないからね♪」

俺の視界が消えていく・・・サクラの木が大きくなっていく・・・

サクラが散った。俺は現代に戻ってきたようだ。

待ってるから、サクラ、いつまでも。

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