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chieru

夕方

10年ぶりの再会の同窓会も、そろそろお開きという感じで、ぽつりぽつりと人が減っていく。

「シャオラン君もそろそろかえった方がいいですよ。暗くなってきましたからね。」

と、声をかけてくるのは翡翠先生。

「でも、、、まだ、かたづけが残ってますし、先生こそ、あとは俺がやっときますから、いいですよ。」

「いえ、あなたはこれからしなきゃいけないことがあるから、先に帰ってください。私は大丈夫ですよ♪」

「???しなきゃいけないこと???」

「帰る前にサクラの木まで、行ってくださいね。時間はありますか?」

「時間はありますけど、でも、何のためですか?」

「行けばわかりますよ♪しっかりと耳をすましてくださいね。」

やっぱり、翡翠先生は不思議な人だなぁ、でも、今まで翡翠先生が嘘をついたことはないから、ひとまず行ってみようかな。。。

サクラの木はきれいだった。夕焼けの空の光を反射して、ほのかにオレンジ色に染まっていた。人はいなくて、聞こえるのは風に揺れるサクラの音だけ。

(なぜ、翡翠先生はここに寄って行ってと、言ったのだろうか。俺ってからかわれてるだけなのかな。でも、そんなわけ・・・)

耳を疑った、きれいな歌が聞こえるんだ、誰もいないのに、どこから?分からない、でも、聞こえる、聞こえるんだ!

「誰かいるのですか?!」

歌声がやんだ。誰も答えない。空耳だったのかな。でも、もし、さっきの歌声が翡翠先生の言う、俺のしなきゃいけないことにつながっているなら、ほっておいたらいけないよな。

「すみません、誰かいるのですか?」

でも、答えない。やっぱり空耳だったのかな。

そのとき、突然風が吹いた。サクラ舞う。ふっと、サクラの木を見たんだ、そしたら、いたんだ。

女の子が。

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