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黒き翼の女神

「何・・・あの・・・黒い光は・・・」

「おそらく、女神だろう・・・」

黒い光はやがて白く光、人の姿になった。背中には天使の翼が生えている。

『ごめんなさい・・・今まで貴方たちを苦しませてしまって・・・』

「だ・・・れ・・・」

『私の名はエリー。この展開で昔住んでいた「天使」と呼ばれるものの1人です。ずっと昔、人間によって天使は絶滅されました。人間達は強大な力を持った天使が生み出した者です。その天使は人間と天使が仲良く暮らせる世界を望み、そして生み出しました』

「何で・・・争いに・・・本には人間が天使は魔物の仲間だからと・・・」

『魔物は人間を創りだした天使の不安の心が・・・もしかしてその本には人間と魔物が同じ時期に現れたと書いてありますよね』

「はっはい・・・」

『この天界では100年に一度くらい赤い月になるんです。そしてその赤い月に反応した魔物たちが出てきたんだと思います。その赤い月が出てきた頃は人間が生まれたと同時に出てきたんです。私も長く生きてきたんですが赤い月など見たことありませんでした』

「では・・・なぜあなたが魔物の女神に・・・?」

『私はその頃人間に強い怒りや憎しみを持っていました。そこを魔物に憑かれてしまって・・・堕天使(だてんし)となってしまったんです』

「堕天使って?」

『魔物と天使の間の生き物のことです。魔族で這い上がり女神となったのです・・・・』

胸を押さえひざをついた。

『どうか・・・その剣で・・・私を刺してください・・・また女神となってしまい誰かに憑くかもしれません・・・』

「何で知世ちゃんに?それに100年前は誰に・・・」

『不安な心がいっぱいな人に憑くんです・・・それは誰でもあるんですがもっとも強かったんです。そして100年前は・・・やはり言えません。あなたが聞くとすごく辛いことになりますから・・・さあ、早く!私がまた女神になる前に・・・』

「は・・・はい・・・」

桜は剣を構えエリーを刺した。そしてエリーは消えていった。

『ごめんなさい・・・そして・・・ありがとう・・・知世姫は大丈夫です・・・・じきに目覚めます・・・』

「はい・・・・」

さくらの目から涙が溢れた。阿修羅はさくらの肩に手を当てた。

「さくら・・・・」

「はい・・・・」

さくらは目をこすった。そしてまたいつもどおりの笑顔を見せた。

翌日・・・

セフィーロ城の知世姫の部屋の前にある椅子にさくらと小狼は腰を掛けていた。

「大丈夫かな・・・知世ちゃん・・・・」

「大丈夫さ・・・・」

部屋の中では神威が知世の手を握っていた。

「知世・・・・」

知世の手がぴくっと反応し、目を開けた。

「神・・・威・・・様・・・?」

「俺のことがわかるのか!?」

「はい・・・・何年も一緒ですし・・・元に戻られたのですね」

神威は女神から心臓を取り戻し、元の姿になっていた。

「よかった・・・・」

「神威様・・・ごめんなさい・・・」

「知世が謝ることではない。だから元気を出せ」

「はい・・・」

神威はさくらを呼び、部屋の中に入った。

「知世ちゃん・・・大丈夫・・・?」

「ええ大丈夫ですわ」

「ごめんなさい。女神を止めるにはああするしか・・・」

「さくらちゃん・・・謝らないでください。悪いのは私なんですから・・・」

「そんなことないよ!知世ちゃんは悪くない。だから元気を出して・・・」

「はい・・・・ありがとうございます」

「じゃっ、私阿修羅王のところに行くね」

「ええ・・・・」

知世は最後まで笑顔を見せていた。

「神威様・・・」

「100年前・・・俺が天帝になる前女神が出て、俺は殺されたんだ。だけど、先帝の力で魂のみで動けるようになったんだ。そして女神をある人の体から出した時歴史上では封印されたと書いてあるが、実は逃げてたんだ。そうでなければ知世には憑いていない。そのある人というのは・・・さくら姫の母親なんだ・・・」

「えっ・・・・・」

「だからエリーはさくら姫が悲しむだろうと思い何も言わなかったんだろう・・・」

「そうなんですか・・・」

その頃阿修羅はセフィーロ城の部屋で寝ていた。

「阿修羅王・・・大丈夫ですか?」

「ああ・・・・」

「実はあなたに言わなければならないことがあるんです・・・」

「それは・・・私の体のことか?」

「ご存知だったんですか!!」

「ああ、なんか違和感がしたんだ。前から」

「・・・・・」

「重病か?」

「はい・・・・もう私でも治すことは・・・」

「そうか・・・・あといつまで・・・・」

「長くても半年くらいで・・・」

「私が死ぬ前に・・・戦わなければならない奴がいるんだ・・・」

「えっ・・・もしかして・・・」

そこへノックの音が聞こえた。

「阿修羅王・・・大丈夫ですか?」

「ああ・・・怪我も軽いものだったし・・・」

「よかったー」

「さくら・・・・私とまた戦わないか?」

「えっ・・・・でもまだ怪我が」

「大丈夫だ。明日・・・またあの場所で」

「はい・・・」

さくらは一礼をして去っていった。

「さくら・・・」

「んっなあに?」

「いや、そのこの前言いそびれたことがあって・・・」

「あっそうだね!なあに?」

「あの・・・俺・・・お前のことが・・・・」

「好きだよ」

「えっ・・・」

「私、小狼のこと好きだよ」

「・・・・俺もだ」

小狼はさくらを抱きしめた。

翌日、さくらはまた阿修羅城の闘技場に行った。

観客はいなかった。阿修羅はもうすでにいた。

「戦う覚悟はできてるな」

「はい・・・私も本気で行きます」

「私も本気で戦う。この修羅刀を使って」

「・・・・はい」

そしてさくらと阿修羅の戦いが始まった!!

〜Fin〜

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