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黒き翼の女神

「夜叉王・・・・」

剣を振ることをためらった。たとえ幻と分かっていても阿修羅は戦う気にはなれなかった。そして再び夜叉は襲いかかってきた。阿修羅は怪我を負った。阿修羅は油断して手から修羅刀を離されてしまった。

「夜叉・・・・」

阿修羅の中で記憶が甦った。

《回想》

阿修羅は女神と戦っていた。

「ふふふふっそんなになってまで戦うことはないじゃないですか」

阿修羅は重傷を負っていた。

「私は諦めが悪いのでな・・・・」

「修羅を使わないと本当に死んでしまいますよ」

「修羅刀は使わない・・・お前相手に使うほどでもないだろう・・・」

「そうですか。ならもう、死んでください」

女神の手から光が現れ、阿修羅に向かって襲ってきた。

「阿修羅!!」

阿修羅は誰かに突き飛ばされてしまった。

阿修羅はしばらく目をつぶり、やがて目を開けた。

そこには夜叉が倒れていた。

「夜叉!!夜叉!!」

「阿・・・修・・・羅・・・」

「阿修羅王、しばらくあなたを生かしておきますよ」

女神はそうつぶやいて消えてしまった。阿修羅の目からは涙が溢れていた。

「夜叉・・・私のために・・・」

「約束しただろう・・・命を懸けてでもお前を守ると・・・」

夜叉は息を引き取ってしまった。

「夜叉・・・」

《回想終了》

「違う・・・これは夜叉なんかじゃない!!!」

阿修羅は夜叉の腹を刺した。

その頃さくらは・・・。

「知世ちゃん!!」

さくらもまた怪我を負っていた。

「どうしよう・・・・」

さくらは涙目になった。

「知世ちゃん・・・阿修羅王・・・小狼・・・」

『さくら!!目を覚ませ!!』

さくらは耳を疑った。小狼の声がしたのだ。

『幻にとらわれるな!!』

さくらの中で何かが吹っ切れた。そして知世を斬った。まわりがガラスのように割れたのだ。

さくらはまわりを見た。元に戻っていた。

「ちっ、私の技を破るとは・・・では、ここで一気に殺るまでだ!!」

またもや女神の中で大きな心臓音がした。

「くそっ・・・またか・・・」

「知世ちゃん!!戻ってきて!!」

さくらは女神の腹を刺した。

「ごめんね・・・知世ちゃん・・・・」

「さ・・・くら・・・ちゃん・・・」

知世の中から黒い光が現れた。

〜第16章・完〜

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