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黒き翼の女神

「くっ・・・・なぜ・・・からだが・・・うごか・・・」

神威は苦しみながら逃げた。

出口から出ると誰かとぶつかってしまった。

さくらと小狼だった。

「天帝・・・・大丈夫ですか??」

「ああ、今部屋に女神がいる」

「えっ!?」

さくらと小狼は部屋に行き、剣を構えた。だがそこに女神の姿はなかった。

「いない・・・・」

「どうやら逃げたようだな。だが女神の様子がおかしかった」

「えっ・・・?」

「俺に剣を突き刺そうとした時突然動きが止まったんだ」

「それって・・・まさか・・・」

「・・・たぶん奴の中に知世が生きているはずだ」

「・・・・よかった・・・」

さくらは胸をなでおろした。小狼がさくらの方を軽く叩く。

「そうだ!!天帝に用があったんです」

「用・・・とは?」

「この本を読んでみてください。もしかしたら女神は『天使』と元は呼ばれる者だったかもしれません」

神威は本を手にとり読み始めた。

「これって・・・・」

「たぶん女神は人間が自分達を殺した復讐をしに来たのかもしれません。でも疑問が残るんです」

「疑問?」

「はい。なぜ今更私たちを襲い始めたんでしょうか。数100年前も。襲えるチャンスはいくらでもあったはず」

「・・・・・・たぶん最近の月が原因だろう」

「月・・・ですか?」

「見なかったのか?ここ最近満月がよく続き、それに赤いんだ」

「俺も見ました。ですが気にはしませんでした」

「たいていの人間ならそう考えるだろう・・・数100年前。俺が幼かった時もそうだった。何かが原因で月が赤くなる時があると・・・父上・・・いや先帝が言っていた」

「・・・・すごく関係のないことなんですがひとつ聞いていいですか?」

「なんだ?」

「あのその・・・・知世ちゃん・・・いえ、お妃様とはいつどこであったんですか?」

「・・・まだ天帝になったばかりの頃・・・誕生祭でたまたま歌を歌っていた知世を見かけたんだ。それで話しかけて・・・俺が眼が見えなくても『かわいそう』とか言わなかったんだ」

「そうなんですか・・・」

そこへ天帝の家来が来た。

「ご報告します。たった今避難者の部屋に女神が侵入したとのことでございます」

「なんだって!」

「私たちも早く行きましょう」

3人は避難者の部屋に向かった。

避難者の部屋はパニック状態になっていた。

「ははははは!!今ここにいる皆さんを素晴らしい生き地獄に葬ってあげましょう」

「待って!!」

3人は部屋に着いた。ほとんどの避難者は外に逃げていた。死者もでている。

「また貴方たちですか。私の楽しみを邪魔しないでくださいます?」

「そうゆうわけにはいかない!!知世ちゃん・・・いるんでしょう?出てきてよ!!」

「やはり先ほど私の邪魔をしたのはあの小娘だったんですね」

女神の中で大きな心臓音がした。

「・・・・っ私の邪魔をするな!!」

手から大きな光が出て、さくらたちに向かって襲ってきた。だが危ないところで何とか阿修羅の結界によって守られた。

「阿修羅王!!」

「何とか天帝を守らねばな・・・」

「はい!!」

「その傷で私に勝てると思ってるんですか?そんな甘い現実はありませんよ」

「・・・・・もう、やめて。もし、やめなければ私は・・・貴方を殺します!!」

「それで私に勝てるとでも?」

「・・・・・・・・・・・・」

「さくら・・・・」

さくらは小狼のほうを振り返り笑顔を浮かべた。

「やめろ!!さくら!!戦うならば私も戦う」

手から修羅刀が出た。

「それは・・・」

「この修羅刀を使わねば・・・奴には勝てない・・・」

「では・・・始めましょうか。最後の戦いを!!」

〜第14章・完〜

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