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黒き翼の女神

さくらの部屋はすごい勢いで燃え続けていた。部屋だけではなく城全体にも。国民達は外に逃げようとしたが魔物が城を囲んでいて死者も出たという。

そこへ・・・。

「さくら!!」

小狼が来た。小狼はやけどしないよう水をかぶったのかとても濡れていた。そしてさくらを持ち上げて別の部屋に行った。家来達は次々と水を持ってきて火を消した。

「さ・・・・さくら・・・」

「小狼・・・ほえ、私なんでこんなところに・・・」

「阿修羅国の人たちをなんとかセフィーロ城に避難させて、桜国の様子を見に行ったんだ。そしたら結界が消えていて城が燃え上がっていて・・・・・・・」

「ほえ??確か小狼、結界が消えそうだから早く城に行ったほうがいいって・・・」

「えっ俺そんなこと言ってないぞ??」

「えっ、じゃあ、あれは・・・」

「女神が力を完全に取り戻したそうですね」

2人が振り向くと武器屋のプレセアがいた。

「今のあなたにその剣と魔法では勝てません。だからこれを・・・」

プレセアが差し出したのは剣だった。

「ほっほえ・・・これは・・・・」

「武器屋に来たときさくら姫が帰った後長安が『この剣がさくら姫に反応した』って言ったんですよ。これは武器の中で最高の物なんですよ」

「でっでもそれだったら相当高いんじゃあ・・・」

「タダにします。今のこの状況じゃあお金はもらえそうもありませんし」

「ありがとうございます」

プレセアは帰った。だがその直後大きな揺れが発生した。さくらは倒れそうになったが小狼が何とか受け止めた。

「ありがとう」

小狼はものすごく顔が赤くなった。そのあとも揺れが続き小狼はさくらを支えた。

「この揺れ・・・おそらく女神が・・・」

その頃女神は神聖な湖から出た城に入った。先ほどの揺れは女神が魔界にある古い城を甦らせた振動だった。女神は最上階の部屋にある椅子に座った。床には綺麗な魔法陣がありそこに映像が映し出された。

「ちっ、桜国の姫をしとめられませんでしたか。まあいいです。これも予測のうちですし。この心臓はこの星を動かす力。これを壊せばこの星は滅びる。すべてを終わらせなければ今までけなされてきた私たちの恨みが果たせません」

翌日、さくらの城は大半は焼けてしまったが何とか火事になっていない部屋を見つけそこで小狼と話していた。さくら達昨日は一睡もしなかったので眠そうだ。というのも昨晩はいろんなことがありすぎて眠れなかったのだ。

「さくら、大丈夫か?」

「うん・・・ねぇ小狼・・・」

「なんだ?」

「私・・・やっぱり女神を倒すことはできない」

「どうして?」

「だって姿は知世ちゃんだし・・・私よりものすごく強いし・・・」

「・・・・大丈夫だ。お前は今までいろんなことがあっても頑張ってきたじゃないか」

「そうだね。絶対大丈夫だよね」

「・・・で、これからどうする?」

「とりあえず阿修羅王のところに行こう。あとファイさんのところにも」

「・・そうだな」

2人はセフィーロ城に向かった。だがその途中昨日の地震の原因が何なのか一瞬にして分かった。

「小狼、あれ!」

「あの城は・・・・」

「あれが女神の城・・・」

「早く行こう。見つかったら攻撃されるかもしれない」

「う・・・うん・・・・」

さくらはセフィーロ城に着いた。この城の結界はさくらの国はもちろん他の国の結界よりもとても頑丈なのである。さくら達は阿修羅のところに行った。

「失礼します。あの阿修羅王お加減は?」

「一晩寝ても痛みが残っている。厄介だな・・・」

「あの、阿修羅王、ファイさんの部屋は・・・?」

「蘇摩知ってるか?」

「はい、たしかこの部屋の隣の部屋だと思います。ファイ様の方もまだ動けないみたいで」

「・・・・そうですか、ありがとうございます」

さくら達は部屋から出た。

そしてファイの部屋にも行った。

「失礼します・・・・ってあれ?」

ファイは部屋にはいなかった。

「どこに・・・?」

「ここだよー」

どこからか声がした。後ろを向くと目の前にファイがいた。

「わぁ!!!びっくりしたぁ。ってあれ、動けないはずじゃあ・・・」

「上手く動くことはできないけど少しの距離なら動けるんだよ」

「傷口開いちゃいますよ」

「大丈夫。もう完全に塞がったよ。傷跡は残ってるけど」

「そうですか・・・」

「・・・・やっぱ悲しいかぁ」

「ほえ??」

「知世姫のことだよ。蘇摩さんから聞いたよ。辛い?」

「辛い・・・です・・・」

「さくらちゃんもしっかり休んだ方がいいよ。そんなんじゃ、知世姫のことを引きづったままで戦ったら本気で死んじゃうよ」

「・・・・はい」

さくらは部屋から出ていった。

〜第12章・完〜

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