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黒き翼の女神

さくらは部屋から出て走ってとある場所に向かった。

《回想》

沈黙を最初に破ったのはさくらだった。

「私・・・天帝に会ってきます。天帝なら何とかできるかもしれません」

「無茶を言うな。確かに天帝は神にも匹敵する力を持つと聞くが説得しても無駄であろう」

「どうしてですか!!」

「自分の妻が魔界を支配するものだったんだぞ。そんな相手とは戦えないだろう・・・」

「それでも・・・・・・」

さくらは部屋を出てってしまった。

《回想終了》

さくらは謁見の間の扉の前に来た。

この扉は普通に開けないと開かないがさくらが門を開けようしたら勝手に門が開いた。

部屋の奥の真ん中に天帝=神威が立っていた。

「て・・・・天帝・・・・」

「あいつが・・・女神だということはうすうす気づいていた」

「!?」

「だが・・・それでも・・・・知世の事を愛していた。だが俺は知世の顔を見たこともない」

「えっ・・・・」

「俺は眼が・・・見えないんだ。100年前、俺が子供だった時女神に心臓をとられて・・・今体は魂のみで動いている。だがそう長くは持たない。その兆しは知世に出会う前眼の部分が腐り始めたんだ」

「!?」

「眼の部分だけではない。今は隠しているが体の全体にすごい速度で腐り始めているんだ」

「・・・・じゃあいままでどうやって部屋に行き来などを?」

「生きているものの気配と生きていないものの気配を感じ取って歩いたりしている」

「はぁ・・・・」

「それよりさくら姫は俺に用があってここに来たんだろう?女神を倒して欲しい。そして知世の意識を取り戻すということだろう」

「なぜわかったんですか??」

「わかる。願いを持つ者の願いは・・・俺は神威だから・・・」

神威はそう言い、別の部屋に行ってしまった。

さくらは呆然と立ったままだった。さくらは落ち込み謁見の間から出た。

「これから・・・どうしよう・・・」

さくらの目から涙が出た。

「さくら!!」

そう呼ぶ声が聞こえて眼をこすって後ろを振りかえった。

「小狼!!」

「はぁ・・・今・・・阿修羅王様の部屋に行って謁見の間にいるって聞いて・・・どうした?」

「・・・・ううん、なんでもない。それよりどうしたの?」

「さっき桜国の様子を見に行ってみたら結界が消えそうだったんだ。早く・・・女神が来る前に・・・」

「うっうん・・・・」

さくらと小狼は走って外に出て、ケルベロスに乗った。そして城に向かった。たしかに小狼の言うとおり結界が消えそうだった。さくらは急いで自分の部屋に向かった。結界玉光を失いそうであった。

さくらは何とか光を取り戻そうとした。だが後ろからものすごい勢いで頭を殴られた。さくらは気を失ってしまった。なんとさくらを殴ったのは小狼だった。

「あなたには早く消えてもらわないとね」

そして小狼から光が現れ女神になった。実は小狼に変装をしていた。

「やっぱりこの能力は役に立ちますわね」

女神は手をかざし結界玉を壊した。そして結界が消えた。

「さて、この城もろとも消えてもらいましょうか、さくらちゃん」

女神は知世の口調でさくらの名を呼んだ。そしてさくらの部屋は火だらけになった。

〜第11章・完〜

…第12章につづく

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