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黒き翼の女神

「どうして知世ちゃんが・・・・ここに・・・・」

さくらが目をこすっても見間違いじゃなかった。知世はくすっと笑った。

「彼女の意識はもう消したわ」

知世の姿でもかなり言葉遣いが変わっていた。だがそのことがショックなのではない。知世が実は魔物の女神だということがさくらに辛い何かが心の中にのしかかっていた。さくらは放心状態になった。その隙を突いて知世が攻撃をし始めた!!

「きゃああああああ」

さくらはケルベロスから落ちた。ケルベロスは何とかさくらが落ちる前に受け止めたが知世の攻撃が大きく当たったのか倒れこんでしまった。

「と・・・・も・・・よ・・・・ちゃん・・・・」

さくらの目からは涙がこぼれ落ちていた。

さくらが目を覚めたときには自分の部屋にいた。

「なんでここに・・・」

「外で倒れていただろ。覚えていないのか」

その声の主は阿修羅だった。

「あっ阿修羅王・・・」

「大きな魔物が桜国の近くにいるという報告を聞いてすぐとんできた」

「ありがとうございます・・・・それで・・・魔物は?」

「今北の方に向かった。女神も一緒にな・・・・」

「知世ちゃんも・・・・」

「やはりあの女神は知世姫であったか。それが原因で倒れていたのか・・・」

「はい・・・申し訳ございません。心配をおかけして・・・・」

「私よりあいつに感謝をしたほうがいい」

阿修羅の視線は小狼だった。

「小狼・・・ありがとう・・・」

「私がかけつけた時にあいつがサクラを必死に運ぼうとしていたんだ。もちろんこの獣と一緒に・・・」

さくらのベッドの横にケルベロスが寝ていた。

「それより・・・・あの女神をどうにかした方がいいな・・・・」

「・・・・・・・はい・・・・」

「今北の方に向かっているが大丈夫か・・・」

さくらの部屋に家来が来た。

「ご報告します。北のセレス国の城の結界が破れたそうです」

「えっ・・・・ファイさんのところが・・・・!!」

「今現在、セレス国の国民はセフィーロ城に逃げていますが死者が出ているとのことです」

「ファイさんが危ない!!」

さくらは走り出した。小狼はさくらの手をつかみさくらを止めた。

「待て!!お前では無理だ!!」

「でも・・・!!!」

「そいつの言うとおりだ。知世姫が女神だったんだぞ!信じられなくても・・・これが現実だ・・・」

「知世ちゃん・・・・」

さくらの目から涙が出た。

「友を信じろ。女神を倒してまた幸せに暮らせる・・・」

「知世ちゃんはどうなるんですか?」

「彼女の意識も呼び起こして女神を消すことならできる。絶対大丈夫だ・・・」

「阿修羅王・・・」

阿修羅はさくらを抱きしめた。

「きっとサクラはこの星の『希望』・・・・そして『未来』を・・・」

その頃セレス国のほうではファイは完全にぼろぼろになっていた。

「あっけないですわね・・・。氷の王のファイ・・・・」

「さすが・・・・やっぱり強いな女神は・・・・」

「おどろいたかしら?」

「まあこんぐらいの強さには慣れてますよ」

「そう・・・じゃあさっき以上の力をみせてさしあげますわ」

セレス国に大きな光の柱が出た。

光が収まり、立っていたのは女神だった。女神の手には綺麗な筒があった。

「この手に天帝の・・・神威の心臓がある限り天界の滅びは絶対だ!」

〜第8章・完〜

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