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黒き翼の女神

神威は真ん中にある大きな椅子に座り、知世はその隣に急いで座った。

「皆よく来たな。いきなり呼び出してすまなかった。今日呼んだのは伝説の黒い翼の魔物の女神についてだ。ここ最近天界に異様な気が感じる」

「お気づきでしたか!」

としゃべったのは阿修羅王だった。まわりも驚きを隠せなかった。

「俺がここ最近気分悪くなったのはその気が体に流れ込んできたせいだ」

「お言葉ですが、なぜそんな気が結界を突き抜け天帝のところへ・・・」

と今度はさくらが言った。

「違う。城の結界をつきぬけ俺のところに来たんじゃない。もとからここに入り込んでいたのだ」

「ということは女神がこの城の中に・・・」

「そうだ。女神はどんな力も跳ね返す力があるといわれている。だから皆に言っておきたい。もしかすると今夜で完全に覚醒するのかもしれない。そして魔物が国を襲ってきたのならば国民をそれぞれの城に避難させ、その城だけに強い結界を張れ。国全体分だからより強い結界が張れるだろう」

「はっ!!」

と声をそろえ言った。そしてそれぞれの国の王たちは帰って行った。謁見の間には神威だけが残された。

「俺の心臓を・・・・返してもらう・・・」

その頃さくらと知世はまだ城の廊下にいた。

「今日目覚める・・・そのときには戦わなければならない・・・」

「数百年前は私たちはまだ赤子でしたから覚えていません。本に書いてあることより・・・もっと残酷なのかもしれませんわね・・・」

「戦えるかな・・・そんな相手と」

「どうなんでしょうか・・・・」

知世は急に胸を押さえひざをついた。

「どうしたの」

「大丈夫ですわ。ちょっと胸が苦しくなっただけですから・・・」

「本当に大丈夫?」

「ええ」

知世は笑顔で答えた。

2人はそれぞれ乗ってきた動物に乗って帰った。

さくらは城に入り自分の部屋に行った。

「今日目覚めるのか・・・・」

そこへノックの音が聞こえドアを開けた。

「小狼・・・」

「一緒にお菓子を食べよう。ってどうかしたか?」

「うん・・・まあ入って」

さくらと小狼は向かい合う椅子に座った。真ん中にはテーブルがあり小狼はそこにお菓子を置いた。

「おいしい!!このお菓子」

「俺が作ったんだ・・・・ちょっと自信がなかったが」

「おいしいよー」

「よかった・・・」

小狼はさっき元気がなかった理由について聞きたかった。だがなかなか言い出せない。

「あの・・・」

「今日ね、覚醒するかもしれないって。女神が」

「えっ!!」

「それでいろいろと不安だったから・・・・」

「そうか・・・・」

しばらく沈黙が続いた。

「(今日言おう・・・いつこいつに言えるか・・・)あっあの・・・」

そこへ家来が来た。

「大変です!結界の外に今までにみたことのない大きな魔物が・・・・」

「えっ・・・・。すっすぐに桜国の国民全員をこの城に避難させて!!後大砲の準備を・・・・」

「わかりました」

家来は去っていった。

「さくら!!」

「・・・・行く・・・。魔物を倒しに・・・」

「無理だ!衛兵が言っていただろう!今までにみたことのない大きい魔物だと・・・」

「それでも行く!!私1人で・・・・」

さくらは結界を城だけに張った。ベランダに出てケルベロスを出した。

「さくら!!やめろ!!」

その声はさくらの耳には届かなかった。

さくらは魔物の近くに行った。ふと魔物の方には誰かが立っていた。黒いキャミソールで首に十字架の飾りがありロングの黒いスカートだった。顔を見て、さくらは一瞬で戦意喪失となった。

「と・・・も・・・よ・・・・ちゃん・・・」

なんと黒い翼の生えた知世の姿があった!!

〜第7章・完〜

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