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黒き翼の女神

さくら達はダッシュで走った。

「はぁはぁびっくりしたぁ」

「本当だな」

「あの話嘘だったんだね」

「そうみたいだな」

「あれーさくら姫でしょ」

さくらたちの前にそう言ったのは金髪で白い服を来た若者だった。

「ファイさん、お久しぶりです」

「元気そうだね」

「はい!でもなぜこちらへ?」

「うん、さくら姫に用があったからセレス国から来たんだよ」

「じゃあ城で聞きましょうか。ここだと・・・」

「行こうか」

ファイと呼ばれる若者はセレス国の王だった。さくら達は城に帰り客間でお茶を飲みながら話をした。

「それで用ってなんですか?」

「うん、最近魔物が増えてきていることは知ってるよね」

「はい、知世ちゃんから聞きました」

「それがねその原因がたぶん女神が目覚めたんじゃないかという噂なんだけどねぇ」

「女神がですか!たしか天界を滅ぼすほどの力を持つという・・・」

「うん、他の国の王とも話してたんだけどやっぱり魔物が大きいものとかすごい数の魔物が来ることが多くなってきたんだって。前ぐらいは結構少なくなってきたんだけどねぇ」

「天帝は何か言ってましたか?」

「なんにも。体弱くなってきているって言うし」

「・・・・・・・」

しばらく沈黙が続いた。

「やっぱりこういうことはオレの師匠に聞いたほうがいいかもね」

「クレフ様ですか・・・・」

「うん。さくら姫に会いたいって言ってたよ。明日にでも行ってみれば何か分かるかもしれないよ」

「でも最近会っていないですしどこにいるか・・・」

「たぶん魔力が強い『魔法の塔(とう)』にいると思うけどねぇ」

「ほえ?何でそんなところに?」

「なんでだろうねぇ」

ファイはにこにこと言った。

「じゃあ、オレ帰るね」

「ありがとうございました」

ファイは魔法で出した鳥に乗り、帰った。

翌日、さくらは魔法でケルベロスを出した。『魔法の塔』と言っても実は宙に浮いているので馬では到底いけないのである。そしてさくらは魔法の塔へと向かった。魔法の塔へは1時間ほどでついてしまう。

「すごい厳重な結界」

魔法の塔は普通の人間や魔物にはまったく見えないが力のあるものには見えるという。さくらは塔の入り口からはいった。そこに双子の女の守護人(しゅごにん)がいた。守護人とは普通の人間だが多少力がある者のことだ。

「お待ちしておりました。さくら姫様」

「クレフ様は最上階におります」

この塔はとても長いので専用のエレベーターで行かなければならない。守護獣で上に行くことは禁じられているらしい。最上階に着き守護人は部屋には入れないということなのでさくらは1人で部屋の扉の前に来た。すると扉は自動に開いた。真っ直ぐ見ると背の高い美青年がいた。

「おっお久しぶりです、クレフ様」

「久しぶりですね、さくら姫」

さくらは緊張していた。その理由はクレフは国を持っていないが天帝に近い魔力や権力を持つ者である。

だが天帝には仕えず『魔法の塔』にいるのだ。

「あっあの最近魔物が多くなっていることはご存知ですよね。そのことで聞きたいことがあるんですが・・・」

「・・・・噂に聞いたのだが魔物の女神が封印を解き魔物を操っていると聞いた。どうやら噂は本当らしい・・・」

「そっそうなんですか」

「ファイに魔界につながる洞窟を調べさせたんだが今まで感じたこともない強大な力を感じたらしい」

「あの、私、前大きな魔物を倒したんですけどその魔物とてもおかしかったんです」

「なんだ?」

「魔物は大抵額の宝石が心臓なのになぜか首のところにあったんです。まるで・・・」

「無理矢理融合させられたような感じだったというわけか・・・」

「はい・・・」

「ずっと昔女神が天界を滅ぼそうとした戦いに私もいたんだが私でも叶わなかった。光も海も風も・・・」

クレフは指を指した。さくらがさした方向に向くと赤い服を着た赤い髪の光と青い服を着た水色の髪の海と緑の服を着た茶色の髪の風の絵があった。

「あの者達は私の知り合いだった。私と同じくらいの強大な力の持ち主だった。だが女神と戦い、死んだ」

「そうなんですか・・・」

「すまない・・・暗い話になってしまった」

「いいえ、そんな!」

「もし、万が一女神がまたこの天界を滅ぼそうとするなら今の天帝には無理だろう・・・」

「どうしてですか?」

「あのお体では・・・・」

「そうですか・・・」

さくらは一礼をして城に帰った。

〜第5章・完〜

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