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黒き翼の女神

さくらは知世の家来に送ってもらい桜国の城である『桜夢城(おうむじょう)』に帰った。

城の入り口には小狼が待っていた。

「お帰りなさいませ、桜姫」

「ただいま、小狼・・・もう!前から言ってるでしょ!私と2人きりの時は敬語はだめ!それに私のこともさくらって呼ぶの!」

「あっすいま・・・ごめん。でも俺が知世姫が来たから呼びに行く時お前注意しなかったよな」

「それは作者のミスだよ・・・」

「えっ??」

「ううん、なんでもないの」

さくらは自分でも分からない言葉を言った。そして2人は桜の部屋に向かって歩きながら話していた。

「本当に知世姫様と会うのは久しぶりだったな・・・」

「知世ちゃんのことまだそう言ってるの?」

「えっあっだってこの世の王妃様だし・・・俺がさくらとしゃべってるのだって今でも緊張するんだぞ」

「なんでー幼馴染(おさななじみ)なんだし、身分も関係ないよ・・・・」

「そうかな・・・・」

小狼はさくらにはとても弱い。実は小狼は桜国の親衛隊長だが、それでも姫の方が最も上なのでやはり気を使ってしまうものである。

「そういえばね今日知世ちゃんから聞いたんだけど知世ちゃんの国にも来たんだって。たくさんの魔物が」

「やっぱりここの国だけじゃなかったのか・・・」

「どうなってるんだろう・・・・」

2人のもとに1人の家来が来た。

「大変です。魔物が外に・・・」

「すぐに砲撃の準備をしろ!!急げ!!」

「はい!!」

家来は去っていった。

「結界は大丈夫なのか?」

「大丈夫かな・・・結界玉が壊れてなきゃいいけど・・・」

桜の言う結界玉とはその他まで国の全体に結界が張れるという優れもの。この玉を使えるのは高い魔力を持った人間つまり1つ1つの国の王や姫である。天界ではそれぞれの国で高い魔力を持ったものにしか国の王や姫にはなれないという決まりがある。天帝の場合もそうである。だがひとつの世界を支配できる魔力の持ち主を探すのは大変なことである。話に戻り、さくらは自分の部屋にある結界玉を確かめた。

「今のところ割れてはいないけど大丈夫かな・・・」

「大丈夫とは思えないがここは信じるしかない」

「そうだね・・・」

そこへまた1人の家来が来た。

「大変です!銃や大砲もすべて効きません!!」

「えっ・・・・小狼・・・」

「くそっ!!お前はそのまま指定の位置に待機をしておけ!!他のやつらにも報告をしろ!!」

「はっ」

家来は去っていった。

「ねぇ・・・・小狼、私が行っちゃだめ?」

「さくら!!」

「だって銃も大砲も効かなかったんでしょ!!だったら私が行くしかないよ・・・」

「・・・・・それしか方法はないか・・・」

「そうと決まれば早速・・・守護獣ケルベロスよ 我の助けとなり再びその姿を現せ」

すると魔法陣が現れそこから羽の生えた獣が現れた。

「ふぅ・・・・よし!早速行こう!魔物を倒しに。小狼も背中に乗って」

「やれやれ・・・また一度決めたら曲げない病が出てきた」

「何?」

「いや、なんでもない」

小狼はケルベロスに乗りさくらの部屋の大きい窓から外に出てった。

魔物の頭は鬼だが体が竜だった。たぶん鬼と竜が融合したのだろうとさくらは推測した。

「本に書いてあったんだけど魔物には心臓の宝石があるの。私たち人間のように胸のところに心臓があるわけじゃなく額の宝石が心臓だと書いてあったからそこを狙えばいいけど・・・」

「あの魔物には額に何もない。心臓である宝石はどこか別のところにあるのだろう・・・」

「うーん・・・・どこにあるんだろう・・・ケルベロス、もっと魔物の近くに行って」

ケルベロスは分かったといってるかのようにうなずいた。そして魔物の近くに行った。さくらは目を閉じてどこにあるか探してみた。

「どこにあるの・・・・魔物の心臓は・・・」

さくらは気がついた。魔物の首のところが光っている。

「小狼・・・見つけたよ!魔物の心臓!」

「本当か!どこだ!」

「首のとこ!ケルベロス魔物の首のところまで行って」

ケルベロスはものすごいスピードで飛んだ。さくらは腰に刺していた剣をとった。

「えーい!!」

さくらは魔物の首のところを斬った。が、魔物の首は鋼のように硬かった。

「どうしよう・・・小狼。斬れないよ・・・」

「剣だと無理だ。魔法を使え」

「うん・・・」

さくらの手から炎が燃えた。

「火をつかさどる守護精霊ファイアリーよ 我に力を」

火はビームのごとく魔物の首のところに行った。

宝石が割れ火が魔物全体に燃え上がった。

「やったー!!!小狼、やったよ」

「ああ、よくがんばったな、さくらと言ってもそこまで戦っていなかったけどな」

「小狼ひどーい」

「ごめんごめん、冗談だってば」

2人は笑いあった。その様子を城の頂上で見ていた者がいた・・・。

〜第3章・完〜

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