バロルの動乱編

※以下の文章は、エンサイクロペディア及び始原口伝を参考にしております。が、基本目線は管理人の独断的な主観によります。より詳しく正確な資料をお求めの場合は『ジルオール インフィニット エンサイクロペディア』を参照して下さいませ。

【名前の残るディンガル帝国皇帝】
初代皇帝 征服帝 銀腕帝 邪眼帝 闇にとりつかれた皇帝 獅子帝

【バロルの五星】
アンギルダン サラシェラ ゾフォル 謎の人物 キャスリオン

【バロルの家族】
妻:キャスリオン 娘:エスリン 長男:ルグ 次男:エリュマルク 養子:ベルゼーヴァ 孫:ネメア

【名前の残るロセン国王】
武王 廃王 幽王 暗愚王

【名前の残るロストール国王】
ブーリュ フェロヒア セルモノー

【ゾフォルの予言】
○バロルはゾフォルを得ることで、大事なものを得るだろう。そしてディンガルを手に入れるだろう。だが大事なものを失うだろう。
○バロルは娘の子に滅ぼされる。
○死より生まれし獅子が槍の主を殺す。死の獅子に我らの主は降り、神を倒す。
○ザギヴがディンガルを統治する。


【バロル動乱の出来事一覧表+ツッコミ有り】 

【8世紀末〜9世紀】
メガ・ディンガル、神聖王国を倒しディンガル帝国を建国。

【9世紀末〜10世紀】
ランガスター・ディンガル、大陸統一目前で七竜士に敗れ、戦死。
その子が皇帝になるも、後継者争いに敗れ帝都を追われる。
占領地や地方では有力者らが次々に独立。
ディンガル帝国は分裂、戦国時代に入る。

【12世紀後半】
ヌアド・ケルク・ディンガル、将軍バロルを重用し、混乱の極みにあったディンガル帝国を再統一。
↑バロルの四星が活躍。
ヌアド、バロルの人気を妬み、顔を半分焼く。
↑キャスリオンが加入し五星になったのはこれ以降か?

ロセン、領土拡張をもくろみディンガルに攻め込むが将軍バロルに撃退される。
ロセン国王ブナム戦死、ロメンドが即位。

キャスリオン、バロルとの結婚を願い出る。
ヌアド、バロル暗殺に失敗。退位させられる。
バロル・ランガスター・ディンガル、キャスリオン・ケルク・ディンガルと婚姻。
バロル即位。

エスリン誕生←この人とエリュマルクの年はすごく離れてるはず…離れてないと、困る。
ルグ誕生←エスリンとどっちが年上なのかイマイチわからない。
【1172年】エリュマルク誕生※以降の年代は1201年にネメア26歳と仮定しての逆算になります。

天空神の式典において、ヌアドの陰謀によりキャスリオン暗殺される。
バロル、闇に落ち、魔王と呼ばれるようになる。

バロルの動乱開始
バロル、ヌアドを殺し特権階級弾圧を強化、徹底的な粛正を計る。
バロル、イズと取引しゾフォルの手によって魔人となる。←イズの介入の正確な時期は謎。
イズ、バロルを施文院の秘術によって不死の魔王とする。
ゾフォル、バロルのために闇の円卓騎士を復活させる。
アンギルダン、バロルに処刑されかけて逃亡。←アンギルダン逃亡の正確な時期も謎。

【1173年】バロル、ロセンに侵攻。←この年号は、エンサイクロペディアに記載されてた。
ロセン王ロメンドは退位。傀儡としてヘロベが即位。
ロセン、ディンガルの属国となる。

バロル、臨月の娘エスリンを殺し、森に捨てる。←エスリン、何歳だったんだろう…。
【1175年】ネメア誕生
円卓騎士バルザー離反。←バルザーは子供には手を出さないと信じてる。

ルグ、正義を通すために挙兵。
バロル、反逆を企てたとして長男ルグを家族もろとも処刑。←ルグも子持ちだった…幾つなんだ?
バロル、ベルゼーヴァを養子にむかえ立太子させる。←現在よりもっと沢山立てていた。

アンギルダン、ロストールにて傭兵を率いていたが戦争に反対したため解任される。←1181年頃?
先代ファーロス大公、フェロヒア王を諫めた為に投獄される。←ファーロス家は戦争不参加。
ロストール・ディンガル紛争
七竜家各当主、有力貴族、フェロヒア王戦死。←1183年頃か?当時、アトレイアはまだお腹の中だし。
↑先代エリエナイ公も、ここで戦死した可能性が。1183年ならエストは生まれてるから問題なし。
王弟セルモノー、エリス・ファーロスと婚姻。王位につく。

アンギルダン、アキュリースにて傭兵を率いている。←1183年には、ルフェイに手をだしていたはずだ!
円卓騎士ネモ、アキュリースに侵攻する。←ネモの侵攻時期も、よくわからない。
【1184年】アトレイア誕生・イークレムン誕生

【1185年】ティアナ誕生・ワッツ=サーザナイト16歳←若すぎ…(涙)
テジャワの変
先王妃死亡。

【1188年】ゼネテス12歳、ある事件がきっかけで冒険に身を投じる。←…家出では?

【1190年】エルファス5歳
ホシュアレオニック文書に逆らうイズを殺そうとする。
エルファス、ツェラシェル(13歳)の催眠暗示をといてホシュアを暗殺させる。
ツェラシェル暗殺の代償として妹たち(6歳)を施文院から解放を要求。
エルファス、要求をのむがツェラシェルにむかついて呪いをかける。←やな5歳だ。

瀕死のツェラシェルと双子、ゼネテスに拾われる。
双子はエリスに預けられ、事実上の養子となる。

円卓騎士ネモ、アキュリースを陥落寸前に追い込む。←ネモとずーっと戦っていたということで。
水の巫女ルフェイ、アンギルダンを助けるために魔法力を解放、ネモを撃退するも、ルフェイ死亡。

ネメア、ゼネテス、バロル討伐の戦いを始める。←協力関係だったような気がする。
↑旅立ちの定番で、16歳くらいだったのかな?個人的希望としては、せめて18歳…!
ザギヴの一族、ゾフォルの予言のため皆殺しにされる。←時期は不明。
ザギヴのみネメアに救われる。円卓騎士マゴス、ザギヴの中に逃げこむ。←ネメア、10代か?

エリュマルク、ネメアに惹かれてバロル側から離反。

イズ、施文院を攻めてきたネメアを愛したため殺せず、バロルの不死が解けぬよう封印をかける。
同行していたエリュマルク、イズを目にし、以来彼女に心を奪われる。

ゼネテス、ツェラシェル、忘れられた大いなるソウル、施文院神殿でイズの封印を破る。↑闇の門の島じゃなかったの?
バロル、不死の力を失う。                  

ネメア、円卓騎士ネモを封じる。

ネメア、エンシャントに赴き、バロルを倒す。
<バロルの動乱終結>

ロセンでクーデター。ペウダが王位につく。
ディンガルの属国から復帰。

エリュマルク即位。
ネメア、黒鎧軍軍団長に就任。←カッコイイ!
アンギルダン、将軍にかえり咲く。

エリュマルク、ネメアに12の難事を与える。
焦燥の耳飾り封印 砂虫退治

【1197年】ネメア22歳・カルラ12歳←カルラとの会話から推測。
ランバガン征伐→<ランバガン略奪戦争
ペウダ、ロセンを鎖国。

ティラの娘退治 コライノルドの杖探索 イズ略奪
エリュマルク、イズを皇后に迎える。

アンギルダン、エリュマルクに処刑されかけて逃亡。←アンギルダン逃亡の正確な時期はやはり謎。

エリュマルク、イズとネメアの仲を邪推。
エリュマルク、イズを処刑。←イズの享年もちょっと気になる。美人に年齢は関係ないんだけど。

【1201年】ネメア26歳←始原口伝の設定は、ゲーム開始時だと思うので。
ネメア、追討令を出されたため出奔。
竜王、目覚める。主人公、旅立つ。




【人物&用語解説】

メガ・ディンガル
黒鎧天使。ディンガル帝国初代皇帝。出自不明の天才戦術家。神聖王国の将軍だった。竜王の示唆により暗躍するナーシェスを利用。レムゲドンを止めようとするアリアロを配下にくみいれ、聖都エンシャントを強襲。レムゲドンを破り、神聖王国を滅亡させる。その後、ディンガル帝国を建国。賢臣にめぐまれ、国を安定させた。

ランガスター・ディンガル

征服帝。メガの再来とよばれた軍略家。バイアシオン統一まであと一歩だったが、統一をのぞまない竜王の支援をうけたアローラ率いる七竜士に敗北、夢半ばにして戦死した。

ヌアド・ケルク・ディンガル
ケルク・ディンガル家出身。軍備拡張のため重税を課し、銀を生みだしていたことから銀腕帝と呼ばれた。将軍バロルを重用し、ディンガルを再統一、帝国の基礎を築く。しかし安定期に入ると、声望のあるバロルを妬み、彼に忠誠の証として酸で顔を焼くように命じる暴君へと姿を変えた。(このときヌアドの弟が兄を諫めるも、バロルは半分だけ顔を焼かれる。このヌアドの弟の孫がザギヴ)
バロルと長女キャスリオンの結婚を渋り、バロルを暗殺しようとするが果たせず、財産を与えられて退位させられる。その後もバロルを暗殺しようとし、結果、キャスリオンが死んだため激怒したバロルに殺された。

バロル・ランガスター・ディンガル
混乱期にあったディンガルを、ヌアド配下として統一した英雄。ときの皇帝の嫉妬をうけるも、配下の「バロル五星」と共にディンガルを統一するという夢を果たした。声望を嫉んだヌアドの命令により半分だけ顔を焼かれ、右目だけが恐ろしく剥きだしになり、これが後の邪眼帝の由来となる。キャスリオンとの婚姻の際に発覚した暗殺計画を期にヌアドを退位させ皇帝となった。即位後は、急進的な政策をとったため、反発した貴族とヌアドが結託、再び暗殺を実行するも、バロルの身代わりにキャスリオンが死亡する。この事件により、バロルは闇に堕ち、魔王と呼ばれることになる。最後はゾフォルの予言通りに、孫であるネメアに討ち取られ絶命する。

エリュマルク・ランガスター・ディンガル
魔王バロルの末子で、エスリンやルグの弟。もとはバロルに忠実だったが、敵であったネメアにひかれて離反。ネメアやオルファウスらと共に、バロル動乱を戦った。バロルの死後、ネメアに推されて戴冠するも、もともとネメアを皇帝に推す声が高かったことなどから、ネメアに対する嫉妬が深まり、闇に心を浸食されてしまう。ネメアに命じた12の難事により、国民の人気はさらに低下。イズを皇后に迎えるが、ネメアとイズへの邪推と嫉妬によりイズを処刑。ネメア追討令を発する。最後は義理の兄弟で友人でもあったベルゼーヴァの計略によって闇に堕ちていたことを暴かれ、同席していたネメアに殺され、帝位を簒奪される。

ネメア・ランガスター・ディンガル
父は闇の円卓騎士バルザー、母はバロルの娘エスリン。半魔人。ゾフォルの予言を恐れたバロルは臨月のエスリンを殺し森に捨てるが、胎内にいたネメアはオルファウスによって命を取り留める。成長して後、バロルを倒し、世界を救った勇者として名を馳せる。帝位に推されるが、叔父エリュマルクを立てて自分は黒鎧軍軍団長に就任。軍制改革を推し進め、強力なディンガル軍の基礎を築いた。12の難事を成功させるが、イズとの関係を邪推したエリュマルクに追討令をだされ、ディンガル帝国を出奔。闇の勢力の調査をするも、エリュマルクが闇に侵されていたことを知り殺害。帝位につき、闇の力に対抗するために人類の力を結集させようと、大陸統一を目指す。振り乱した長い金髪や厳つい顔つき、何者をも圧倒する眼光などが雄々しい獅子を連想させることから、獅子帝と呼ばれる。

アンギルダン・ゼイエン
赤き巨星と呼ばれる、バイアシオンで最も名高い武人。遊牧民出身で、家出をしてゼイエン氏族の世話になった若き日のバロルとは親友。のちにバロル五星の一人として活躍。サラシェラが去り、キャスリオンが毒殺されてなおバロルに仕えたが、魔王となったバロルに処刑されかかり逃亡。以後、バロルを止めるために各地で戦った。バロル五星当時は、同僚のサラシェラと短い間だが付き合い、アキュリース傭兵時代にはルフェイと結ばれる。バロルの死後、請われてディンガルの将軍となるが、闇に堕ちたエリュマルクに処刑されそうになって逃亡。ネメア即位にさいし、ディンガル軍に復帰、朱雀将軍となる。

サラシェラ(カフィン)
ダルケニスの女性。本名がサラシェラで、カフィンは偽名らしい。レムオンの祖母。魔法剣士で、かつてはバロルの五星の一人として活躍、アンギルダンとともに「赤い双星」とも呼ばれた。バロルに強く憧れていたため、キャスリオンとの婚姻を期にディンガルを去った。バロル動乱の際、孫のレムオンをリューガ家から取り戻そうとするが、ゼネテス、ツェラシェル、忘れられた大いなるソウルに阻まれて失敗している。

ゾフォル
ヌアド、バロルの二代に仕え、バロル治世下で宰相となる。幼少の頃、予言の力に目覚め、その予言はしくまれた運命のように全て変えることができなかった。ヌアドの元で飼い殺しになっていたゾフォルの才能を見出したバロルが譲り受けようとするが、不吉な予言が閃いたために断る。だがバロルは「ディンガルを統一するためならば、何を失おうともかまわない」と答え、ゾフォルはバロル四星の一人となった。密かにキャスリオンに好意をもっており、彼女がバロルに近づく手助けもする。しかし、己の予言を防ぐことができずに、キャスリオンの死を見届けてしまう。この罪悪感から、キャスリオンを復活させるというイズとの取引で闇に堕ちたバロルを魔人にし、バロルのために魔力をえるためにベルゼーヴァ誕生も画策した。

謎の人物
名前がでてこない人物。バロル四星時代からいた人。いたはずだと思うんだけど、バロル本人ってオチだったら残念だなぁ。忘れられた大いなるソウルだったりすると、妄想大爆発。

キャスリオン・ケルク・ディンガル
ヌアドの長女。バロル最愛の妻。ヌアドによって顔を焼かれたバロルへの同情が恋となる。ゾフォルの手引きで仮面の女騎士となりバロル配下として参戦、四星に加わりバロルの五星の一人となる。軍略にすぐれ、調整役として活躍した彼女は、天才肌で孤独になりがちだったバロルの大きな心の支えとなる。ヌアドが統一を果たすと正体を明かし婚姻を願い出るが、ヌアドは快く思わず、偽の花嫁を用意してバロルを暗殺しようとする。だがキャスリオンの活躍で失敗し、バロルはヌアドに財産を与えて退位させるに止めた。それが仇となり、後に彼女は天空神の式典でバロルの身代わりとなってヌアドに毒殺される。

エスリン
バロルとキャスリオンの娘。バルザーの恋人でネメアを身ごもるが、予言を恐れた父バロルによって殺され、森に捨てられる。エスリンの死により、バルザーはバロルと袂を分かった。

ルグ・ランガスター・ディンガル
バロルの長男。大変美しく、聡明で正義感が強かったことから光太子と呼ばれた。闇に堕ちたバロルに度々換言をおこなうが聞き入れられず、正義を通すために挙兵。敗北し、家族もろともに処刑される。

ベルゼーヴァ・ベルライン・ディンガル
魔道の塔に封印されたシャロームに、超人類を作り出すという野望達成のために生みだされた。両親死亡後、バロルの養子となりゾフォルに育てられる。ゾフォルを父のように慕っていたが、自らの出生の秘密を聞かされたとき裏切られたような衝撃を感じ、以後は憎んでいる。長じると強大な魔力をバロル帝に気に入られて、皇太子に立てられる。周囲からは闇太子と呼ばれた。ネメアと敵対するが、しだいにネメアに通じるものを感じ、最終的にネメアの側につく。バロルが倒れると、皇位継承権を放棄し、臣下に下る。エリュマルクとネメアの二代に渡って宰相を務める。政戦両略の天才とされ、剣士としても一流。二刀流を操る。多才な攻撃魔法を操る魔術師でもあり、髪の毛も魔力で立てている。

ブナム・ロセン
外交や謀略に優れており、婚姻政策で東方諸国をまとめあげ同盟を成立させ、盟主となった。ディンガルの混乱を好機ととらえ、西方に領土を拡大。ロセン王国の最大版図を実現する。しかし、ヌアド配下でディンガル統一を果たしたバロルに戦場で敗れて、戦死する。

ロメンド・ロセン
父である前王ブナムのロセンを継承し、婚姻政策でリベルダムや同盟との結束をはかり、国力の増強に努めた。しかし1173年にディンガルの侵攻を受け、敗北。王位を追われ、ロセンはディンガルの属国となる。幽閉状態で生かされていたが、ランバガンのクーデターで殺害される。

ヘロベ・ロセン
ペウダの兄にあたり、ディンガル帝国の傀儡だった。バロルに逆らうことができず、ネメア追討令に従い何度もネメアを狙うが、ことごとく失敗する。バロルが倒れた直後におこったランバガンのクーデターにより、妻子、父とともに殺害される。

ペウダ・ロセン
ロセン最後の国王。ディンガルの傀儡から抜け出すために、ランバガンにクーデターをおこさせて兄、父、ディンガルの外交官、ディンガル派の重臣を皆殺しにする。これによりロセンは独立を回復。その後は武力でもって同盟を纏め直す。だが、ランバガン略奪戦争に敗れると、ネメアを恐れてロセンを鎖国。酒色に溺れ、現実逃避する。

ブーリュ・リュー
フェロヒアとセルモノーの父。当時、大陸北部の混乱に関しては静観の構えを崩さず、地道に内政をおこなった。二人の息子に、ロストールの未来を任せることを不安視していた。

フェロヒア・リュー
セルモノーの兄。攻撃的な性格で、バロルの動乱に乗じてロセンと組み、ディンガル南東辺境部に攻め込んだ。しかしこの遠征中、バロルによる反撃で戦死する。

セルモノー・リュー
先代の兄、フェロヒアが戦死したことで即位した。即位に関しては、妻の実家ファーロス家の意向が強く動いている。その現実と、エリスを利用することになった後ろめたさにより自縄自縛に陥り、政務を放棄、エリスにつらく当たるようになる。

忘れられた大いなるソウル
ゼネテスとツェラシェルのバーティメンバー。大いなるソウルを持っていた。バロルの動乱の最終局面で活躍し、世界を救った。闇の神器である虚無の剣を使い、バロルを不死にしていたイズの封印を破った彼は、同時に人々の記憶から消え去った。

ルフェイ
先代水の巫女。傭兵時代のアンギルダンとの間にイークレムンをもうけるが、身分違いを理由に婚姻が許されなかった。アンギルダンに娘を生んだことは内密にしていたらしい。アキュリースにネモが侵攻してきたとき、アンギルダンを助けるために魔法力の全てを解放して死亡。

イズ
絶世の美女。施文院大神官で、エルファスの姉。レオニック文書に記された消滅する運命の弟を救うためレオニック文書に逆らい、地の底に溜まった人の思い(シャリや闇の巨人を生む力)が大きくなる前に解放しようとしたがはたせず、人の思いごと現世を消し去ることでエルファスを救おうとする。バロル動乱時、キャスリオンの復活を条件にゾフォルを操り、「ネメアに倒される」という予言を受けていたバロルに施文院の秘術を使って「不死の力」を授ける。その力で現世を消し去るために。障害となるネメアを殺害しようとするが、愛してしまったために殺すことができず、かわりにバロルに与えた「不死の力」が解けぬよう封印をかける。しかし、その行動の全てはレオニック文書に記されており、彼女もそれを自覚していた。バロルが倒れた後、エリュマルクに望まれ、ネメアによって施文院から略奪されディンガル皇后となるも、エリュマルクに心を開かず、ネメアに嫉妬したエリュマルクに処刑される。ネメアには不義の疑いで追討令がだされた。

ホシュア
イズとエルファスの父。施文院大神官。レオニック文書に逆らおうとしたイズを殺そうとしてエルファスに憎まれ、エルファスから暗殺命令をだされたツェラシェルによって殺される。

ランバガン
ロセン王国の将軍。ペウダのクーデターに参加し、頭角をあらわす。ディンガル帝国の混乱につけこみ、国境地帯を荒らす。銘剣デルガドを所持しており、これを使って試し切りと称する虐殺をおこなった。総勢五千の兵で、ネメア率いる28騎に敗れ戦死する。前歴をみると暴虐ではあるが、政戦両略の軍人であったらしい。

レオニック文書
封士レオニックが残した予言書。施文院大神官は、この予言書に忠実に世界を監視し、動かし続けた。

バロルの動乱
ディンガル帝国が内外の争いで混乱し、邪眼帝、そして魔王と呼ばれたバロルが倒されるまでの戦い。

ロストール・ディンガル紛争
バロルの動乱に乗じて、ロストール国王フェロヒアがディンガル南東に攻め込んだ戦い。この遠征は先代エリエナイ公が「王の威光を後世に伝えるため」に計画した。事前計画が粗雑だったため、辺境の村々を略奪する程度の戦果しかあげることができず、バロル率いるディンガル軍に敗北、王をはじめとする多くの将兵が降伏も許されず敗死した。遠征には多くの貴族が同行しており、後世には「移動する舞踏会のようだった」と揶揄される。また、このときファーロス大公を除く七竜家の各当主や有力貴族たちが戦死した。

テジャワの変
ナグイゼ伯爵テジャワがグラバディオ伯爵ナバランや、サーザナイト家の若き当主ワッツとともに、セルモノーとエリス、ティアナ、ノヴィンを除き、赤子だったアトレイアを王位につけようと画策した。ファーロス大公の死に乗じて決行され、ワッツの献策で反乱が成功を収めかける。が、以後の主導権を争い、エリスの策略もあって内紛をおこし瓦解する。決起から一週間で、エリスに鎮圧された。中立を守り、事態の推移を見守っていたリューガ家摂政スムは、エリスへの協力を表明し、前王妃はアトレイアとともに毒をあおる。前王妃は死亡、アトレイアは命はとりとめたものの光を失う。この前王妃の死をもって内乱は終結。テジャワにくみしたものは、アトレイアを除きほぼ全てが処罰された。

ランバガン略奪戦争
ロセンの将軍ランバガンが、ディンガル東方辺境を荒らし回った戦い。領土拡張が目的ではなく、物資や金品の強奪が目的であったために、こう呼ばれる。

焦燥の耳飾り封印
闇の神器、焦燥の耳飾りで力を得たエリュマルクは、闇に飲まれることを恐れ、ネメアに焦燥の耳飾りをレオニックの迷宮に捨ててくるよう命じた。

砂虫退治
竜骨の砂漠で、巨大な砂虫を退治した難事。

ランバガン征伐
ランバガン略奪戦争の際、28騎の騎兵のみでロセン軍を撃退した難事。アンギルダンも随伴していた。

ティラの娘退治
ベルゼーヴァと二人だけで、幻惑の洞窟のティラの娘を退治するよう命じられた難事。ランバガン戦争で救ったカルラと再会し、退治を成功させる。

コライノルドの杖探索
コライノルドの迷宮にて、コライノルドの杖をイズより先に探し出し、イズの野望を阻止した事件。

イズ略奪
施文院の秘密神殿より、大神官イズをさらわせた難事。


※危険な戯言※
イズの行動は、よくわからない。年齢もよくわからない。ネメアやエルファスが生まれる前から行動を起こしてる気がする。…イズがエルファスの姉であり、母でもあったりしたら説明がつく…かも。