本大会は小中学生の体操競技愛好者を増やすために、運動の難しさを追求するものではなく、基本技術の習得と体操の美しい動きを求めながら体操の楽しさを知ってもらう「競技の普及を目的とした大会」である。
また冬期間のトレーニングにおいて手掛けていた技や構成の発表会的な意味合いと普段は会えない指導者および選手同志の情報交換の場でもある。よって、現行の採点規則を一部流用しながらも大会独自の採点規則を定めた。そこで、本大会はこれまでどおりに10点満点の採点を継承し、選手の能力に見合った演技構成をもってその実施を中心に評価する、いわば「出来映えを競う大会」とする。採点においては特に、加点領域を多く設け、選手の良い部分を見い出しながら、良心的かつ教育的な評価を下し、体操競技に対する興味と関心を高めることを主旨、目標とする採点規則を定めた。
 具体的には、演技6技(要素)をもって価値部分を満たしA難度未満の技も価値として認める。 もちろん、B難度以上の技も認めるが、これは難度志向に走ることを推奨する訳ではない。また、 短い演技に対する実施領域の減点は適用しない。すなわち、1〜5技の演技であっても、その実施に対して忠実に、できるだけ高い評価を与えることとする。要するに、本大会の主旨を踏まえ、小中学生愛好家が将来にわたって体操競技を続けて行く意欲をもたせることができる規則とした。なお、この規則に記載されていない規則については、現行の採点規則が準用されることとなるが、選手にとって有利な措置、評価になるよう臨機応変な対処を行うこととする。



<採点の基本方針>

@ 小中学生の発達過程において、難度にとらわれることなく演技実施を重視した評価をする。
A 演技が美しくのびのびと正しく行われているか、その演技実施の習熟度を評価する。
B 演技の良い部分に対しては、積極的に加点する。


<採点の基本方針>

@ 演技内容は選手の能力に相応していなければならない。
A 演技は理にかなったやり方で、美しくのびのびと実施されなければならない。
平成14年 10月 10日
福島県体操協会審判長 北村 啓一
あづまジュニア体操競技大会適用規則(男女共通)