いわき民報(夕刊) 平成21年(2009年)9月29日(火曜日)第19308号より






第42回全日本体操競技大会が21日、福井県鯖江市総合運動公園で開かれた。このうち男子2部の60歳代の部で、NPO法人いわきラビット体操クラブ理事長の若松功さん(66)が優勝。3年ぶり3回目の栄冠を手にした若松さんは「けがなく練習を積めた成果」と金メダルを手に笑顔を見せた。競技はゆか、あん馬、吊輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目を行い、上位4種目の合計得点で順位を競う。2部の60歳代の部には全国各地から7人が出場した。若松さんは最初の種目のあん馬でトップに立つと、跳馬を除く5種目で最高得点を記録。上位4種目の合計得点で38.275をマークし、2位の松元正竹選手(鹿屋クラブ)に1.525の差をつけた。松元選手は、若松さんが3連覇を逃した平成19年、20年と連覇した実力選手。ユニバーシアードで優勝経験を持つライバルに「何としても勝ちたいと練習してきた」という若松さんにとっては、価値ある王座奪還となった。昨年は肩の痛みに悩まされたが、今年は常に準備運動への意識を高めた結果、故障を回避。週に4,5回、2,3時間の練習をみっちりこなし、体調も万全だった。285人が出場した2部全体の総合順位でも、入賞まであと一歩の7位。ベスト10を20〜30歳代の選手9人が占める中で上位に食い込み、平行棒は種目別の総合で5位入賞を果たした。大会出場は今回で通算9回目。平成15年からは連続出場を続けている。「生涯現役」を誓う若松さんは「今後は連覇を伸ばしていきたい」と力強く目標を掲げていた。
全日本社会人
体操競技大会

3年ぶり3回目のV
若松さん王座を奪還(男子2部60歳代の部)