(8)おわりに
 
 演技は下手、技を見る眼も持たない、幇助も下手、研究心もなく指導力に劣る私でしたが体操をしたいと願っているこどもに体操を指導したい、練習の場を与えたい、いわきの体操を残したいとの一途な思いで学校の勤務を全うして高校の部とラビットの指導を一心不乱にやってきました。ラビットを始めてから身体をふたつ欲しいと何度思ったことか。
そんな時でも挫ける心を支えてくれたのは今村先生、岸野先生、金子先生はじめ多くの先生方、先輩方、そして同期生、後輩の諸君から受けた教えがあったからです。幡ヶ谷での大学生活は私にとって掛け替えのない貴重な四年間でした。みなさんに衷心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
 体操をする心の原点は無心にザリアーツカするところにあると金子先生は説かれたものと自己理解しています。「ザリアーツカの心」を忘れずに少しでもよい体操の指導に精進したく思っています。皆様のご指導を今後と宜しくお願いいたします。
 最後になりましたが皆様のご健康とご多幸を祈念いたします。

ラビットタイフーン
  いわきラビット体操クラブづくりとあゆみ


著者 若松 功
     
発行 株式会社アイオーエム
写真(左)著者・写真(右)昭和60年(当時43歳)教え子とチームを組み県総体へ出場、団体優勝!東北大会に出場!