定石 初級編
これだけは覚えたい、初級と中級は定石でもある程度の手順でとめてます。短いのは10手から、長いのでも26手まで。(ほんの1部ながめもあり)でもここまで知っていればその定石を知っていると思えるのでバリエーションが広がると思います。
新たに説明のところにつづきを設置、あらゆる形のなかの1例としてのっけました。短すぎると思う方はどぞ。
初級、中級、上級、ネセロモードともに後藤幸信さんのアプレットを使用しています。
尚、このHPに載せている定石名は、私の独断で自分が覚えやすいように区切ったものであって、正式名称や何手までの定石の区切りは正当なものではありません。あくまで私個人の目安でつけた名前であることを了承ください。(これは中級、上級、および定石を載せているこのHPの全ての部分についていえます。)
例えばこのHPでは8手目F3の時点でタマプラと表記していますが、正確には11手目F7でタマプラーザ、そこ以外はComp'Othと呼ぶようです。またFJTなどの定義も難しく、慎重を期すなら7手目C5の時点で虎本流とでもいったほうが無難でしょう。金魚なども正式名称はためのり流ですし、ただ私としましては細かく区切ると覚えにくい性質なもので、多少ごっちゃにしてしまっています。これからもこの表記方法はとりあえずは変えないので、有段者などのオセロに対して見識ある人と定石について会話する場合は、このHPの情報をうのみにはせず、他の有段者などが公開しているHPで名称を確認することをお勧めします。虎以外は割りと平気ではないかと思っていますが、念の為に。 <(_ _)>
縦
ローズA | 手塚システム | タマプラーザB |
ローズB | 虎 FJT | 虎B4 |
シャープローズA | 虎A | 馬A |
シャープローズB | タマプラーザA | ツバメA |
虎 金魚 | 村上流ローズ | タマプラーザC |
兎A | 新フラットローズ | 虎B4 B |
シャープワイドA | シャープワイドB | ロズスペB,C |
ローズA改 | シャープローズA改 | リニューアル |
フラット1 | フラット2 | フラット3 |
フラット4 | フラット5 | フラット6 |
斜め
最終手バージョン
上記の定石について一言(注。あくまで個人的な独断と偏見です。)
評価値に変更、Sが一番高く、最低がE、Bでそれなりの合格点と判断してください。ローズA以外の評価Sの定石は黒で引き分けに持ち込める少ない定石の一つなので、是非。総合でSなら赤で、A以上なら紫表示。これは評価が高いものから覚えたほうが有効だと思うからです。ただし、私個人の見解。
縦
ローズA | 両S | 基本定石 | ローズB | 黒A白C | 基本定石 |
シャープローズA | 黒B白C | ローズA,Bの後に | シャープローズB | 黒B白C | ローズの後でよし |
手塚システム | 両A | しっかり受けられると黒苦しい | 虎FJT | 両S | これも基本定石 |
虎A | 黒C白A | 虎では後回しでよし | タマプラーザA | 両A | 実用的だが複雑 |
虎B4 | 黒B白C | あまりみないが虎Aよりは先に | タマプラーザB | 両A | 使える虎 |
ツバメA | 黒B白B | 猫定石が嫌いな人は覚えとこう | 馬A | 黒D白A | 馬は白有利と思う |
虎 金魚 | 両S | FJTかこちらか、それは白次第 | 村上流ローズ | 黒C白D | はまり系ローズ |
タマプラーザC | 黒B白A | むしろAより多いかもしれない | 兎A | 黒A白B | 兎はまずこれから |
新フラットローズ | 黒A白S | もっとも実用的なのを選出 | 虎B4 B | 両C | ブビバージョン |
シャープワイドA | 黒B白A | シャープで開く形、蟹のようだ | シャープワイドB | 両B | ほぼ、AとBだろう |
ロスズペC | 黒B白A | ロズスペ中で最も黒がいけそう | 虎FJT B | 両S | FJTの別の形 |
ローズA改 | 黒A白S | 最善かもしれないローズの受け | シャープA改 | 黒B白S | かなり使えます |
ローズA2 | 黒B白S | G7の後H8では引き分け進行 | ローズA3 | 黒B白S | ほぼA2と同じ |
ローズC | 黒C白S | これはよく見る、中でも代表形 | ローズD | 黒A白S | Aと同じく基本 |
ローズD2 | 黒A白S | Dシリーズは多少の変化の差 | ローズD3 | 黒A白S | 迷わない為に |
虎 FJTS | 両S | 酉アッパーといわれるらしい | 虎 FJTS2 | 両S | Sとは49まで同じ |
虎 FJTS3 | 両S | 2までとは多少違う | 虎 FJTS4 | 両S | 変化あるも最善か |
馬A2 | 黒C白A | 某有段者の馬、受け用に掲載 | 手塚システムC2 | 黒B白A | Sぽい人にうたれ、 |
旧タマプラA | 黒B白S | 初めて打たれたのはかなり昔 | 旧タマプラB | 黒B白A | ABの受けは好み |
縦取殺され改 | 黒A白B | 縦殺で来られたらお薦め | ブライトウェルA | 黒A白S | 最も見かける形 |
タマプラーザB2 | 両A | これは受けにくい、知らないと | 虎B4 C | 両A | この形の最新研究 |
タマプラーザB3 | 両A | B2と似ている、両方抑えたい | ジーローズ2 | 黒C白A | この変化は曲者だ |
新フラットB | 黒B白S | 特に32手目E1は大事 | ローズE | 黒B白S | 新変化もこれで |
シャープC | 黒B白S | この変化知らぬと難しい | 虎FJT C | 両S | マイナーなドロー |
シャープA改2 | 黒B白A | 中盤での☆の打ち合い | シャープA改3 | 黒A白S | 終盤知らぬと辛い |
ブライトB | 黒B白S | この終盤は勉強にもなる | ブライトB2 | 黒B白S | 40手はほぼ絶対 |
斜め
快速船A | 黒B白A | 使える斜めの定石 | 大量取り | 黒B白D | 冷静に受けられると、の話 |
快速船B | 両A | AかBかは白次第 | こうもり | 両C | なかなか使えそう |
蛇A | 両B | 白間違うとはまり負けあり | とびだし | 両B | 白は受けしらないとつらい |
バッファローA | 黒C白A | やや白うちやすい | ヨットA | 黒B白A | ヨットよりは快速船がお奨め |
大量取りB | 黒B白C | 某有段者バージョン | バッファローA2 | 両A | A2の方が頻度高い |
快速船A改 | 黒S白A | より最善に近いAの改良 | 蛇連 | 黒A白S | とある連戦好きの人の蛇 |
快速船B2 | 両S | Bではこれが最善かも | 快速船B3 | 両A | 白から変化、とはいえ−2石 |
大量取りB2 | 両S | 今のとこ最善かと、ドロー | 大量取りB3 | 両S | 黒変化、B2とは好み次第 |
大量取りB4 | 両S | こちらは黒、右下注意 | 快速船B4 | 両S | 34手目からB3と違う |
蛇A2 | 両A | 白変化、ドローへ | 蛇B2 | 黒S白A | B変化最善か、引き分け |
裏こうもりS | 両S | 最も王道的な展開 | 裏こうもりS2 | 両S | Sから途中で変化 |
快速船B5 | 両S | この変化も多いから | 快速船E | 両S | B、D、Eは3つの分岐 |
解説
裏こうもり
斜め裏系で最も使えると思われ、白として受けにくい定石として知られる。最善といわれる完全進行では引き分けになるケースが多い。裏こうもりの変化は大きくわけて3つあり、頻度としてはS→B→A(アルファベットを表記してないのがA)といった感じ。有名で使える定石でありながら、最後まで覚えるのはなんとなく快速船などに比べて難しく意外と最後まで覚え切ってる人を見かけない気がするだけに完全に覚えておけば武器になるだろう。黒として使うには最高級のお勧めであり、白も受けを覚えるのは斜め取りの人なら裏大量にする人以外は必須だろう。
蛇
蛇は危ない定石といわれる。その名が示す通り怖い定石で、白は受けを知らないと信じられないほどにすぐに詰まされてしまう危険がある。したがってこの定石は斜め取りの人は途中まででもいいからある程度覚えておかないと蛇をうたれた場合惨敗を喫する可能性が高いのだ。厳密にいえば蛇は黒がやや負ける定石であるが、対人間に関していえばほとんど気になる差ではない。この定石に限り、白はほぼ最善手順で受けるのがいいと思われる。なぜなら少しでも外せば他の定石に比べ、白が苦しくなりがちだからだと個人的には考える。黒でも充分使え、武器になるし蛇をうたれ嫌がる人も多い。白はAでもBでもいいから受けはどちらかしっかり覚えたほうがいいだろう。