第 1 話「舞台裏の人々」

韓国の伝統と気品を誇るソウルホテルは、海外資本による新しいホテルとの競争に追いつかず経営難に陥っていました。
社員を家族のように育ててきたチェ社長は、一代で築き上げた美しいこのホテルをなんとか立て直すすべはないかと悩んでいました。 債権難につけ込み、ホテルの手放しを迫る実業家キム・ボンバン(キム会長)、純粋だが我儘で働く気のない一人息子ヨンジェ。迫り来る危機的状況の中、 かつてホテルの支配人だったテジュンを思い出します。チェ社長は、テジュンのホテルマンとしての才能と人格を信頼していましたが、 3年前、ある女性客によってきせられた汚名のため、テジュンはホテルを辞めざるを得なくなり、以後、ラスベガスに移り住んだものの音信不通の状態でした。 ところがテジュンを呼び戻そうと決心した直後、度重なる心労と過労で、チェ社長は急死してしまいます。
キム会長と通じていた現総支配人は、追い討ちをかけるように出て行き、押しかける債権者を前に、チェ夫人は夫が最後に残した書類を手に取ります。 そこには、テジュンを「総支配人に任命、すぐ連絡を」と書いてあったのでした。 夫の意思を継ぐことを決心した夫人は、テジュンを探しに女性支配人ジニョンをラスベガスへ向かわせることに。 かつてジニョンとテジュンは、共にホテリアーとして、ソウルホテルを守り愛してきた恋人同士でした。
それより前、父親が奔走していた頃、ヨンジェは、ふとしたとからホテルの中で、キム会長の一人娘ユンヒと出会い、心奪われてしまいます。
一方、チェ社長とは因縁のライバルで、ソウルホテルを自分のものにしようと画策していた実業家キム・ボンマンは、 アメリカでホテル買収専門に名をはせていたシン・ドンヒョクを韓国へ呼び寄せようとしていました。