大雪に躊躇

 今回は,再び冬の日本海の味覚をたずねて,象潟に行くことにしました。
 実は,12月にもまったく同じルートで象潟へ行き,Pキャンしてきたのですが,その時の味が忘れられなかったのです。
 最初は1月6・7日で行こうと思っていたのですが折柄の大寒波の襲来で途中の古川や新庄は大豪雪で列車も運休になっているとのこと,さすがに躊躇してしまいました。
 しかし,そんなことではとてもスキー場でのPキャンは不可能と思い直し,一日遅れの1月7日に石巻を出発したのです。

一路,象潟へ

 快晴の中,石巻を出てしばらくは路面に雪も無く順調に走っておりましたが,古川市内に入った頃から路面は圧雪状態となり,のろのろ運転の車が目立つようになりました。
 でも我が家のアラモ君は4WDに新品のスタッドレスと万全の体制のため,轍に捕られる事も無く絶好調でした。
 車自体の台数が少ない所為か,かえっていつもより早いペースで鳴子を越え,山形県は最上町に入ると積雪はすでに1メートル以上となり道路の両側は雪の回廊のようになっていました。途中除雪車のために多少スピードダウンしたものの新庄を過ぎ当初の予定通り,道の駅『とざわ』でちょっと遅めの昼食です。
 午後1時過ぎには『とざわ』を出発し,その後立川で国道47号線から国道345号線に入ったのですが,ここからがすごかった。
 降り積もった雪が路面で凍りつき,ものすごい凹凸が出来ていたのです。すさまじい振動で時速20キロが精一杯,下手にしゃべると舌を噛みそうで,とてもしゃべれるものではありませんでした。これが延々5キロ以上続いたのですからたまりません。大雪のときは多少混んでも大きい道路を走るべきだと実感しました。
 それでも何とか遊佐町で国道7号線に入り,一路象潟へ。

お酒の買出し

 象潟には午後2時半過ぎに着いたのですが,その先の道の駅『にしめ』に併設されているウェルマートというスーパーに美味しいお酒がおいてあるので,時間も早かった為,そこまでお酒の買出しに行くことにしました。
 お酒の名前は『鳥海山』,秋田県由利郡にある天寿酒造という酒蔵で作られた『美山錦』(それも『天寿酒米研究会』がわざわざこのお酒のために栽培した)100%の辛口で実に切れのいいお酒です。しかもこれが1升たったの1,450円,昨今フルーティな酒が多い中,これほどの切れのあるお酒はめったにお目にかかれないので,思わず棚にあった5本全部を買い占めてしまいました。
 このスーパーにはお酒以外にも1個50円のお寿司があるのですが,これがネタもよくじつに美味しいのです。前回来た時に話の種にと思って買ったらこれがいけたので,今回は妻と二人でしこたま買い込みました。
 念願の酒も手に入れ,一路象潟の道の駅へと再び国道7号線を戻っていったのです。


アラモ君,大ピンチ

 午後4時前には象潟の道の駅へ到着,前回とほぼ同じポイントに車を止め,スペーサーを前輪に噛ませ,いざ買出しへ。
 でもお正月明けのしかも大豪雪の後,当然時化で漁も出来なかったのか,残念ながらめぼしい魚はありませんでした。それでも型のいい鯖があったのでこれをゲット,これは三枚に降ろして塩焼きにすることにしてアラモ君へ戻ってきました。
 車の中もだいぶ冷えてきたので,外へ出てFFヒーターのカバーをはずし,ヒーターのスイッチを入れました。ところがヒーターのパイロットランプは点滅するばかりで肝心の温風が出てこないのです。2度,3度とスイッチを切ったり入れたりしたのですがまったく反応なし。送風にすると風は出てくるのですがヒーターをいれるとランプは点滅するばかり。いったいどうしてしまったのか,アラモ君,大ピンチ。
 妻の冷たい視線を感じつつ,とりあえず「AtoZ」社に電話。「AtoZ」社もまだ工場が休み中だったので詳しいことはわからないもののいくつかの対策をお聞きしてチャレンジすることに。その間,しょうがないので妻は温泉に。何度かチャレンジするものの一向に点く気配はなく,むなしく時は過ぎていきました。
 妻がお風呂から帰ってきてもまだ点かなかったので,しょうがありません,とりあえず夕食の準備を始めました。煮炊きをすればかなり車の中は暖かくなるし,3シーズン対応のシェラフにインナー,羽毛布団ももって来ているので,多少寒くとも何とかなると腹をくくり,とりあえず温泉に入ってくることにしました。女風呂はかなり混んでいたようですが男風呂はそうでもなく,のんびりと温泉に浸かることが出来ました。
 帰ってきてとりあえずビールで乾杯,その後は『鳥海山』を熱燗にして,きゅっと飲むと日本酒が五臓六腑を駆け巡り,まさに至福の時です。
 ここで試しにもう一度と酔った勢いでヒーターのスイッチを入れると,何と温風が出てきたではありませんか。
 実は今回のPキャンの前にガスボンベを交換して新しいボンベをつけてきたのですが,配管に空気が入り,更に外気温が低かったこともあり点火に時間がかかったようなのです。それがガスコンロで煮炊きをしてガスを使い更に車内が温まったので無事点火したのです。
 FFヒーターさえつけば鬼に金棒です。『鳥海山』をしこたま飲み,眠りに就いたのですが,ヒーターの温度を20度に設定しても夜中にあまりの暑さに目が覚めるほどでこのヒーターの威力は絶大でした。これならスキー場のPキャンもばっちりOKと思われます。

帰ればそこも大雪

 結局,大山鳴動ねずみ一匹のたとえどおり「AtoZ」社にまで心配をかけてしまった割りには,何事もなく翌朝もう一度温泉に入った後,象潟を後にしました。
 天気は多少雪は降るもののそれほどではなく,学習機能が働かずまた国道345号線に入ってしまい,恐怖のでこぼこ道でひどい目にあっただけで順調に新庄を抜け,鳴子の峠を抜けたのは,お昼過ぎでした。鳴子の温泉街の手前のパーキングで昼食をとり,一路古川へ向かったのですが,どうも昨日通った時より雪が多いようなのです。古川を抜け小牛田に差し掛かっても雪の量は変わらず,石巻に向かうにつれ,だんだん雪の量が多くなるようなのです。
 いやな予感はしたのですがとりあえず我が家にたどり着いてみて唖然。
 駐車場においていたブルーバードの屋根には30センチ近くの積雪があるではありませんか。
 我が家へ帰って最初の仕事が妻と二人での雪かきとは。日本海より石巻のほうが雪が多いなんて。
 ま,とにもかくにも今回もハプニング続きでしたが,今回のアラモ君の全走行距離474キロメートル,よくがんばってくれています。

 次回はというと,今回の象潟の温泉の回数券がまだ余っているので,再び再チャレンジか,それともいよいよ念願のスキー場でのPキャンか,乞うご期待。
 尚,今回は大雪とハプニングのため,写真をとるのをすっかり忘れてしまったため,画像は無しとなりました。