
すっかり調子に乗った我が家のアラモ君,今回は晩秋の十和田湖,田沢湖めぐりを企てました。
しかし,最大の問題は排気ガスです。
特に今回のように峠越えがかなりあるルートだと,車の中に排気ガスが逆流してきてしまい,咽喉はガラガラ,目はしばしばの状態になってしまうのです。
そこで日産のディラーとも相談し,黒煙防止のためのエアフィルターの交換やオイル交換の手配をしたのですが,とりあえず車内への逆流防止ということで,マフラーカッターを取り付けました。これにより排気ガスを車の横に出すようにして逆流を防ごうというものです。
今回はそのマフラーカッターを装着して初めてのお出かけ,それも峠越えの連続,果たしていかなることに相成ることやら。
というわけで11月2日の夜から連休を利用した初のPキャン3連泊に出発しました。このところ,出発の夜はいつも雨,今回もかなり強く降る雨の中,午後6時には我が家を出発,一路一関へと向かいました。この道路は以前からスキーなどでよく利用している勝手知ったる道ということもあり,雨にもかかわらずアラモ君は快調に飛ばしていき,無事,一関ICから東北自動車道に入っていきました。
途中,夕食を摂るべく前沢SAに入ろうとしたらなんと前をキャンピングカーが走っているではありませんか。近寄ってみるとグローバルのキング20周年記念モデルのようでしたが,フル装備のためか結構つらそうでした。我が家のアラモ君は軽さがとりえ,最近はエンジンもこなれてきて120キロ近くをマークできるようになってきていたのでつい忘れがちでしたが,やはりキャンピングカーは重いのですね。でも我が家のアラモ君のように黒煙は上げていませんでした,これはちょっとショック。
そのキング君は前沢SAでPキャン態勢に入ったようでしたが,我が家はこれからが勝負,そそくさと食事を終え,再び北上を開始しました。
雨こそ降り続いていましたが,その後も順調に距離を稼ぎ,予定していた『花輪SA』に到着したのは午後10時30分ごろでした。幸い雨もほとんどやんでいたのですばやく『もも』を散歩させ,その後はお決まりの酒盛りと相成りました。このSAは高速道路と高さが同じなので,車の走行音が結構聞こえるのが難点でしたが,車自体の台数はそれほどでもないので,我が家のPキャンポイントとしてはまあまあの評価でした。
翌日は雨も上がり,青空も見えるなど,最高の行楽日和が期待できました。前日はまだ少し排気ガスが車の中へ入ってきたのでマフラーカッターの角度を調節した後,いよいよ十和田湖へ向け出発しました。
『十和田IC』で高速を降り,国道103号線を十和田湖方面へ。
車の数もたいしたことはなく,マフラーカッターのおかげもあり,実に快適なドライブとなりました。最初の難関である『発荷峠』も問題なくクリア,眼下には十和田湖が一望することが出来ました。その後『子の口』まで行きいよいよ奥入瀬渓谷の散策です。前日の雨で遊歩道はだいぶぬれていましたが,我が家の『もも』は意気揚々,先頭に立ってわれわれを引っ張っていきますが,日ごろの運動不足がたたりまず妻がギブアップ,やむを得ず『銚子大滝』で引き返してきましたが,それでも『子の口』にたどり着いたときは1時間以上立っており,かなりの運動になりました。
その後国道102号線で『滝ノ沢峠』を越え,黒石方面へ向かいお昼ご飯は道の駅『虹の湖』で取る事にしました。ところが『虹の湖』は超満員でとてもご飯の雰囲気ではなかったので着た道を5分ほど戻り『虹の湖湖畔公園』でちょっと遅めの昼食と相成りました。
でもここでひとつ問題が発生していることに気づいたのです。これまでは2日目は必ずキャンプ場だったので気にならなかったのですが,それは『水』です。アラモ君の給水タンクには60リットルの水が入るのですが,飲用にするにはちょっと抵抗がある為,いつも2リットルのペットボトル2本に水を入れ持ってきているのですが,その水が底を尽きそうなのです。公園で給水しようとしたらなんと『飲用不可』,今晩のPキャン予定地である『やたて峠』で給水することにしてとりあえず出発したのですが,後々この問題はついて回ることになりました。
その後国道454号線を下り,ながみねで国道7号線に出たのですが,次の問題は夕食の献立でした。今回も行き当たりばったり,その所処の美味しいものゲットを考えていたのですが,これまでのところそのような店はまったく無く,やむを得ず弘前方面へ向かうことにしました。ところがこれが見事に何も無いのです。大鰐の町を過ぎ,弘前バイパスで弘前の市街地が近づいてきてもスーパーひとつ無いのです。二人とも前日からの疲れが出て,無口になり険悪な雰囲気が漂いだしました。最悪,道の駅のレストランでもいいやということでとりあえずUターン,途中にあった道の駅『ひろさき』に寄ったのですが,これまたメインになるような食材は皆無,ますます険悪なムードとなりました。
東北道の『大鰐ひろさきIC』の出口を過ぎ少し走った頃でした。左手,信号の角にお世辞にも綺麗とはいえないお店(お店の方ごめんなさい)があったのです。お店の看板には『ホルモン』の文字が。閃くものがありすぐお店の前に車を止めました。幸い,お店の前は信号で左折する車用に広くなっていて,我が家の『アラモ君』も簡単にとめることが出来ました。お店の中に入ると,なんとホルモン専門店の名に恥じず,かなりの種類のホルモンがおいてあり,値段も驚くほど安いのです。お店のおじさんに聞いたところ,この辺ではホルモンは『味噌』で食べるとのこと,そこで『みそホルモン』とお約束の『カルビ』それにお店特製のたれをゲットしたのですが,その脇で美味しそうな臭いをあげている『焼き豚』君と『スペアリブ』君が強烈に存在価値をアピールしているのです。本当は両方食べたかったのですがいくらなんでも多すぎるので作り立てでまだ熱かった『焼き豚』君をゲット,『スペアリブ』は次回のお楽しみとしました。
それまでの険悪な雰囲気はあっという間に雲散霧消,一路今夜のPキャン予定地の道の駅『やたて峠』を目指し,『アラモ君』は快調に走り出しました。
結局『やたて峠』に着いたのはそれから15分ほど過ぎた午後4時過ぎでした。
この道の駅は二段に別れており,大型車は国道7号線と同じ高さの駐車場に,普通車は一段高い奥の駐車場に駐車するようになっていて夜はかなり静かになる雰囲気でした。しいて言うとネックは駐車場の端になんと鶏小屋があり鶏が放し飼いになっているのです。当然我が家の『もも』は切れまくっておりました。
早速お風呂に入りに行ったのですが温泉にもかかわらずなんとその料金はたったの270円,今回は折悪く改装中では入れなかったのですが露天風呂もあり,また湯船もかなり広くて実に快適なお風呂でした。
やがて日もすっかり暮れ,『アラモ君』の中で焼肉パーティの始まりです。またこのホルモンと焼き豚の美味しかったこと,本当に我が家は食材についてはこのところラッキーが続いています。
その夜は思った通り本当に静かで前日からの疲れもあり,二人と一匹は夢も見ないほど爆睡しました。
翌朝はそれこそ抜けるような青空,新鮮な空気をすうべく外に出たら,なんと前々日『前沢SA』であったキング君が駐車場の端に居るではありませんか。長野ナンバーで昨晩遅くについたようですが,朝一番で出て行ってしまいました,ここのお風呂はとてもいいのに・・・。
我が家はというと前日の焼肉の臭いが車の中に充満し,窓を全開にしてひたすら換気に努めることになりました。それと問題は『水』,この道の駅も水道はトイレにあるセンサーつきのやつだけなので人が居ないときを見計らってやかんに汲んではペットボトルにあけると言う作業の繰り返しで何とか補給しましたが,如何せん飲用はできるといってもトイレの洗面台の水なのでちょっと抵抗がありました。
とにもかくにも今日のルートは鹿角から八幡平の脇を抜け,田沢湖へ,更に角館から国道46号線で協和町に出て,ここで国道13号線に入り,秋田市内で国道7号線へ,ここから南下して道の駅『岩城』で食材をゲットした後,道の駅『にしめ』でPキャンという強行スケジュールでしたので9時過ぎには『やたて峠』を後にしました。
ところで,実は前回八幡平に来た時,大ハプニングがあったのを忘れていたのでここで追加したいと思います。
今回と同じように鹿角方面から八幡平の『アスピアAC』に向かっていた最中,まだ民家がかなり点在するある集落を過ぎたところで,対向車数台が徐行してくるのです。何をトロトロ走っているのかとよく見てみると,何と刈取りの終わった田んぼの中に『日本カモシカ』がいるではありませんか。それほどおびえるでもなく,こちらを見ていましたが大型バスが近づいてくると見事なジャンプを繰り返しながら田んぼを抜け,道路を横切り,小さな沢を越えその先の林の中へ消えていきました。その間2,30秒ほどだったと思いますが,本当に驚きました。我が家の『もも』はほとんど壊れてしまい,『アラモ君』の後ろの窓までダッシュしてカモシカの消えたほうをずっと眺めていましたが,対向してきた車の人たちも似たり寄ったりで,ほとんど『目がテン』状態,我が家と目が合うと,お互いに思わずうなずいてしまいました。我が妻に至ってはカモシカがあまりに平然としていたので『近所の人が飼っているのでは』などと訳の判らない事を言い出す始末で,本当に驚きました。
と,言う訳で今回も同じ道を辿ったのですが,さすがに今回はカモシカの姿を見かけることは出来ませんでした。
その後『アラモ君』は順調に八幡平のピークを過ぎ,玉川温泉もスムーズに通過して田沢湖に着いたのですが,今回はまだ見たことの無い『辰子姫』の像を見てみたいということで田沢湖を半周し田沢湖プリンスホテルの前の駐車場に車を止めました。駐車場は八分目ほど埋まり,さすがに『辰子姫』などと思い,像の処へ言って思わず『目がテン』,あんなにキンキラキンだとは。悲劇のヒロインとして清楚かつ愁いを帯びた像なのではと勝手に空想していたものですから,金色に輝く『辰子姫』の像には意表をつかれました。
というわけでここで昼食をと思っていたのですが,混んでもいたので早々に出発し角館で国道46号線に入り,その先のパーキングで遅めの昼食を摂りました。
その後も順調に走り協和町で国道13号線に入り,秋田市内まで北上し,『茨島』交差点で国道7号線に乗り換え,ここからは海沿いに南下,お目当ての道の駅『岩城』に着いたのは午後3時前でした。
多少疲れていたこともあり,ゆっくり見たいという妻の顰蹙を買いつつもそそくさと今晩のおかずをゲットして今晩のPキャン予定地である道の駅『にしめ』に向かいました。
『にしめ』には4時前には到着し,Pキャンの準備を始めた処,なんと『アラモ君』の兄弟がいるではありませんか。気仙沼の方の『アラモスペンド』でいろいろお話をお聞きして車の中も見せていただいたのですが,これが実に綺麗にしてあり,我が家の『アラモ君』の汚さを恥じ入るばかり。この方は更に北へ行くということでここでお別れしましたが,Pキャンを始めて,初の兄弟との対面に思わずどきどきでした。
その後Pキャンの準備も終わりお風呂に入りにいったのですが,これが1時間350円とリーズナブル,内部もかなり綺麗でお風呂は『薬湯風呂』になっておりゆっくり手足を伸ばすことが出来ました。
夕飯は『岩城』でゲットした『あお』の刺身,鯵の塩焼き,いかほっぽ,それに豚汁で酒はこれも現地で調達した『大玉泡』という地酒(これが辛口で実に美味でした)。
翌日は帰るだけなので朝ものんびりと起床,ゆっくり朝食を摂り,一路石巻へ。
国道7号線を南下し遊佐町で国道345号線へ入り立川町へ,そこで国道47号線に乗り変え新庄を抜けて鳴子町へ。鳴子では晩秋の鳴子峡の大渋滞に巻き込まれ古川まで抜けるのにいつもの倍以上かかってしまいましたが何とかたどり着き,その後,涌谷町を抜け石巻にたどり着いたのは午後4時を過ぎた頃でした。
今回はなんと全走行距離906.8キロに及ぶ初のPキャン3連泊の大旅行でしたが,これといった問題もなく終了し,『アラモ君』も絶好調でこれから冬場のPキャンに向け夫婦とも自信をつけることが出来たのは最大の収穫でした。
次回はその『冬』に思わぬ形で遭遇した『初冬の日光へ』,乞うご期待。