第1章 「もも」ちゃん、恐山へ行く

 今回は、久々のPキャン旅行ということで、青森県下北半島を制覇することにしました。
 出発は7月4日の夕方、いつものごとくそそくさと仕事を切り上げ、自宅を出発したのは午後5時、一路東北自動車道に乗るべく、一関を目指しました。幸い、道路も空いており、7時前には一関ICに到着、中尊寺PAでおにぎりを食べ、さらに北上を続けること1時間半、今日のPキャン予定地である「津軽SA」に到着しました。
 しかし時間も早いし、明日の移動距離のこともあり、この際、足を延ばして「道の駅あさむし」までいくことに。でも結果的にこれがよかったのか悪かったのか・・・。
 東北道を「青森IC」で降り、青森環状バイパスを浅虫方面へ向かいましたがいたる所で工事中、朝のラッシュ時にはかなりの渋滞が想像され、夜のうちに通過したのは大正解でした。道の駅あさむし
 無事「道の駅あさむし」へ着いたのは午後10時を少し過ぎたところでした。道の駅自体はとてもきれいで、トイレも24時間使用でき快適なのですが、「うるさい」。
 道の駅を挟んで前後に駐車場があるものの、どちらも国道4号線に面し同じ高さなので、トラックの音がまともに聞こえ正直、今迄で一番の騒音でした。そこで国道と反対側の端に「アラモ君」を停めたのですが、なんとそこには、東北本線の駅が・・・。結局、車の騒音とたまに走り過ぎる貨物列車の音とに挟まれ、夜は更けていきました。
 翌朝は頭の中も空も曇天でスタートしました。すっきりするため、朝7時からやっている道の駅に併設された温泉へ。温泉は5階にあり展望風呂になっていて見晴らしもよくきれいでしかも空いていて最高でした。でも妻と二人で出した結論は「2度とこの道の駅でPキャンはしない・・・?」。
 頭もすっきりしたところで、一路出発。最初は天気も悪そうだったので観光はあきらめ、温泉めぐりツアーにしようかと考えていたのですが、だんだん晴れてきたこともあり、とりあえず恐山へ。道の駅よこはま
 むつ市まではアップダウンの続く道で車の量は多いものの快適でした。ただ踏切が多く、それも突然現れるのでちょっと注意が必要です。
 途中、今日のPキャン予定地である「道の駅よこはま」で一休み。ここは駐車場が国道より1段高い位置にあるので夜も静かな雰囲気で、またとても立派な公園が併設されているので思わず「もも」とお散歩。
 しかし問題は食事、レストランはあるもののステーキなどの肉料理がメインで魚料理はホタテのみ・・・。食事をとるか睡眠をとるか悩むところではありますが、途中のむつ市で何かいいものがあればそれを買込んでアラモ君の中で食べることにして、道の駅を後にして一路むつ市へと向かいました。
 横浜からむつ市へはわずか30分、あっという間にむつ市を抜けるといよいよ登り、しかし我が家のアラモ君は快適に登っていき、午後0時半には恐山へ無事到着しました。更にこの頃にはすっかり晴れ上がり梅雨の合間の晴天が広がっていました。恐山
 ここは日本三大霊場のひとつ、当然我が家の「もも」ちゃんが中に入れるとは思えず、山門の入り口で写真を撮り出発・・・。でも一縷の望みを抱き、妻が受付に聞いたところ、意外にもリードさえつなげばOKとの事。早速「もも」のお水などを用意して山門の中へ。平日ということもあり観光客の数もそれほど多くはなく、ゆっくり30分以上かけて中を一周することができました。でも肝心の「もも」はというと暑さでヘロヘロになっていました。