キャンピングカーへの憧れ

 それは2回目のキャンプで「くりこま高原」へ行ったときに始まりました。
 ものの知識としてはキャンピングカーというものを知ってはいたのですが,実際に夕方になり次々にキャンピングカーがやってきてサイドオーニングを伸ばし,その下で食事をしているのを見ると,まさにそれはカルチャーショックに近いものがありました。

 それ以降,行く先々のキャンプ場でキャンピングカーを観るたびに心動くものがあったのです。
 そして翌年,最初のキャンプで強風でテントがつぶれ(とほほ体験記1),車の中で一夜を明かす羽目になったにもかかわらず,そのとき来ていたキャンピングカーではのんびりと朝食を食べているのを見て,憧れは願望へと変わったのです。
 キャンプから帰ってすぐに「ガルビィ」をひっくりかえして見ていると何と仙台で「キャンピングカーショー」があるではないですか。すぐにいくつかのビルダーに資料を請求し,ちゃっかりと招待券を手に入れ,意気揚々と「キャンピングカーショー」へ乗り込みました。
 しかしそこには厳しい現実が待ち受けていたのです。
 「高い!,高すぎる。」
 一番安いのでも450万円以上,更に話を聞くと諸費用や消費税を加えるとどう考えても550万円以上はするのです。それにオプションでFFヒーターなどを加えるとその金額は我が家にとっては天文学的数字になってしまうのです。
 出店しているショップの人たちからもどう見ても買いそうもない客だというように冷たい目で見られているように感じてしまい,そそくさと会場を後にしました。
 ここで,願望は再び憧れへとトーンダウンしてしまったのです。
 しかし,その後もキャンプに行くたびにキャンピングカーを見るにつけ「ほしい」と思ってしまう日々でした。
 まして,11月になりちらほら雪の便りを聞くようになると再びキャンピングカーへの憧れは日増しに高まっていったのです。
 本来,我が家のライフスタイルにとって,「スキー」は絶対無くてはならないものだったのです。
「夏場はおとなしく生活し,冬のスキーに全力を尽くす」これがここ10年来の我が家のライフスタイルでした。しかし,2年前のお正月,我が家に愛犬の「もも」が来て以来,この生活は一変してしまったのです。
当然スキー場に「もも」を連れて行けるはずもなく,ましてや宿泊などは夢のまた夢で,かといって「もも」をペットホテルに預けるほど非情にもなれず,ここ2シーズンはスキーとは無縁のさびしい冬を過ごす羽目になっていたのです。
「キャンピングカーさえあれば」,そうキャンピングカーさえあれば問題は一気に解決するのです。
スキーをまったくやらなかった妻をスパルタ教育で鍛え上げ何とか「パラレル」をマスター,次はいよいよ「ウェーデルン」という時機だったので妻にとってもスキーにいけないのはかなりさびしいものがあったようで雑誌の「skier」のパックナンバーだけがむなしく増えていきました。
 そんな11月のある日,何気なく読んでいた「ガルビィ」にまさに天啓を見たのであります。