Vol.2 上達するためには、学ぶ必要がある!

  季節がら「木の芽天ぷらパーティの案内状」を書こう!と具体的な目的を決めて意気込んでパソコンの前に座ったとします。しかし電源をいれた瞬間からあなたの前には@ソフトの使い方が分からないAキーボードから文字を入力できない、という厄介な二つの問題が立ちはだかる事になります。この二つの壁はとても高く厚いのでパソコン初心者が乗り越えるにはかなりの時間と忍耐を必要とします。

 残念ながらこの壁を乗り越える王道はありません。
地道に克服するしかないのです。さながら自動車の運転を覚える苦労に似ています。
 生まれて初めて教習所で車を運転する事を想像して下さい。さらにあなたの家では誰も免許を取得しておらず、日ごろから自動車に乗る機会がほとんど無いと仮定します。 そんなあなたは運転席に座るのも初めて。キーを挿す場所さえ分かりません。ましてやエンジンの掛け方や半クラッチなど知るはずもありません。交通ルールの知識もほとんど無いに等しいなど、すべてがゼロからのスタートです。

 だからあなたは教習所で学ぶ必要があるのです。今、あなたは初めてパソコンの運転席に座ったドライバー。まず学ぶ必要がある!と認識することが大切なのです。
 友人にパソコン通がいれば、嫌がられない程度に質問して学ぶのは賢い方法です。パソコン教室もいいでしょう。しかし最も堅実な方法はマニュアルを常に近くに置いて、分からない事があるたびに調べ、一歩一歩理解するというものです。分かり易い市販の入門書もお薦めです。それがあなたの教官です。

 案内状を書いていると「漢字に変換したい」「文字を大きくしたい」「画像を挿入したい」「見栄え良くレイアウトしたい」「きれいに印刷したい」「来年も使うから文章を保存したい」などと具体的にやりたい事が出てきます。具体的な操作の疑問であればマニュアルの索引や目次からその方法を調べることが出来るはずです。そうやって自分に必要な機能からマスターしていくのです。キーボード入力については初めは両手の人差し指一本づつで問題ありません。それよりも文字をたくさん打つ事の方が大切です。「習うより慣れろ」です。

 そうやって「カニしゃぶ忘年会の案内状」を書く頃にはそのソフトをある程度使いこなせるようになっているでしょう。そうなると今まで使った事のない新しいソフトに触れた時でも、自然に新しいソフトの基本的な操作は分かるようになっています。
 それはあなたは運転免許を普通自動車で習得したはずなのに、なぜかスポーツカーでもクレーン付きトラックでもトラクターでも走らせる事ができるようになっているのと同じです。パソコンのソフトも「自動車の走らせる部分」のような基本的な操作方法と見た目は統一するように設計、開発されているのです。

 ただし、早く走ったり、クレーンを操作したり、畑を耕したり、その乗り物特有の機能を生かすためには、より専門的な使い方を学習する必要があります。
 でも今度は基礎がありますから、上達は早いに違いありませんね。(館報5月号)
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