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Inside Farming Vol.61 (Japanese)



質問と情報のGive and Take

  最近、珍しくイギリス、フランスから続けて林檎に関するご質問のメールを頂いた。ヨーロッパの検索エンジンにでも掲載されたのだろうか?。いずれにしても訪問やメールが増えることは好ましい。

フランスの林檎の木 その中でフランスから頂いたメールは、フランスの美術学校で創作活動をしている日本人アーティスト氏からであった。林檎に関連する作品の創作のために、林檎についての疑問を寄せてくださったのだ。創作活動のためにモチーフに関する知識を収集することは多くのアーティストが行っていることだとは想像していたが、やはり実際に創作のベースに知識の蓄積があることを身近に感じさせてくれる出来事であった。さらに、氏のメールにはなかなか興味深いフランスの果樹園の写真が添付されてたので、ここに紹介させていただこう。フランスの林檎の枝そう思って写真を見るとなんとなくフランスの田舎の雰囲気が伝わってくる気がする。果樹園なのか家の庭なのかは不明だが、剪定も摘果も適当なところが”いかにも”という感じで、なかなか楽しい。

作品 同時に氏にお願いしてメールで送って頂いた氏の作品もご紹介しよう。果実の断面の細胞がモチーフであろうか。私には格子で透過された果実と融合しているように見える。ちょっとアンティークな印象も受ける。
 
 ところで、このように質問と同時に”ちょっと楽しい情報を与えれくれるメール”には、なんとしてもお返事を書こうという気になってしまう。もちろん「林檎に関する質問」を寄せてくれるだけでも「消費者の疑問点を把握できる」という立派な情報として有益なのではあるが、今回のように「情報を得るために自分側からも持っている情報を提供する」というスタンスに、私自身が忘れかけていたインターネット社会の基本的なモラルであったGive and Takeの精神を感じて嬉しくなった。
 
 インターネット(特にHP)は商用利用が中心となり、広告表示やクリックで情報の対価を回収できる方法も確立されている以上、いまさら情報のGive and Takeでもないだろう(もともとGive and Takeの精神なんてあったの?という感覚の人も多いかもしれない)という考え方も、もはや正しいだろう。でも、今でも、メーリング・リストや掲示板などで、教えを請うだけの”教えてクン”やメンバ登録するだけで何一つ情報発信しない”ROM(Read only member の略か?)”が手厳しい批判を浴びる場面に遭遇する事も時々あるので、まだまだ少しはGive and Takeの精神”の名残があるようではある。

 考えてみれば、私も学生時代は試験直前に優秀な同級生のノートを借りまくってコピーした過去があるなあ(Rental only member)。あの後、なにかフォローしたかなあ?Aランチくらいは奢ったのか・・覚えていないなあ。
 そんな反省を踏まえながら感じる事は、やっぱり一面識もない他人との円滑なコミュニケーションを図るためにはGive and Takeが必要じゃないかな、という事だ。そして、インターネットでできるGive and Takeは価値ある情報を相互に提供しあうということなんでしょうね。

(ここからは丁寧語で)
 さてさて、最近は、林檎についてのご質問のメールが増えてきました。ありがとうございます。河合果樹園の基本的なスタンスは園主が解決できそうなご質問には時間の許す限りでお調べしてお答えしたいと思っています。そして多くの消費者の方が共通して持つと思われる質問につきましては、メールで個別にお答えするのではなく「林檎に関する質問」のページにてご回答させていただくことでそれらの情報をインターネット社会に還元、共有していきたいと思います。この場合はご質問を下さった方も有益な情報の発信に一役買ってくださっていると言えましょう。感謝いたします。
 また、個人の林檎の栽培についてのご質問も時々頂きますが、それらに対しては、地域の気候や栽培環境が異なることよりご回答できない場合が多いのでご了承くださいませ。それらの質問について解決の方法をアドバイスするとすれば、地元で苗木や農業資材を販売しているお店にご質問されることをご提案申し上げます。また、農薬についてのご質問も時々ありますが毒劇物取扱主任者でないと取り扱えない薬品もありますので一般的なアドバイスは控えさせて頂いています。農薬等の販売店舗には毒劇物取扱主任者が必ずいるはずですから、相談してみてください。もちろん相談したら、生産資材や防除薬剤を購入してあげてくださいね。それは実社会でのGive and Takeですね。

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