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Inside Farming Vol.136


さよならCRT、こんにちはPC


 ついに、というべきか。突然に、というべきか。10年以上使用してきたディスプレイが映らなくなってしまった。今は亡きSTEPで購入したCTX社製の17インチCRT。購入時の価格は7万円程だった記憶がある(これでも当時としては破格だった)。一度、煙が出て修理に出したこともあったけれど(笑)今まで良く頑張ってくれた。その間、PCは4台も変ったのに。

 いずれにしても、ディスプレイがなければ話にならないので慌てて購入を検討する。消費電力とスペース効率を考えれば、もはや時代の標準は14〜15インチの液晶である。「丁度いい機会だ」などと思いながらネットで検索してみると、液晶ディスプレイ単体の価格は4〜6万円が相場であるようだ。突然の出費ゆえ2、3万円で購入しようとする園主の甘い見込みは一気に消える。その一方で、PC本体と液晶ディスプレイを同時に購入する方場合には合わせて7万円前後の製品があることも知る。うーん、どう考えても単品購入は割り高だ。だからといって、園主には、新しいPCまでも購入する必要がない。
 ここで、オークション等で中古の液晶ディスプレイを物色するという手もあるだろう。しかし、園主には2、3年ほど前までの液晶ディスプレイは、まだ製品が"こなれていない”という根拠の無い勝手な思い込みがある。そのため、中古狙いは、今回はパスすることにした。

 そこで、振り出しに戻ってCRTの購入を検討。液晶の場合と異なり、CRTは十分"こなれた"製品だから、程度の良い中古をいかに低価格で購入するか!という基準で、さっそくネットで物色だ。久々にオークションも見てみると、CRTはかなりの出品があるようだ。相場は17インチで4千円から1万5千円くらいのようだ。折角だから評判の良いCRT(ナナオとかソニーとか三菱とか)を候補にするとしよう。
 あった、あった。DELLの17インチ・フラットCRT(これはトリニトロン管(ソニー)のOEM製品だ!)。業者の出品である。現在5千円台の価格だが6500円くらいまでなら割安と判断。迷わず上限価格を入札して結果を待つ。その日に夜には、6000円台前半であっさり落札だ。翌々日にCRTは届いて、大満足である。

 話は、これで終わり。

 の、ハズだったのだけれど、オークションとは恐ろしい。CRTオークションのついでに中古PCのオークションも眺めていたらHDD20G、OS、celeron500Mhzが14000円なんてのが出ている。購入したCRTと合わせれば僅か2万円でPCセットが完成だ。CPUは非力だが園主には十分な速さだし(それでも我が家の最速PCよりも早い(笑))、なによりHDD、OSをそれぞれ単体で購入するよりも安いではないか。折から、HDDの容量不足に悩んでいた園主に福音。多分無理だろうと思いながら、とりあえず入札しておいたら、夜には、これまた、あっさり落札されていた。

 「そんなにPCあってどうすんの?」と家族には顰蹙を買うものの、落札してしまったからには、購入せざるを得まい。キャンセルすれば、オークションの評価が下がってしまい、今後の取引に影響が出るかもしれない。だから、本当は欲しくないけど、購入してしまうのだ。
 だから、イヤイヤながら、新しいOSをインストールしたり、LANにつないだり、WEB用にCGIなんかを書いたり動かしてみたりしている。また、イヤイヤながら、数ヶ月前に購入した(のにHDDの容量不足で使っていなかった)販売管理ソフトをこのPCにインストールし直して使い勝手をみてみたりしている。さらに、イヤイヤながら、PCの設定をいろいろ変えてみたり、ケースをあけてボードの型番をチェックしたり、CPUの交換に想いを馳せてみたりと、もう、大忙しの日々が続いている。本当に時間がもったいない!と思うくらい、PCを触ってしまうというイヤイヤの日々が続いているのだ(笑)。

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