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Inside Farming Vol.135


2003年林檎の生育/防除暦の開示


 2003年の林檎の生育状態をお知らせします。今年は、昨年までの猛暑が一転して記録的な冷夏となりました。初夏から夏にかけての天候が不順で、作物に対する日照不足が問題となっています。このような天候は、農業や農産物にとって喜ばしい天候ではありません。実際、ご存知のとおり、おコメや野菜の凶作や不作が報道されています。林檎の場合ですと、果実の肥大不足が発生しています。9月に入り晴天が続いていますので、なんとか成長も回復してきたようですが、今後も晴天が続くことを祈る日々です。

 このように天候が不順ですと、病害虫の発生が平年よりも多くなってしまうのが常です。加えて、河合果樹園では、ポリシーとして農薬の散布を低減していますので、農業の難しさ痛感する年になっています。低農薬を目指す限りは、病気や害虫はしかたのないことだと考えていますが、たいへんですね(本当に難しいことなのです)。以下に、河合果樹園の2003年の防除暦を開示します。本年の希薄倍数は基準どおりです。10aあたりの散布量は約300リットルとなっています。ご専門の方であれば、一般的に行われている使用基準による防除と比べて、いかに低農薬で栽培されているか、御納得いただけると思います。

1.2003/04/19  マシン油
            ベフラン
2.2003/05/03  スコア
            カスケート
3.2003/05/05  石灰硫黄合剤
4.2003/05/28  アントラコール
            ミクロデナポン
5.2003/06/21  ストロビードライフロアブル
            アーデント
6.2003/07/19  キノンドーフロアブル
            ベンレート
            コロマイト
            サイアノックス
7.2003/08/14  テルスター
            カネマイト
            ポリキャプタン
8.2003/09/14  アリエッティC
            マイトコーネ

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