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Inside Farming Vol.129


勉強論再び


 それが、園主の性格なのか、物事や仕事ついて一刻も早く成果や結果を出したいと思ってしまう。結論を急ぎたい。着手したら一分一秒でも早く完結させたい。計画を立てて日々コツコツやるよりも(立てても守れないが)、高密度に短期集中で一機に進行したい。そして、物事の流れに対して、自分自身に起因した「もたつき」があることが耐えられない(でも、他人に対しては温厚ですよ、念のため)。

 この性格が「一を聞いて十を知る」ような中国の賢者の性格ならば、物事は万事順調に進むだろうが、残念ながら園主は賢者ではない。その結果、この性格ゆえに、物事を早合点してしまう。分析を怠って、自分の都合のよいように進めてしまう。先をあせって細部の詰めが甘くなってしまう(って、いつもそうではないんですけど。念のため)。
 この性格で勉強しているものだから、何かを勉強したとしても網羅的な浅い知識が獲得できるだけである。細部は曖昧なままで、とりあえず良しとしてしまう事が多い。したがって、網羅的な一定レベルの知識を問われる試験では、合格点をマークすることができることはあっても、細部を掘り下げた知識を問われたり、知識の有機的な結合から解答を導き出すような試験では、なかなか高得点をマークできないのではないか、などと自己分析する。自信過剰な園主が、多少自信を喪失する自己分析である(笑)

 などと、分析していた矢先、何気なく見ていたTVで東大出身の才色兼備女優さんが、東大受験の受験勉強について話をしていた。話によると彼女の受験勉強方法のポイントは「問題集などで解らない問題がある時、それを確実に理解するまで絶対前に進まない」というものであった。他人がどんどん先に進んでも、惑わされず、自分は目前の問題を確実に理解するまでやるのだそうだ。「その方が、最終的には効率がよい」とも発言していたように思う。それを聞いて、ちょっと目から鱗、納得してしまった園主である。先を焦って途中を端折るのではなく、最初から最後まで10割理解の勉強方法。分っちゃいるけど実行するは大変なこの勉強方法を、当たり前のこととして、ちゃんとやったから難関に合格できたんですね。素晴らしい!。

 下手すれば娘のような年の彼女に(言い過ぎですが)、今更勉強の仕方を教えてもらってどうするんだ!と、笑われそうですが、園主は影響を受けちゃいました。やっぱ、一歩先の努力が必要だよね。そんな勉強スタイルも取り入れて、勉強せねば(なになに、彼女は納豆好きなんだね。園主も毎朝納豆食べるぞ(笑))
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