河合果樹園 Insede Farming

Inside Farming Vol.126

勉強は安いレジャーか？

　園主は、おこがましくも、昔の人が残した「我考えるゆえに我あり」とか言う言葉に著しく共感してしまうのである。つまり、人間の頭(心）の中には、思想を育んだり・想像力を養ったり、物事を判断したり・記憶したりする無限の宇宙空間が広がっていおり、その空間を旅すること（＝考えること）は人間の存在の本質に関わる行為だと思う（・・と、いってもそれは園主の宗教観ではないが）。

　しかし、残念ながらその宇宙空間の全てを縦横無尽に旅する方法は、ない。ただ、広大な空間内を少しでも自由に航海できるようにするために、知識を蓄えること、経験を積む事ができるだけだ。知識を経験を積むことで、その宇宙空間を少しでも遠くへ、また、未知の方向へと旅立てる。ここで、人間、経験を積める範囲は限られている。だから、知識を蓄えること（お勉強）を日々怠ることはできない。
　
　なーんて、２ヶ月ぶりのInside Farmingは哲学っぽく大上段に文章を始めてみましたが、いかがでしょうか？。

　昨年に引き続き、この２ヶ月間、某資格試験を目指して集中勉強をした結果、園主の周りの諸々の事が滞ったことの言い訳として（このホームページの更新も含めて）、「お勉強の正当化論」を書いてみました。

　しかし、学生時代なら家族にも喜ばれたでしょうが、いい年をして毎日長時間勉強するのはあまり喜ばれませんね（笑）。しかも、なかなかいい結果を出すことができなければ、ブーイングも出かねません。そこで、この論理の展開となるわけです。「お父さんはね、試験とか、そういった、卑近なもののために日々勉強しているわけではないの。家族みんなが精神的に豊かになれるように、お父さんが率先して、人間の生きる本質を追及しているの」と。

　この論理でなんとか、家族を煙に巻くことができそうです。調子付いて「それに、お父さんは毎日、頭の中の広大な宇宙空間を旅行しているんだ。このご時世に、こんな安いレジャーは他にあるかい？」などと、気の利いたことも付け加えようと思いましたが、それはやめることにしましょう。だって、「私たちは何処にも旅行していない」と家人に言われることが目に見えていますから・・・（ごめんね、と素直に謝ります）。

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