出産の記録

2004年5月12日、ついにこの日が来てしまった。
出産予定日から11日が過ぎ、一向に陣痛が訪れる気配はない。
そこで、いよいよタイムリミットの「強制入院」の日を迎えてしまったのだ。

朝、産院へ向かう5分前に起き、どうせ入院だからと顔も洗わず、「やる気ゼロ」モード全開で家を出た。
正直、家の前で最後の妊婦姿を撮影する旦那に、腹が立ったりもした。
今思えば、これから我が子と対面できるという「超ウキウキ♪」な、今まで生きてきた中で最も感動するだろう、その日、
私はなぜそこまで憂鬱だったのだろうか。
母以外にメールを送る余裕もなかったし、
朝起きた時点で、「穴があったら入りたい」などと、多少意味不明な発言もしていた・・・(汗)

要は、私は出産に対してかなりビビっていたと思う。特に、「陣痛促進剤」については・・・。
「強い痛みが一気に来る」と、雑誌で見てしまったから・・・。 ←(注)人それぞれです。

まぁ、そんな訳で、でも考えていても仕方がないので、しぶしぶ産院へ向かった。

指定されていた9時に産院に到着すると、まずは外来で受付を済ませ、
それから、血圧、体重測定、尿検査。
そのあと、ありがたいことに(?)ソッコーで名前が呼ばれ、即、診察室行き。
陣痛室に入る前に、子宮口に細い綿棒を5本入れるという。
ここからはもう未知の世界だ!

はぁ。ため息ばかり出た。我ながら、なぜこんなにマイナス思考なのだろう。
先生は優しく、親切にお産の流れを説明してくれたのだけど、子宮口に綿棒を入れるのが痛くて痛くて、
私はそんな話どころではなかった。
力を入れたり動いたりしたため、何本か綿棒が入っても、次の綿棒を入れる時には今まで入れた綿棒が出てきてしまい、
少し時間がかかってしまった。
今からこんなに痛い思いをするなんて・・・と、悲しくなった。

妊娠中バクバク食べまくり、何の運動もせず体重は18キロ増し。
こんな妊婦負け組みの私が、安産を祈るなんて・・・ ずうずうしいにも程があるのか?とか考えてしまった。