手漉き和紙のできるまで

 

 

越前和紙の場合
 ◆ @ 伐採 ◆
手オノなどを使って、原木を刈り取ります。
 ◆ A 原木を蒸す ◆
大釜の中で原木を蒸して、樹皮を剥がしやすくします。
 ◆ B 皮をはぐ ◆
樹皮をはいだ後、その下の荒い黒皮や緑色のあま皮をはぎます。
 ◆ C 白皮 ◆
和紙の材料になる白皮は、川の流れにさらし、天日で乾燥させます。
 ◆ D 煮沸 ◆
白皮を大釜にほぐしながら入れ、熱湯で煮て柔らかくします。
 ◆ E 塵取り・漂白 ◆
水洗いし、白皮に付着しているアクやチリを取り除きます。さらし粉を使い紙料を白くします。
 ◆ F 叩解 ◆
原材料を叩いて、繊維を一本ずつばらばらにします。色の付いた和紙の場合、紙料に染料を加えてかき混ぜて、染めます。
 ◆ G 紙漉き・模様入れ ◆
漉桁で、漉船の中で紙料をすくい取り、手漉きします。紙漉きの後、襖紙のように、和紙に模様を入れることがあります。
 ◆ H 圧搾 ◆
漉き上がった和紙を重ねて、その上から圧力を加え、水きりします。
 ◆ I 乾燥 ◆
湿りの残っている和紙を、一枚ずつ干し板にはり、乾かします。
 ◆ J 選別・検品・裁断・包装 ◆
和紙を一枚一枚手に取って、竹バサミで傷やチリを取り除きます。規定の寸法に裁断し、数十枚を束ねて包装します。

 

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