センター試験には良問が多いと言われています。問題が公表され、当然注目も集まりますので、その作成に多くの人が関わり何重にもチェックされます。そんな練りに練られた問題を、単に解いてそれで終わりではもったいない! そんなセンター試験過去問をどこよりも誰よりも詳しく徹底的に解説していきます。1つ1つ丁寧に確認し、真の実力(英語力)を身につけましょう。


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大学入試センター試験英語過去問題解説

2011年(平成23年)センター試験英語第6問「長文読解」問5


次の文章を読み、下の問いの(   )に入れるのに最も適当なものを、下の@〜Cのうちから一つ選べ。なお、文章の左にある(1)〜(6)は段落の番号を表している。

(6) So together with their high rates of reproduction and the survival of those that have adapted in some beneficial way, mouse-like rodents are in a strong position to survive well into the future. Ultimately, however, what probably enables these mouse-like rodents to reproduce so successfully is the fact that their teeth allow them to eat highly nutritious nuts and seeds so they do not have to spend most of their time engaged in the dangerous activity of gathering food.

問5
The theme of the passage is about (   ).
@ the advantages of using incisors for eating high energy food
A the mouse-like rodents and the reasons for their success
B the relationship between the rodent population and the food supply
C the rodents which account for the 40% of mammal species


【解説】
『この文章のテーマは(   )です。』
この文章全体として何について書かれているか? と聞かれているのですが、
問1〜問4までで(2)〜(5)の内容を確認していったわけですから、(6)を見れば良いのではないかと勘の良い人なら分かりますね。

論説文の段落構成は「序論→本論→結論」です。「問題提起→具体例→まとめ・主張」とも言えます。そういうことからも文章全体のテーマが知りたければ、最終段落を見るのは当然ですよね。最終段落を見てもいまいち分かりづらければ、第一段落とあわせて確認すると理解しやすくなります。

そういうことを踏まえて、最終段落の最後の文を見ていきましょう。
Ultimately, however, what probably enables these mouse-like rodents to reproduce so successfully is the fact that their teeth allow them to eat highly nutritious nuts and seeds so they do not have to spend most of their time engaged in the dangerous activity of gathering food.
『しかしながら究極的には、歯のおかげで高栄養の木の実や種を食べることができ、そして食べ物を集めるという危険な行為に従事するほとんどの時間を費やす必要がなかったという事実によって、ねずみのようなrodentsはおそらくそれほどまで繁殖に成功したのだろう』

however がありますね。今年のセンター試験にも何回も出てきていますが、この「逆接の接続詞」の後ろには重要なことが書かれていることが多いです。

それにしても長い・・・そして込み入った文ですね。せっかくなのでその文構造を確認してみましょう。
what probably enables these mouse-like rodents to reproduce so successfully is the fact that ・・・
is の前までは what という関係詞でまとめられた大きな「主語」です。what はそれ自身に関係詞を含み、「〜であるもの(こと)」という意味になります。更に「enables A to B / AがBすることを可能にさせる」という無生物主語の構文になっています。ということで『AがBすることを可能にさせるものはおそらく・・・という事実だろう』となります。

どういう事実なのかが that 以下に書かれています。
their teeth allow them to eat highly nutritious nuts and seeds
allow A to B / AにBすることを許す」という無生物主語の構文ですね。無生物主語構文に無生物主語構文が重なっているので余計ににややこしく感じますね。でもここだけ抜き出して考えれば、いつもの無生物主語パターンですので大丈夫ですね。『歯のおかげで高栄養の木の実や種を彼らが食べることができる(という事実)
』となります。

そして最後の部分です。
so they do not have to spend most of their time engaged in the dangerous activity of gathering food.
まず engaged は「従事する」という動詞の過去分詞で、その前の their time を修飾しています。『・・・に従事させられる時間』となりますね。最後の方にある activity of gathering foodof は「同格のof」ですから『食べ物を集めるという行動』となります。
ということで全体として『食べ物を集めるという危険な行動に従事させられる時間のほとんどを費やす必要が彼らはない』となります。

ここで一つ疑問がわきあがります。この文の最初にある so が何なのか? です。普通に考えれば「それで」という等位接続詞でしょう。しかし基本的に so を等位接続詞として使うならその前に「, /コンマ」が必要です。となると考えられるのは従属接続詞としての so です。これは so that 構文の that を省略したものと考えると分かりやすいです。

so that 構文というのは「〜のために」や「〜となるように」と「目的」を表します。
今回の英文で言えば『食べ物を集めるという危険な行動に従事させられる時間のほとんどを費やす必要が彼らはない』となるように『歯のおかげで高栄養の木の実や種を彼らが食べることができる』という関係になります。
しかし、それをそのまま訳しようとするといまいちピンとこないと感じませんか?
そういう時は「結果」の意味で訳して見るとすんなりいくことが多いです。試してみましょう。
『歯のおかげで高栄養の木の実や種を彼らが食べることができる』その結果『食べ物を集めるという危険な行動に従事させられる時間のほとんどを費やす必要が彼らはない』・・・しっくりきましたね。

とはいえよくよく考えて見ますと、so を「結果」として訳した場合、等位接続詞としての so の「それで」とほとんど意味が同じになりますね。ということで so の前に「, /コンマ」があるかないかなんてことにとらわれてあれこれ考え込んでしまうと長文問題ではいくら時間があっても足りないというお話でした。(なんのこっちゃ)

では選択肢を確認していきましょう。
@ the advantages of using incisors for eating high energy food
『高栄養の食べ物を食べるためにincisorsを使う利点』

A the mouse-like rodents and the reasons for their success
『ねずみのようなrodentsと彼らの成功の理由』

B the relationship between the rodent population and the food supply
rodentの個体数と食べ物の量の関係』

C the rodents which account for the 40% of mammal species
『哺乳類の40%を占めるrodents

やはりこの問題も消去法でやったほうがいいですね。
まずBは違いますね。そんな話もチラッとありましたが、それが全体のテーマではありませんよね。
@も微妙ですね。述べられているのはincisors自体の利点ではなく、鋭いincisorsを持っているから高栄養の食べ物を食べられて、その結果rodentsが成功した、ということですからね。

残るはAとCですが、Cはあまりに大まかすぎな感じがします。
Aを確認して明らかに間違いであるならCでもいいかなぁ、という感じですね。
でそのAですが、Cよりは絞れていて内容的にも先ほど確認した(6)段落の最終文と相違ありませんよね。ということで正解はAになるでしょう。

【正解】A

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