センター試験には良問が多いと言われています。問題が公表され、当然注目も集まりますので、その作成に多くの人が関わり何重にもチェックされます。そんな練りに練られた問題を、単に解いてそれで終わりではもったいない! そんなセンター試験過去問をどこよりも誰よりも詳しく徹底的に解説していきます。1つ1つ丁寧に確認し、真の実力(英語力)を身につけましょう。


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大学入試センター試験英語過去問題解説

2011年(平成23年)センター試験英語第2問A「文法・語彙・語法」問5


次の問いの(  )に入れるのに最も適当なものを、それぞれ下の@〜Cのうちから一つ選べ。

問5
The fans waited outside the door in the hope (  ) catching sight of the movie star.
   @ for   A of   B to   C with

【解説】
『ファンたちは、その映画スターをひと目見るという期待を抱いてドアの外で待った』って感じですかねぇ。

え? in the hope of 〜 で「〜を期待して」という決まり文句でしょ、ですって?
いや、それを知っているならそれでいいんですよ。でも・・・ねぇ・・・
まぁ、丁寧に確認してみましょうか。

この問題を見た瞬間に、「これは違うな」という選択肢がありましたか?
ふむふむBtoがダメだと・・・なるほど普通なら [hope to 動詞の原形] になるはずだから、
(  )の後ろが動名詞になっている今回の問題ではダメだということですね。

しかし、今回の問題では [hope] の前に定冠詞の [the] がついていますね。
ということはこの [hope] は動詞ではなく、名詞ということになります。
すると選択肢の [to] も不定詞ではなく、前置詞である可能性も捨て切れません。
となれば、あの有名な [look forward to 〜ing] のパターンかもしれませんね。

そんなことを踏まえて選択肢の前置詞を一つ一つ確認する・・・前に「前置詞」そのものの確認を・・・
そもそも前置詞というのは、その名の通り「前」に「置」く「詞(言葉)」です。
そしてその前に置かれた単語と英文の他の部分のとの関係が、前置詞によって表されるのです。
(大丈夫ですか? ついてこれていますか?)

今回の問題でいえば [catching] の前に置くのですから、それと・・・いや、もう少し詳しく言うと [catching sight of the movie star] と他の部分との関係が、前置詞によって決定されるわけです。
では、その他の部分とはどこなのでしょう? 今回の英文に関してはそれは一目瞭然ですね。
そうです。(  )の直前の [the hope] です。

ではようやく選択肢の前置詞を見ていきましょう。
@forBtoは共に矢印を表す前置詞です。
違いは for は単に方向を表すだけですが、to は到着地点を表していることです。

この際細かい違いは置いておいても、「the hope/期待」と弾が込められた銃の銃口が catching sight of the movie star に向けられていることを想像すると、forto の両方ともしっくりこないと思いませんか?

え? ピンとこない?
では for でもう少し考えてみましょう。例えば hope が動詞だとしますね。その場合、hope という銃の銃口が for を使って catching sight of the movie star に向けられているのは何の問題もないんです。「期待する」という気持ちの方向性が「映画スターを見ること」にあるということですからね。

しかし今回の問題では「the hope/ 期待」で名詞ですよね。これに for で方向性を出そうとするなら、対象は基本的に期待するものになるはずです。具体的にいえば「タロウ君に対して(将来活躍しそうだなぁ・・・など)期待しているなら」、the hope for Taro となるわけです。「期待」自体を向けているんですね。

だから catching sight of the movie star に期待をかけるのはおかしいということで for はダメ。同様に to もダメとなるのです。

次は選択肢Aof を見ていきましょう。
of はその前後の語句の関係が切っても切れないものであることを表します。
逆に言えば、(  )の前後の語句に切っても切れない関係があれば、そこに of が入るわけです。

では(  )の前後の語句である the hopecatching sight of the movie star との関係はどうでしょう? これはまさに「=」といっても良いですね。catching sight of the movie star is the hope. なんて文が成り立つレベルですね。

このように前後が「=」で結べるような関係であるときに使う of を「同格の of」と言います。
どこかの授業で1回は聞いたことがありますよね。

最後の選択肢Cwith は・・・単に数合わせで入れられたのかな?
「・・・と一緒に」というのが基本的な意味なんですが、どうもそぐわないですね。
センター試験出題者の方がどのような意図でこの単語を選択肢に入れたのか、私には良くわかりません。もし分かる方がいらっしゃれば、こっそり教えてくださいな。

【正解】A

2011年(平成23年)センター試験英語第2問チェック問題
センター試験英語過去問トライアル




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