旬の桃を求めて福島をドライブした。
常磐道からいわきJCTで磐越道に入り船引三春ICで高速を降りた。国道288号経由で国道349号を北上。川俣町の道の駅で目的の桃を購入。(風評被害とはいえ、あまりの安さが悲しい。) そして川俣町から県道12号で東へ向かう。
峠を境にカウンタの数値が急上昇。脇道に入り飯舘村役場の脇を通って県道12号に戻る。東北道・福島西ICを目指して西へ。この間、福島市街地に入るとまたカウンタが賑やかに。
帰路は東北道を南下、郡山JCTで磐越道へ、さらに常磐道を南下。
車の助手席にノートパソコン、GMカウンタは床置きにした。地面からの高さは約40cm。以前紹介した計測ソフト「シーベルト計算 v1.3」を使って1分間毎のカウント値を記録する仕掛けだ。それとGPSロガー(Navi Stick)により移動軌跡を記録、帰ってから時刻を照合させることで計測場所との対応がつく。出発から帰着までの計数値は下のグラフのようになった。GMカウンタの校正はしていないので計数値はあくまで目安と考えて欲しい。また、すべて車内からの測定である。
常磐道では十王町あたりから計数値がやや上昇した。磐越道を降りて国道349を北上するにつれ明らかに計数値が高くなった。それでも川俣町まで行くと計数値は低くなった。県道12を東(飯村方面)へ移動中、急に計数値が増大し、避難区域に近づいたのを実感。ひとけのない家々が立ち並び,夏草が生い茂っている光景はじつに異様。飯村役場あたりまでぐるっと一回り。村役場の隣にある老人養護施設の駐車場は車であふれており、民家の寂しさとは対象的。従業員の方々は離れたところから通勤しているらしい。
飯村をあとに一路西へ。福島市街地に入るとやはり高めの計数値が表示された。小さなお子さんをお持ちのお母様方のご心労はいかほどなものか。福島西ICからは高速道の一途、途中、2カ所のPAに停車するが停車中はいずれも計数値が低い。地面がアスファルトなので汚染が貯まりにくいか、あるいは丹念に除染されているのか。郡山JCTを過ぎると計数値は目立って低下した。
途中気づいたのだが、東北道のトンネルに入るとGMカウンタが急に静かになった。放射線がシールドされているようだ。GM管のバックグラウンド(内部雑音)を計測するのに適したトンネルは無いものだろうか。もちろん、歩いて入れる一般道のトンネルでないといけないが。
じつに広範囲に広がってしまった放射能汚染。大変な事はわかっているが、必要なところから速やかに除染を進めていくしか無いだろう。何十年かかっても。そして、日本中どこでもこうした危険にさらされていることを忘れてはいけない。原発で得をするのは誰か。家やふるさとを失うのは誰か。しっかり見定めることが大切なことなのでしょう。
帰宅して、買ってきた桃(川中島白桃)を食しました。適度な硬さがあり、むかし長野で食べた川中島白桃よりも味が濃く感じられました。