人間ドックサイクリング

 私の職場は35歳より人間ドックを受けることになっている。
昨年までは1泊2日コースの人間ドックの費用は職場が負担していたが、財政難を理由に今年から一律28000円しか支給されなくなった。
この金額ではとても1泊2日のフルコースの人間ドックは受診できない。
さらに、舞鶴にも日赤や共済病院などの大きな病院があるが、ここの1日コースの人間ドックは驚くほど値段が高い。確か半日コースで46000円。
昨年札幌で1泊2日のフルコースの値段と1万円ぐらいしか変わらない。

同じ検査内容のドックを京都市内で受けると1万円以上安い。
さらに京都市内のドックは人間ドック専門の病院だ。

昨年3年間も人間ドックで腫瘍を見落とされて手術した経験から人間ドック選びには慎重にならざるを得ない。

往復の交通費を考えても京都市内で受けたほうが安くなる。
それで京都市内の人間ドックまでわざわざ出かけるのだが、先日の角膜炎で予想外の出費。
今月の我が家の医療費はすでに予算超過。
少しでも出費を少なくしたい。

舞鶴から京都市内まで特急で往復すると5000円ちょっと。
車で行こうかとも考えたが、往復200kmだと今のガソリンの値段ではJRと大差はない。

で、本日人間ドックに電話して、終了時刻を確認すると遅くとも12:30には終了するようだ。
昼食を食べて13時として、暗くなるまで5時間弱。
京都駅から西舞鶴の自宅まで約90km

前日の夜9時から飲まず食わずで90km走るのは、いろいろ検査数値に悪影響がでそうなので、行きをJRで輪行して京都に向かう。駅の手荷物預かりで、自転車を預け帰りは自走して帰る予定。
SPDシューズでは輪行するときに困るので、トークリップのペダルに付け替えればサイクリングシューズ1足で事足りる。
天気も良さそうだ。

それにしても、ドックの問診表に既往歴をかく欄があるが、

糖尿病         29歳 経過観察中
後縦靭帯骨化症   37歳 経過観察中
胆のうポリープ     37歳 経過観察中
マイコプラズマ肺炎  38歳 完治
後縦隔腫瘍       38歳 手術

とここまで書いたら欄がなくなった。
後は
メニエール 38歳 経過観察中
角膜炎
つい最近まで低コレステロール血症
この3つは書かないでおこう。

ほんと売るほど病気がある。
これだけ病気があるのに舞鶴まで自走して行こうなんて、これも一種の病気だろう。



10月26日。
朝7:03の特急に乗るため、5:30に起床。
朝食を食べるわけでもなく、コーヒーを飲むわけでもないのでしばしボーっとしていた。
6:35に自宅を出る。
西舞鶴駅までは徒歩15分。
車で送ってもらいたいが、なにせ駐車場が狭いため、妻は出ることはできても車庫入れができない。
仕方なしに歩くことにする。
6時を過ぎ明るくなってきて外を見るとなんと雨が降っている。傘を差さなければならない程の降りかたではない。

ネットで確認すると今日は曇りのち晴れという予報。
ウィンドブレーカを着ていくつもりだったが、急きょレインウェアーに変更し着ていくことにした
MTBに比べると軽量だが、10kg近い重量の輪行袋を担いで歩くと予想したより5分余分に20分かかって駅に到着。出発10分前だ。
切符は昨日事前に購入してある。
いつも(といっても4回目だが)は自由席だが荷物があるので座席を指定して指定席を買う。輪行袋
車両の一番後部の隙間に輪行袋をしまいこむ。

この輪行袋を使うのは2度目。
以前北海道にいたときに、登別まで自走して帰りはバス輪行で帰ってきたときに使った以来。

本格的な輪行は高校2年生の時の北海道サイクリング以来だ。
自由席はほぼ埋まっているが指定席はガラガラ。

車窓から外をみても雨こそ降っていないがなにかどんより曇っている。午後には晴れることを願う。
8:45に京都駅到着。

京都駅地下1階の「手荷物一時預かり」に自転車を預ける。荷物1つで410円だ。
地下街に本屋が営業しているので、中に入ってみるとサイクルスポーツが置いてある。舞鶴で発売日より4日遅れて本屋に行ったらすでに売り切れ、その後舞鶴市内の本屋のほとんどを回ってみたが、サイクルスポーツは置いていない。
荷物になるからどうしようかと考えたが購入した。

すべての検査が終わり更衣室に向かう。
更衣室でレッグウオーマーとレーパンを履く。
昼食を食べなければならない。さすがに自転車に乗ってもいないのに京都駅前をレーパンで歩くには勇気がいる。上からGパンをはく。
支払いを済ますと新阪急ホテルの昼食バイキング券をもらう。(その分値段を安くしてほしいが)

さすがに昨晩から何も食べていないので腹が減っている。

皿にサラダを一杯に盛り、たんぱく質補給のために肉類を選ぶ。ご飯は軽く茶碗に1杯。
おかずを一皿食べ、もう一度肉を取りに行く。
舞鶴では肉が高くて魚ばかり食べている。
ここぞとばかりに肉を食べる。
朝ごはんも食べていないので軽く1500kcalはある組立前だろう。

12:30にホテルをでて、自転車を取りに行く。
ホテルから出ると太陽が出ている。ただ、風が非常に強い。
駅前で自転車を組み立てる。
壁際に輪行袋を立てかけるが強風で倒れそうになる。
袋に詰めるより出すほうが簡単だ。
Gパンを脱ぎ、長袖Tシャツの上に半そでジャージを重ね着して、輪行袋をしまいこむ。
20分で出発準備完了。組立完了

12:50京都駅出発
京都市内はさすがに以前住んでいただけあり、地図なしでも問題なく走れる。

それにしても風が強い。
街中に立っている旗がばたばたゆれている。
風速7・8m/sぐらいだろうか?
街中は信号だらけ。交差点で何度も足止めをくらう。
私が信号で停車するとその横を自転車が通り過ぎる。
小さな交差点は赤信号でも歩行者や自転車はほとんど無視してる。
関西の人は信号を守るのは車に乗るときだけと考えているのだろうか?
車に乗っていても前の車が止まらなければ赤信号に代わっても平気で突っ込んでいく。
こちらに引越してから、子供には「信号が青でも信号無視する車が多いから車が止まるのを確認してから渡りなさい」と口をすっぱく注意しなければならない。考えてみればおかしな話だ。

桂川を越え9号線に入る。桂川から嵐山を望む
走っていると暑い。
朝方とは違い太陽が出ている。黒いレッグウォーマーは余計に暑く感じていしまう。

サイクルコンピュータの表示をケイデンスと走行距離にしてケイデンス90をキープ。
向かい風のせいか、暑さのせいか、はたまた、バリウムのせいか、心拍数が140を越えている。
いつもなら120ぐらいのペースのはず。

胃が動かない薬を注射したにもかかわらず、下剤入りバリウムを飲んで、さらに、バイキングでたんぱく質をたくさん食べたせいなのだろうか?

あまり調子が良い状態ではない。
西京区に入るとすぐに上り坂が始まる。
京都と亀岡市の堺の老ノ坂という小さな峠がある。
そこまでが約5km延々と登り坂となる。
といってもさほどきつい坂ではない。
京都市内の温度は21度だったがさすがに郊外に入ると気温が18度に下がる。
それにしてもバックミラーから目が離せない。
ひっきりなしに車が追い越していく。
道が狭いため乗用車ならまだいいが大型車が来ると道路幅と車幅がほぼ同じぐらいだ。良心的なドライバーはセンターラインを越えて追い抜かしていくが、ひどいドライバーは自分の横30pも間隔をあけずに追い抜かしていく。
老ノ坂は標高240m程度、走り始めて間がないこともあり難なくクリアーする。
峠を下ると一気に亀岡市に入る。
上った割には下りはあっという間。
後から確認すると京都市内の海抜が20m程度。亀岡市の海抜は90m程度なので、下りが短いはずだ。

亀岡市内に入ると雲行きが怪しくなってきた。
雨は降っていないが進行方向の山を見ると雨雲が控えている。
風は相変わらず強い。
巡航速度は22km/h程度。

しばらく走ると道路が渋滞している。
渋滞している車の横を通るのは優越感がありうれしいが、危険も隠れているので慎重に走る。
亀岡から園部まではほぼ平坦な道路。
園部に入ると雨が降りだす。
非常に細かい雨だが風が強いために降り方は強く感じる。
ただ、レインウェアを着るほどではない。ミニストップ
出発して約2時間。
ここまではノンストップ。
園部から先はまた観音峠(280m)という2つめの峠がある。
ぺットボトルの水も少なくなってきたしトイレに行きたくなったのでコンビニで小休止(出発して38km)。
ミニストップは店内にテーブルと椅子があるので、水と無糖コーヒーを買って最初の休憩。コンビニで休憩するのはいかにもブルベっぽいが今まで3回のブルベ参加でコンビニでの休憩で腰を下ろしたことがない。今回はブルベではないのでゆっくり椅子に座る。

コーヒーを飲んで5分ほど休憩し。再出発。
走り出して5分もすると雨脚が強くなる。
自転車を止めてレインウェアを着る。
レインウェアは上着だけしか持ってきていない。
路面は濡れていないので跳ね上げがすくないのでタイツは濡れない。

さらに5分もするとかなりの本降りになってきた。
ただ、通り雨的な感じもするので、屋根のあるガソリンスタンドで雨宿りさせてもらう。
リュックにもレインカバーをつける。

最悪、本降りになれば風邪をひくわけにはいかないので輪行を考えなければならない。
ビシャビシャのまま電車に乗るわけにはいかない。
着替えは濡らしたくない。

10分ほど雨宿りして雨脚が弱くなったので再出発。

観音峠をえっちらおっちら上る。
坂の勾配はあまりきつくない。

観音峠を下る頃には雨は上がる。

峠を下ると京丹波に到着。
京丹波は以前に一度自転車で走ったことがある。

京丹波にはいると雨は上がっている。
ドライブインの「やまがた屋」で休憩しようかとも思ったがすでに15時を回っている。
距離は出発して47km。

半分までやってきた。

しかし、このペースでは舞鶴に到着することにはどっぷり陽が落ちている。
休憩している暇はない。レインウェアを脱いでまた走り出す。

京丹波市街地を過ぎると、風は幾分弱くなる。(京丹波の海抜170m程度)
京丹波から27号線に入るルートもあるが以前走った時にあまりに路側帯が狭くて怖い思いをしたので
9号線をそのまま進む。

和田で9号線から173号線に入る。
和田からは最後の峠を越えるため、ミニストップで休むことにした。
またまたミニストップ
ここまでは無補給で走ってきたが、急に腹が減る。
腹が減っては戦が出来ない。何か補給することしてミニストップ内を物色する。
どうせなら甘いものが食べたい。
カロリーメートかSOYJOYを食べようとも思ったが、違うものを物色。
いつもはDMコントロールのため甘いものや間食は一切取らないが、サイクリングのときは制限解除。
ドーナツリングと水を購入。
ミニストップ内の椅子に座ってドーナツを食べる。
食べながら裏面のカロリーを見ると
なんと小さなドーナツ1個で400kcal。
炭水化物と脂なんて組み合わせはDM的には最悪のパターン。

ポラールのカロリー表示を見ると1800kcalを越えているのでまあいいかと食べる。
間食はサイクリングしている時の楽しみでもある。
舞鶴にも近づいてきたので自宅に電話を入れる。
「後2時間以内で到着する」と妻に伝える。

173号線を和田から綾部までの峠道が本日のメインイベントの質山峠(標高350m)越え。
このあたりまでくると体に力が入らなくなる。
背中に背負ったリュックが妙に重たく感じる。
自宅で確認するとリュックの重さが4kg近くある。
通勤時には弁当や水筒も入っているのでこれ以上の重さはいつも身に付けているが、長距離では体の負担となる。なんとなくハンドルを握る手のひらが痺れている。
長距離を乗る場合は体には何もつけないほうがよさそうだ。

坂を上っていてもスピードが乗らない。
「なんでこんなにスピードが乗らないのだろう?」とブレーキがあたっているのか確かめるほど。
「やっぱり胃腸の動きを止める薬を飲んで、下剤入りのバリウム飲んで、バイキングを食べたのが悪かったのか?」と思いながら、ペダルをくるくる回す。

今日の距離は90km。200kmのブルベの半分以下。
走る前までは「楽勝楽勝」と考えていたが、実際に走るとBRM729大津なみの疲労度。
90kmなんて楽勝と思っていた自分に反省する。
峠の頂上
このあたりの体調管理もブルベの醍醐味のひとつだろう。
峠の頂上のトンネル前で軽量化(小)。

やっとの思い出峠を越えると、後はダウンヒル。
本日のMAXスピードを57.9km/hを記録。
峠を下りきると綾部に入る。
時刻は17時ちょっと前。
綾部から西舞鶴までは残り15km。

まだライトをつけるほどではない。
綾部から5km走り舞鶴まで後10kmはほぼ下りとなる。
先が見えてきたせいかスピードが上がる。

巡航速度35kmで走りきる。
それでもこの区間は調子がよくて、休日の70kmのトレーニングなら40km/h巡航できる区間。
やはり疲れているのだろうか?
17時を過ぎると一気に日が落ちる。ヘッドライトとテールライトをつける。
国道は交通量が多い。暗くなっているにもかかわらずライトをつけずに走る車がなんと多いことか!
ヘルメットの尾灯をつけて反射たすきを巻く。
完全なブルベ仕様。
17:30やっとの思い出西舞鶴の町の明かりが見える。
あたりはどっぷりと日が暮れている。

自宅まであと2km。
自宅付近の事故が多いという話を良く聞いている。

慎重に運転して、17:40に自宅に到着。
最初の予定では17時までに到着する予定でいたが、予想外の風と雨のため、予測時間が40分もずれてしまった。

延べ走行時間 4:40
実走行時間 4:08:28
走行距離89.98km
Ave21.7km/h
平均心拍数130bpm(休憩時間含む)
消費カロリー2806kcal


自宅に戻り、次男と一緒に風呂に入り、待ちに待った酒を飲ビールもどきんで酔っ払って21時には寝ていたようだ。

休憩時間を含めた平均心拍数が130bpmということは、結構しんどかったという証拠。

今回の教訓としては。
「バリウムを飲んだり、下剤を飲んだ後は長距離サイクリングはしないこと」
「長距離サイクリングでは荷物を体に付けないこと」


ブログ「bossのつぶやき日記」より加筆修正。

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