2002年の春、息子は幼稚園の年長組(通常は6歳だが、息子は早生まれのためまだ5歳)になった。

2歳の3月にわけのわからない地域振興券なるものを市役所から郵送され(確か2万円)、その振興券で16インチの幼児用自転車(たしか9800円ぐらいだった)を購入した。

出発3歳でやっとまたぐことができるようになり、4歳になりやっと自分で自転車をこぐことができるようになった。 が、しかし、北海道は冬場はまったく自転車に乗れないため、結局5歳の春に初めて補助輪をはずすことができた。

補助輪をはずしても結構安定して走れることを確認すると、父と息子のコミニケーションを図るにはサイクリングが一番と思い、サイクリングそのものの意味もわからない息子に、「パパの会社まで自転車で行っておいしいラーメンを食べよう」とラーメン大好きの彼を口説き落とすことに成功した。
2002年9月1日、朝10時に自宅を出発。
私の職場まで17.5kmの片道だけのサイクリングである。
通常私一人だと1時間かからない距離だが、変速もない16インチの自転車だと2時間ほどかかる予定で出発した。
途中
その日は北海道の夏らしく「中途半端な晴れ」、本州ならば最高気温が35℃近くなるはずだが、北海道ではせいぜい25℃、風もほとんどなくサイクリングにはもってこいの天気である。

1時間ほど走り、最初の休憩、ちょうど半分の距離。水分補給とお菓子を少しつまみ10分ほど休み再出発。

自宅付近しか走ったことがない彼は、車でしか来たことがない風景を自分で走っているのが結構楽しいようで、「汗だくになっていないか?」、「水分補給はいいか?」と心配している親を後ろに従え、さらに小1時間ほどで、私の職場まで走り切ってしまった。

到着


職場近くのおいしいラーメン屋さんに行き、店の人に「僕、銭函から自転車で来たよ!」と自慢げに話す。ラーメン1杯を残さずたいらげた。

時間にして2時間、5歳と7ヶ月で17.5kmを幼児用自転車で走り切、翌日も筋肉痛なしで「ケロッ」としていた。

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