はり・きゅう



ここでは 治療に使う はり・きゅう を写真入で紹介いたします。

当院で使用するはり皿、中国鍼、器具は
安心して治療を受けていただくため
特別な溶液に漬けた後、オートクレープ(加圧滅菌機)を
使用して消毒を施し、紫外線消毒機にて保管してあります。
この作業によって B型肝炎 C型肝炎 HIV 等の
ウィルスを死滅させることが可能になります。

また和鍼は *ディスポーサブル鍼を用いております。

*ディスポ鍼とはEOG(エチレンオキサイドガス)で消毒されたものを
一本ずつ包装してある使い捨ての鍼のことです。



はり


現在、日本で主として用いられている鍼は
筒に入れて打ち込むようにできており、”毫鍼”(ごうしん)
と呼ばれているものです。
太さは0.14ミリから0.30ミリの物まであり、
もっとも広く使われているのが0.18〜0.20のものでしょう。
この鍼は、管に入れて刺入することから”管鍼法”(かんしんほう)
と呼ばれ、日本独特の技術になっています。

対して、鍼灸発祥の中国では管を使わずに打ち込む毫鍼が用いられ、
日本ではこれを”中国鍼”(ちゅうごくしん)と呼んでいます。
こちらの場合は日本のものよりも太く、中国本土で用いられているものは
0.22ミリから0.38ミリのものが多く、
0.30ミリ前後のものが良く使われているようです。

当院では、日本鍼の0.16ミリから中国鍼の0.34ミリの物までを用意し
刺鍼部位や、個人の体調に合わせて選別し使用しております。

また、長さは1寸3分(約4センチ)から3寸(約9センチ)
の物までを準備いたしております。





* 包装されているものが和鍼(右)
包装されていないものが中国鍼(左)



皮内鍼(ひないしん)


これは 毫鍼が強刺激でその場で治療するのに対して、
皮下に打ち込みテープで止めて弱刺激を持続して送り込むためのはりです。
皮下に入れるため痛みは伴わず、治療の効果の持続力を増幅する働きがあります。
また、付けたままで運動などをすることも可能です。
一般的には”置きばり”と呼んだほうが分かりやすいでしょう。

太さは0.12ミリから0.16ミリの物があり、
当院では0.12ミリの物を使用しております。
写真のものは長さが3ミリと一番短いものです。






小児ばり


大人が刺す鍼に対して 子供用の”接触鍼”と呼ばれる物です。
名前は鍼ですが、実際に刺すわけではなく触れさせて刺激を与えます。
子供さんの体に傷が付くことなく治療いたします。
また 後ほど出てまいりますが、お灸で治療することもあります。





左から ローラー鍼 バチ鍼 集毛鍼




きゅう



お灸は古くから民間療法として親しまれてきた治療法です。
これは、ヨモギのはを精製し ”もぐさ” と呼ばれるわた状にしたものを
指でひねり つぼに当て火をつけるものです。
ヨモギの成分がしみこみ、同時に免疫力を挙げる効果があります。

子供の場合は ”ちりけ” と呼ばれる灸法を施します。
子供には おねしょや、疳の虫などに効果があります。
昔から子供に悪さをするとお灸を据えるをいいますが、
これは恐らく疳の虫のきつい子が聞き分けなく騒いだときに
お灸の治療を施すときにしつけも同時に行った事が
悪さをするとお灸を据える。というようになったのでしょう。

当院では、通常で使用するもぐさのほかに、
やけどする事無く温められる温灸(せんねんきゅう)
鍼の上につけて ふく射熱によって温める灸頭鍼
を準備しております。




左より 灸頭鍼用もぐさ せんねん灸 散りもぐさ