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表装の手引き

趣味で表装・表具を楽しみたい方のお役に立てる
簡単な
手引きを、シリーズでお届けします。

 はじめに
 最近表装と言っても理解されない方が多くなり、経師などと言う言葉も死語、掛け軸を知らない人が増えております。 また掛け軸は、ホットプレスの安価な機械表装が一般的になり、長年職人芸として育まれてきた伝統表装が少なくなりつつあるのは残念なことです。
 一方、趣味として書や絵画を習っている方が、ご自分の作品を自分で裏打ちして、掛け軸を作りたい、額に入れたい、色紙に仕立てたい、等の希望を良く耳にします。
私の”掛け軸教室”もそんな方々の集まりで、自分たちの作りたい物を、出来るだけ伝統技法に近い方法で作る楽しみを味わっています。
 ここでは、比較的理解され易い範囲内で、同じような期待に応える事が出来ればと思い、シリーズとしてページに載せて行きたいと考えています。 


(1)表装(掛軸)の歴史
 中国晋の時代(約1600年前)まで、仏教系絵画は、壁画や大額形式のものでしたが、布教の為の持ち運びの便利さから、軸や巻子(巻物)が発生し、その後唐の時代に、現代に近い表装による掛け軸が現れたようです。
 日本には、平安時代に仏教の布教と共に伝来しましたが、現代のような芸術性の鑑賞としての軸は、鎌倉時代に禅宗の渡来により、宋朝様式の表具が伝えられたこと、禅宗寺院建築で床の間が出来たこと、その上室町時代に入り、禅宗と茶道の結びつきにより、茶室・茶掛けを生み、やがて日本独特の大和表装といわれる、真行草の三体様式が確立されたものと伝えられています。 
 この様式は現在まで引き継がれていますが、裂地、和紙、糊などの素材と技法は、時代と共にかなり変わって来ています。 

                             

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