中村栄美子さん

中村さんの集めた昔話集

携帯電話でも民話が聞けますよ(ブログ)

[2018年6月]


  最近、季節の移り変わりの早いことに"えっ"と目を見張っています。 ついこの前桜が咲いてスイセンが咲き、ツツジが満開になった と思ったらもう梅雨。あじさいが花の球の準備に入っています。 長い梅雨は嫌だけど適量雨が降ってほしいなと願っています。

   さあ、今月のむかーしむかしのお話は 「ばかむこ」と「稚児が池」のお話です。


  • 「ばかむこ」

        ばかむこの話のタイトルをみて"あれっ"これ差別用語かな? と現在問題視されているセクシャル・ハラスメント(セクハラ) になるのかななんて思ってしまいますが、バカは差別用語では ないそうです。   ばか・・・・少し頭脳の薄い人をさすのですが、 こういった人、私の周辺にも何人かいます。でもそんな人たちはある 事にきわめて高い知識をもっている人が多くいます。
        私の友人のAさんはのろまなのですが、将棋をさすといつものA さんとはうって変わり、頭脳めいせき、素晴らしい!
        「入賞した」と教えてくれるAさんはいつもの小心者のAさんではなく 自信あふれる態度であり言葉であることにびっくりしてしまいます。

      そしてこれがAさんのもうひとつの姿であることに不思議な 感動を覚えます。

        このばかむこの話もちょっと微笑ましい感動があり、"ほっ"とします。
      人のいい疑うことを知らない純真な心に"成程"と共感してしまいます。

         さあ、お話を聞いてください。


  • 「稚児が池」

         稚児が池は糸魚川市平牛にある小さな池で大昔ここで糸魚川の伝統の 稚児の舞が舞われていたといわれています。池に縞舞台をかけ、 優美な舞が奉納されたようです。
        実はこの稚児が池で糸魚川を治めていた奴奈川姫の許へ出雲の 国を治める大国主命がまばゆいばかりに美しいという奴奈川姫の 噂を聞いてはるばる船にのってやってきます。
      実は大国主命は美しいと噂の高い奴奈川姫を「自分の嫁にしよう」という だけではなく、高志の国に産する緑色の石、ヒスイを手に入れたい ヒスイの球を支配したいという下心があったのです。

        当時の信仰は神様でした。神様の地上への降臨をうながすための神 器としてヒスイの玉はなくてはならないものだったのです。 ヒスイは大変貴重なもので、とても珍重されていました。
        北は北海道、南は沖縄まで糸魚川のヒスイが運ばれ、墳墓や 遺跡から発見されています。

        考えてみると不思議です。交通手段も伝達手法も整っていない 古代にヒスイの情報はどのように伝達されたのだろう・・・・ 考えているだけで、胸がわくわくしてきます。

        さて、稚児が池の話聞いて下さい。

◆6月1日〜15日
「ばかむこ」
◆6月16日〜30日
「稚児が池」

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