中村栄美子さん

中村さんの集めた昔話集

携帯電話でも民話が聞けますよ(ブログ)

[2012年02月]


  いよいよ2月。この2月をのりきれば春はすぐそこ。 雪深い越後に住む人々は首を長くして春を待ちました。寒い冬の日を暖かい春がくることをあと何日したら・・・と待ったのです。
雪の降る2月、雪を楽しみながら2月をすごしたいなと思っています。

  2月のむかーしむかしのお話は、「大和川いなり」「すわ社の狐」というお話です。


  • 「大和川いなり」  大和川
         おいなりさんと親しみをこめて呼んでいる稲荷は農耕の神で里と山を行き来していると信じられていました。
      そのうちいろんな願いや頼みをかなえる神として仰がれ、キツネをその霊獣とする信仰が生まれました。江戸時代には、商売繁盛の神として庶民の信仰を集めました。
      赤い鳥居の続く中を通りお稲荷さんの社に手を合わせると何となく豊かな気持になりお金がさずかり、金運に恵まれる心地がします。
      お正月おいなりさんにおまいりしましたか?
      私は正月まいりをして、神社の敷地内にあるお稲荷さんに手を合わせ「今年1年お金に恵まれますように、健康ですごせますように」と長いこと祈って来ました。結果は1年が終ってみないとわかりませんが、願いがかなうよう期待しています。

      ということで「大和川いなり」のお話は「あれっ、どうしよう」と大あわて、だめだと思いながら、江戸の役所にたどりつくと「大丈夫 お稲荷様が守って下された」というとってもあったかいお話です。
  • 「すわ社の狐」  
         長野県諏訪にある諏訪神社の祭神は建御名方命(たけみなかとのみこと)で、糸魚川と深いゆかりのあるお方です。弥生時代糸魚川を高志の国と呼んでいた頃、け高く美しい奴奈川姫がこの国を治め、仲良う平和に暮らしていました。高志の国にはヒスイという緑色の美しい石がとれ、村人はその石をまが玉やくだ玉にして加工し、神様に祈願する時に使いました。
      ヒスイの玉はとても貴重な品物で全国から欲しい、是非ゆずってほしいと注文殺到。
      生産が追いつかない状況でした。何せ神様に祈願する時の欠かせない呪術具がヒスイだったのです。
      出雲を治めていた大国主命は「け高く美しいという奴奈川姫に会ってみたい。ヒスイを手に入れたい」と思い立ち船に乗ってはるばる高志の国にやって来、初志貫徹。
      奴奈川姫と結婚し、二人の間に生まれたのが、建御名方命ということです。
      その建御名方命を祭神とする神社が諏訪神社ということになります。
      前置きがとても長くなってしまいました。この諏訪神社のあたりにたくさんの狐が住みついていたそうです。村の人は夜は外へ出てはならん。狐が出て化かすぞ、暗くてうす気味悪いぞといい、夜はなるべく外へ出ないようにしていたのですが、じいさんと和尚さんが夜、寄り合いがあって出かけてしまいます。


      さてすわ社で何が起ったでしょう。聞いて下さい。

◆2月1日〜15日
「大和川いなり」大和川
◆2月16日〜29日
「すわ社の狐」

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