Know-How P01 【土地の取得】

House+ing > Know-How


建築士に依頼するためには,土地を確保しておかなくてはなりません。
しかし探してみると,なかなか気に入った土地には巡り会えないものです。
Hydeたちの場合,土地を求めようと思い立ってから譲渡契約を締結するまで約半年かかりました。
話によると,2年・3年土地を探している方もいらっしゃるとか…。
さすがにそこまでじっくり構えるつもりはありませんでしたが,納得できる土地と巡り会うまでは妥協しないと心に誓っていました。
最終的には都市公団の抽選の再受付で当選したので”運良く”半年足らずで土地をGetできましたが,なかなか納得できる土地に巡り会えないんですよね。

このページでは,Hydeが実際に行った方法を紹介します。
数少ないHydeの経験に基づいて記載されていますので,その点をご承知おき下さいませ。


土地情報の収集

インターネットの物件検索
いくつかの検索サイトを常時巡回していましたが,多くの場合,平面図や写真が無く,住所も記載されていないものがほとんどでした。
仲介物件が多く,仲介する不動産屋に直接連絡を取らないと物件の概要が判断できないですね。
複数のサイトで重複する物件が多く,しばらく巡回をしていると売れていない物件が見えてきます。
相場をつかむには良いと思います。

地元の不動産屋
不動産屋といっても,賃貸の仲介や土地の仲介を主にしているところでは,インターネットで検索できる物件程度しか紹介してもらえなかったです。
チェーン展開している不動産屋にはその手のものが多かったような気がします。
逆に,地元で古くから不動産業を営んでいるような所では,一般に出回っていない物件(相続絡みとかが多いらしいです)を紹介してもらえる可能性が高いように思いました。
仲介物件を購入する際には仲介手数料(土地の価格が400万円以上の場合,土地の取引価格の3%+最大6万円+消費税)を払わなければならないですが,不動産屋が所有している土地の場合には仲介手数料がかからないので,これだけでも数十万円オーダーで違ってきます。

都市公団・T電鉄系の分譲
それぞれのホームページで募集受付前にアナウンスが入ります。こまめに巡回するか,案内状を受け取れるように登録をしておくと便利です。
募集期間は都市公団が2週間,T電鉄系の方は1週間というところでしょうか…。
新規販売する画地は抽選がほとんどです。(地区によっては無抽選もあるようですが…。)
抽選で分譲できなかった土地は先着順になるようです。

道ばたの捨て看板
Ha-chanの散歩をしながら近所を歩いているとたまに見かけました。
たいてい建て売りに案内されちゃうけど,中には建築条件付きだけど土地だけってのもありました。
建築条件は,多少追加金が必要ですが外せることもあるようです。
もちろんこの方法は効率的に物件を探すには向いていませんが,土地を求めたいエリアが狭い場合には良いかもしれません。

建築士さん経由の情報
建築士さんの懇意にしている不動産屋の情報なのですが,建築士さんのフィルターがかかっていますので,こちらの意図を汲んだ物件をピシャリと紹介してくれます。
もちろんこのためには事前に建築士さんに自分たちの希望を伝えておかなければならないですね。


土地の確認

法的規制
建蔽率・容積率・接道・道路斜線・北側斜線等の法的な規制は充分把握しておいた方がよいでしょう。
詳しく解説されているサイトはたくさんありますから,勉強しましょう。(お勧めサイト:住まいの水先案内人
また,建築協定や風致地区に指定されているかなども確認しておく必要があります。

現地の確認
現地に向かうのに便利だったのがカーナビです。
Hyde達はHa-chanを連れて短時間で物件を見て回る必要があったのと,不動産屋のセールストークにつきあいたくないと言う理由から自分たちだけで物件を巡回しましたが,大変重宝しました。
あと,コンパスと巻き尺は持っていった方が便利です。
現地はぬかるんでいたりすることが多いので,靴は汚れても良いものを履いていきましょう。
気に入った土地を見つけたら,時間を変えて見てみると違った印象を持つでしょう。
できれば曜日や天気が違う時にも見た方が良いですね。(実際曜日を変えて見に行ったら,隣地の資材置き場が溢れんばかりで幻滅した土地というのもありました。)
建築士さんなど,こちらの見方になってくれそうな人と一緒に現地に赴き,意見を聞くと良いとプロの目でアドバイスしてくださいました。
不動産屋で地盤調査のデータを持っていたことがありましたので,聞いてみると見せてくれるかもしれません。(仲介物件ではまず無理でしょうが…。)


都市公団の土地の分譲

実際に手続をしましたので,その経過を交えてポイントを要約しておきます。

募集の事前告知
都市基盤整備公団(現在の”独立行政法人都市再生機構”)で知りました。
現地公開日の2週間前くらいからアナウンスがあったと記憶しています。
現地公開・申込み
約2週間程度現地を公開していました。(Hyde達が申込みをした時は連休をはさんでいたので17日間でした。)
申込方法は”現地申込み”と”郵送申込み”があります。
後者は〆切が早いので注意が必要です。
最近はインターネットからの申込みができるようになったようです。
現地申込みの〆切は12:00で,〆切直前に倍率の低い画地に申込む事ができます。
公開抽選
申込み〆切後の14:00から公開抽選です。(Hydeは行きませんでした。)
補充受付・抽選
申込みが無かった画地について,公開抽選終了後20分間だけ受付され,その後すぐに抽選です。(Hydeは行きませんでした。)
この段階で”申込み区分”は関係なくなりますので,残っている画地ならどこでも申込みができます。
抽選日には抽選会場に行った方が有利です。
倍率の低い画地に申込みができますし,補充受付の可能性もあります。
通常はここで当選すると募集要項通りに話が流れていくのでしょうが,Hyde達の場合は再受付でしたので,そちらの日程を紹介します。
再受付の案内が郵送される
今回抽選に参加した地区の他に,さらに以前の募集地区の画地も案内されていました。(中には定期借地権付きのものもありました。)
時期的には,募集要項通りのスケジュールで資格確認が終了した頃です。
再受付・公開抽選
日時・場所を指定されています。
郵送による受付はありません。
受付場所に行かないと「辞退されたものと判断」されてしまいますので,仕事を休んででもかけつける必要があります。
公開抽選は受付終了後すぐに行われます。
資格確認
再受付抽選から2週間くらい後,資格確認が行われます。
当日までに住民票や所得証明書をとったり,共有持ち分の割合を決めたり,実印を持っていなかったら作ったり,書類を書いたりしておきます。
当日は各種書類や証明書・実印・身分証明書などが必要になります。
担当者が書類をチェックし,問題なければすぐに手続は終了します。
この時土地譲渡契約の日時を決めました。(最初は日時を指定されましたが,都合が悪いと言ったら「何時がよいですか?」と聞いてくれました。)
ここから土地譲渡契約までにいろいろとお金がかかります。
詳しくは,【資金フロー】で紹介します。
土地譲渡契約
これが一番あっけなかったかな?
書類を出して終わりです。
帰りにパスネット(\1,000分)をくれました。
都市公団の宅地分譲における制限
・住宅の建設義務(契約から5年以内)及び居住義務
・分割・目的外使用の禁止
・譲渡等の制限(公団の承認が必要)
・契約解除・買戻し特約


Top Next

Copyright (c) 2002-2009 Hyde@House+ing All rights reserved.