04・05・15(土)

最寄の駅では新幹線の変更きかず、6時26分にて東京駅に行く。
明日の空きがあれば変更可能でOKでした。ほりきんは、一人で玉川に行ってきますと出かける。
私は、駅に荷物を預け家に戻る。
朝 7時過ぎの土曜日、五月晴れの気持ちの良い日です。
こんな時間に歩く事もなく、反対に駅から家に向かう為、新聞社の前で、交通整理のおじさんに会う。
道路の掃除もしていらっしゃる。「おはようございます」とお互いに挨拶を交わす。

次女はバトンに行き、友人宅に泊まると出かける。
9時半過ぎに、M整形外科にて受付。 かなり時間がかかりそうで一旦家に戻る。
11時過ぎに再び出かけ、1時間は待ち先生に呼ばれる。
昨日の状況から腫れのひどい腕が骨折…?
でも それも免れ右腕のじん帯損傷、三角巾で腕をつり保護することに、左足の傷は思ったより
深く、消毒と抗菌クリーム、左ひじも同じ、あまりの痛みなどから血圧が下がり貧血。
結局、病院で休み家に帰ったのは、2時をすぎていました。
本当に、私が付いていって良かった!
Oさんに頼んだけど、迷惑かけなくて良かった。また次女が付いていっても不安だったでしょう。
ほりきんと、私の判断は間違っていなかった。
2〜3日安静にしていれば随分と違う事と思う。

ほりきんは、偶然にも岩盤でとむ。さんの家族にお会いしたようです。
「若い…」本当に悔しかっただろうと話していました。
明日には、行きます。玉川に…。

04・05・16(日)

5時半の目覚ましと共に起きるが、またウトウト…大変! 6時少し前になっている。
慌てて用意し10分には家を出て、26分の東京駅行きに乗る。
その間6時17分にほりきんから携帯に連絡あるが、出ている余裕がなくそのままに…。
昨日とは違い朝から雨・雨・雨 昨日のうちにコインロッカーに荷物を預けてきて大正解。
大きく重い荷物を持ち、東北新幹線・こまちと案内を頼りに、グリーン11号車1A席に着く
その間やはりほりきんから携帯に…荷物も重いし探しながら乗ろうと必死なので出ることが出来ない!
よほど、私は頼りないようで…心配して携帯に…でも 「今 携帯に出るどころではないんだよ!」
荷物も納め、やっとグリーンの快適な椅子に腰掛け ホッと一息、ほりきんにрキる。
「心配しなくても大丈夫だから…乗ったよ!」 内心 私て…本当に何も出来ないと思われているんだ?!

秋田は初めて、高校時代に修学旅行に行ったけど、秋田県は行かなかったなぁー。
東北新幹線も初めて…グリーン車は快適。 スリッパをもらいお手拭をもらいミルクティーを注文。
感激していたらもう外の風景が「宇都宮…」と書かれた看板が目に飛び込んでくる。
なんだ! 宇都宮は近いんだ! ここは、ふーちゃんやのぶどんの…正嗣の餃子。
お腹も空くはずです。 長女が食べられるようにと作ってきたかつサンド。
ミルクティーと共に食べる。自分で「美味しい」満足とほめる。
外は、残念ながら雨模様です。でも 東京よりも雨が弱くなってきている。
仙台・盛岡とやや太平洋側を通っていた新幹線が盛岡の駅から、秋田に向かい日本海側に曲がりつつ、
左よりに進む。
田沢湖に到着する手前だろうか…?思いっきり山に向かいカーブするような所があり、新幹線の
スピードとは程遠くなにか不思議な乗り物に感じたのは私だけなのか…?
それにしても…よくこんな山奥に新幹線がついたものだ!
約3時間で田沢湖駅に到着 9:58です。
   
                                     田沢湖駅前  
9:20発の新玉川温泉行きのバスは出たばかり…11:20分までここで時間をつぶす事になる。
ほりきんからメールがあり、「1400円で温泉行きのバス券を買って乗るように」 ハイ 分かりました。
売店でうろうろ、そこで目に飛び込んだのは、『玉川温泉ガン闘病日記』 ふじみとむ。
ぺらぺらと立ち読みする。多分 新玉にもあると思い、向こうに着いてから買うことにする。
周りのバスを待っている方は、年配の方ばかりです。
バスに乗ったのは、7〜8人、バスの運転手は若い方で、「バス券は今ですか?帰りですか?」「帰り」と一言。
全く!もう少し優しく言えないの〜? 思ったとおり運転荒いです。。。(途中 急に止まり追い越しかけた車に『危ない!』と
文句言い戻るが、相手が若い女の子なので引き下がったようだ)
見るもの全てに私は、右に左にきょろきょろ…。
土砂くずれがあり2〜3日前まで通行禁止だったとか。
田沢湖・ダムと、どんどん山奥に入ってゆく、1時間あまりで新玉川温泉に着く。

迎えに出てくれた ほりきんの顔を見てホッと安心する。
ホテルの方が「お疲れ様でした。いらっしゃいませ。」と声が掛る。
部屋に案内され、その後大食堂で山菜そばを食べる。
今にも泣きそうな空でも雨はおちていない。 いよいよ 岩盤に!私なりの服装で出かける?(着古したもの)
思ったより寒くない!歩いて10分あまりと聞いている。山肌が丸見えで土砂が道に流されている所
残雪が道に塊で落ちている所など平坦ではない、ここをNECOちゃん・ありんこ・Oさんがと思ったとたんに
涙が出てくる…。玉川温泉が見える所まで来ると温泉独特の硫黄?表現は悪いけどゆで卵の腐ったような
匂いが漂いはじめる。(ツーンと鼻に抜けるような…)
玉川温泉ホテルと自炊部などを後にすると、そこには大きな白煙と共に周りの新緑とは想像のつかない
風景が飛び込んでくる。
 
岩盤と白煙。 でも足元は整備されている次々とござを片手に大きな荷物を背負った方でいっぱい。
年配の方が多く、多分ほりきんやNECOちゃん、ありんこは目立ったに違いない。
毎年写真に残してくる景色が目の前にある。でも 迫力が違う。
テント?と聞いていた。汚い、これがテント???3つ並んでいる。
真ん中のテントの横がほりきんやNECOちゃん、Oさん、Nさんがこの場所が好きだったようです。
ござを敷いてほりきんが横になる。私はどうしたら良いの…?足元に座る事にした。
ござの下から温かい?熱い?ポカポカと伝わってくる。。。
ほりきんなんかは身体にタオルケットをすっぽりかぶり、体中から汗が噴出している。
私も、お尻が熱くて、あっちこっち動かさなくてはいられない。
でも 気持ち良いんです!!!
40分で1本を考えているほりきん、決して無理はしない。40分を終えて帰ろうと立ち上がるとズボンのお尻が
濡れてしまい、まるでおしっこを漏らしたような…。恥ずかしくて仕方がないけど、そう考えているのは私だけ。
大噴け前を後にし、すり鉢を横に見て、鳥居を見ながら帰り道、どんどん複雑な思いが込みあげてくる。
みんながどんな気持ちで岩盤浴にかけていたかと思うと…。

ホテルに戻り、お風呂へ。
Oさんの奥さんに聞いていたので、私は源泉を避けようと思う。また 全て洗い流してしまわないと
身体に湿しんが出来ると後が大変! 決して華やかな温泉とは違う。
温かい・熱い・50%・気泡・箱・打たせ・歩行・蒸気・源泉100%・露天・テント
掛け湯をし、恐る恐るお湯に浸かる。温かいお湯・気泡・50%・蒸気と体験、後は石鹸で綺麗に洗い流し
体中がポカポカして気持ちが良い!汗が引かず、スカートと半袖のTシャツが丁度良い。

Tさんの部屋にお邪魔する。
Tさんは、ほりきんに玉川温泉を教えてくださり、NECOちゃん、ありんこのを紹介してくださった方。
久し振りの再開。おしゃべりがつきない、Tさんの部屋に ふじみとむ。の本が…。
ほりきんが、とむ。さんの奥さんとそよ風でお会いし、そこの売店で見つけ買ったそうです。
今はTさんが帰るまでに読んでいるそうです。
やはりほりきんは買ったんだー。思いは一緒でした。
早めの夕食に食堂に出かけ、ほりきんと私とTさんとKさんの四人でバイキング。
お二人の話では、この土日で、食事の内容が凄く良くなったそうで、平日は本当に寂しいものだったと…
ぶな玉に新しい施設が出来 『ぶなの森 玉川温泉 湯治館 そよ風』 そんな新しい施設が出来ると
そちらに温泉客が流れるのになんで食事に手を抜くのか…?そんな話題が…
でも 私には想像もつかないくらい悪くはないと感じた!
食堂の時間ギリギリまで話、明日の朝7時にと約束して部屋に戻る。

部屋は暑いぐらいで気持ちがいい。
食後にもう一度お風呂に行く。
娘の様子が気になりメールで連絡、大丈夫と言われ安心。
いつからか携帯もつながり便利になっている。
BSフジにて、バレーボールを観戦、残念ながら負けてしまったけど、オリンピック出場を決めたので良かった。
TVを見ていても、暖かい部屋と朝早くからの長い一日の為、眠くて仕方ない。
でも ほりきんの咳が出ているため気になる…と思いながらいつの間にか眠っていた。

04・05・17(月)

モーニングコールを止めてまた眠ってしまい 気がついたら朝食に約束していた時間でした。
7時から朝食なのに、7時に起きて慌てて大食堂に駆けつける。
TさんとKさんはほぼ食べ終わる時に私達が食べ始める事になる。
岩盤浴とお風呂に入るだけでとても疲れているなんて…?!
夜中に、ひどくほりきんが咳込み、思わず嫌なイメージが頭一杯になり気になり途中眠れなかった事は
確かである。
もし、お天気が回復しそうなら、八幡平と後生掛にバスで出かける予定のTさんとKさんに私が一緒に
出かけることになる。
その時は、玉川温泉前のバス停に、10時42分発のバスに乗っていれば…と言うことになった。

傘を持ち二人で岩盤に出かける。「大きな傘を持ってくれば良かったね」なんて話しながら、足元が
悪く注意深く歩く事になる。それこそここで転んでも、山肌から石や、木が、砂利や落ちてきても
怪我したとしても、『自己責任』 今よく使われる言葉です。
ホテルには、バスで行ってほしいと書いてありました。
ほりきんは真ん中のテント横が好きでわき目も振らずそこに出かける。 でも 人気の場所でいつも
人がいっぱいです。何とか確保し、一枚のござにほりきんが横になり、私はほりきんの足元に
雨が当たらないように傘をさしながら座る。雨は小雨なので助かります。
それにしてもお天気が命の岩盤浴なのに残念。。。
10時25分には荷物を片付け、バス停に向う バスの中には、TさんもKさんも乗っていない。
やはり雨なので出かけないことになる。私達もすぐにホテルに戻る。
ホテル前ではやはり 「お帰りなさい」と従業員の方が笑顔で声をかけてくださる。

すぐに、お風呂の用意をして出かける。外は雨が強くなり早めに切り上げ良かった。
ほりきんが言っていた蒸気浴=サウナかな? これに入ると体中に毛穴から汗が吹き出る。
10分に挑戦、気持ちが良い! 次は歩行浴にてゆっくり、ゆっくり歩く。
気泡浴・50%・温かい湯と入り、シャワーですぐ流し、石鹸で洗い落とし身体に痒みがないか確認する。
やはり 身体の芯から暖まり汗が引かない。

昼食に大食堂に行ったらもうラストオーダの時間になっていてギリギリ間に合う。
ほりきんはカレー、私はざるそば。
部屋に戻りテレビでもと思うけど古臭い映画、野球、通販ショッピング、退屈です。
ほりきんは、疲れてウトウト眠り始め、私は、ホテルの中を歩いてみたり、売店で何が売られているか
確認したり、新聞を読んだり、今度はデジカメを持ち出しホテルの中からの外の景色を写すことにした。
雨・いつまで降るのでしょう…。

4時過ぎにほりきんが目を覚ます。窓から外を見ると雨が小降りそれとも止んでいるようなので
慌てて用意し、岩盤に出かけることにする。
岩盤に着くとあまり人影がなく、3つのテントの真ん中が空いているらしく、ほりきんが中にござを2枚並べて敷く。
私もバスタオルを敷き、スポーツタオルを枕に横になる。ほりきんのタオルケットを私も掛けてもらい、本格的な
岩盤浴 初体験。 ふと寝転ぶと、みんなを思い出す。
NECOちゃん・ありんこ・Oさん・ふじみとむさん…。
みんな、この形でこうして岩盤浴をしたのか〜と思うとやはりなんとも言えない気持ちになる。
ここに全てをかけた人がどれだけ良い結果が出て、また必死で命を駆けたのかと思うと辛い!!!
そんな事を考えている時に、ポトポトとしずくが落ち出し、テントの中の異様な空気と皆の思いを考えると、そのしずくに
あたるのが怖かった!!!みんなの汗と涙のような気になり、悲しくなって来た。
正直、綺麗ではないテントの中…空気も悪い、必死でない方は冷静に見ると出来ないと思う。
私も ほりきんの必死さを知っているので出来たのだと思う。
テンとの真ん中は、すごく熱い! 二人で、頭と足の位置を変えたり、右向いたり、左向いたり、仰向け、うつ伏せ
と何回となくからだの位置を変える。これが低温やけどを防ぐ大切な事の一つだそうです。
気がつくと、前からいらした方が2人帰り、後から一人の方がいらして3人になる。
その方に声をかけられた。 話している言葉がどうも 富山?ほりきんが聞くとやはり富山の方でした。
今年の2月に、肝癌の告知を受けたと、色んな健康食品も試していると聞かれ、一応AHCCの情報を伝える。
どんなことをしても治るなら…と話された。均さんよりも若い、告知からまだ3ヶ月あまりです。
本当にどんな事でもして、上手くガンと付き合ってほしいと思った。
暗くなる寸前にはホテルに戻る事が出来た。今日は、まとめて洗濯することにした。
部屋に洗濯物を干すと乾燥を防げる、ほりきんの咳にも良さそう。

食堂にて、TさんとKさんが席を確保してくださり、好きなものを好きなだけ取り楽しい夕食が始まった。
考えると、ほりきんが始めて来た時、Tさん・NECOちゃん・ありんこがいなくて一人だったら…この大食堂で
がん治療に一人で来ていたら本当に寂しいだろうを思う。
思えば、思うほど、Tさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
この多くの人の中には、そんな深刻な思いを胸に食事している方もいらっしゃると思うと…。また複雑。
明日は蔦温泉に行ってしまうお二人。 明日の朝もう一度朝食を一緒にと約束し、ふじみとむさんの本を
読み終えたと返してもらい別れる。

ほりきんの咳が収まりつつある。元々日中はあまりしない、朝と眠りについてしばらくしてが続くように思う。
これ以上続くなら、帰ったら主治医に連絡しようと思う。
満腹で体が重いけど、お風呂に出かける。
だんだん慣れてきた私のお風呂の入り方。
掛け湯で身体を流し、蒸気湯こちらも慣れて15分も入っていられる。(ダイエット効果あり)歩行湯、気泡湯、50%、そして温かい湯
後は、身体を洗い、シャンプーして上がる。おおよそ1時間コースです。
源泉に長い時間を費やす方の中には、乳がんの方がいらっしゃる。
おっぱい温存が今の乳がん治療に多いと聞くけど…やはり片方の方も多いようだ。
私も人ごとではない。ついこの間の超音波で再検診になり…ほりきんの次は私が 癌?と思うと
もしもの事があったら子供達はどうなるのか…?と考え悩んだばかり、幸い再検診の触診・超音波・マンモと
3つの検査結果大丈夫だった。
ガンの恐怖より、子供達の事、ほりきんのことを考えた。
私の身体もこの温泉で何かのプラスを期待してしまう。
部屋に戻り、充分な水分補給をし、今日は洗面所にも水を張り、洗濯物も干し準備万端。
私は、とむ。さんの本を読み出す。読み進むにつれて苦しくなる。
彼の思いの強さ、HPでは見せない人間性、本を読むことでこの場所が重なりあう。
明日は、本と重なる事でまた辛くなりそう。
ほりきんは、咳も落ち着き疲れの為か先に眠っている。

04・05・18(火)

曇り空だけど、雨が落ちてこないから助かる。
今日は、TさんとKさんが蔦温泉に行ってしまう為、朝食の後お別れとなります。
蔦温泉は、私が高校生の時に修学旅行で行った思い出の深い所です。
今回、車で来るなら寄るつもりでした。
朝食の後、9時40分にはロビーで待ち合わせる。
お二人は76歳と私達の母とは1歳違いです。だから お母さんのような存在です。
ご縁があり知り合って本当にお世話になってます
随分ステキなお二人で見違えてしまいました。地方に住む私達の母親と同年代でもこの違いはなんでしょうか?
バスで十和田湖に行き、それから蔦温泉コースです。別れを惜しみながらバスのお二人にいつまでも
手を振り続けました。

その後 急ぎ岩盤に出かけました。
今日は雨の心配がなさそうなので…でもパァーと晴れてほしかったです。
昨晩 ふじみとむ。さんの本を読んで全く違う感情で岩盤に行くことになった。
手に取るように分かる回りの様子、景色…。
昨日までは、NECOちゃん、ありんこ、Oさんのことが頭の中に巡り彼らを身近に感じていました。
ほりきんは、とむ。さんの奥様や子供さんにお会いして私より先に色んな事を感じたはずです。今度は私です。
どこ一つ歩いても、何処を見ても本につながり…彼の思いの深さが怖いぐらいに感じられリアルとなる。
ここに来ている方が全て病気なのかは分からないけど?
次々とござを持って来る人達、中には観光の方が何をしているのかしらと…?不思議そうに見てカメラを
向ける。こんな事にいちいち気にしてはいられない。
今日も、真ん中のテントの横にござを敷き私も一緒に横になる。
身体を通してくるこの熱さ、この岩盤の下で何が起きているのだろうと思う。
すごいエネルギーがこの下でうごめいているのかも…? もしかしたら 突然岩盤を突き抜けて出てくるかも???
なんて考えてしまう、時々熱すぎる事もあるけど、ポカポカと気持ちが良い事も、身体の表は5月の気持ちよい
風で適度に涼しく、岩盤に接したほうは温か、熱いの繰り返しです。
私は、身体にタオルケットや毛布をかけてないからですが、皆さんはすっぽり包まれてますので、蒸し風呂状態です。
頭の先から、足の先まで汗だくで蒸気した真っ赤な顔しています。
ガン細胞は、確か高い熱に弱いと聞くのでその作用と、天然の放射線(天然ラジュウム)の効果が期待できるのでしょう。
私も背中・うつ伏せ・右横・左横と40分のコースで終える。
真剣に取り組むと本当に疲れます。やりすぎは、体力を落とすかも また水分補給が本当に大切です。
とむさんの本を読んでの岩盤浴に力が入りました。
それにしても…この岩盤オールナイトは寂しすぎますよ。とむさんと話しかけてしまう。
また 固い岩盤での長時間は身体の痛みが出るのでは…満天の星空の下でも静けさと暗さは…と考えると
とむ。さんの命がけの様子が伝わりました。

曇りで時々薄日がさす、ホテルに戻り散歩がてら歩いて ぶな玉のそよ風に出かけお昼を食べる事に。
近代的で、とてもおしゃれな建物、とにかく綺麗です。

湯治のイメージとは程遠いかも…。
反対にスマートすぎて素朴さはないかも…。
でも 病気の内容も軽度もバラバラなんですから、個々に選べばよい事で選択肢が増えたのは良かったと思う。
玉川温泉・玉川温泉自炊部・新玉川温泉・ぶな玉そよ風と自分に一番合った所を選択すれば良い。
きのこ山菜てんぷら定食と稲庭うどん。
デザートまでついて決して安くない!東京でも食べられそうでした。

少し肌寒さもあるけど気持ちの良い日になり、歩きながら見つけた、蕗・つくし・ぜんまいなど、スミレも咲いているし
緑は本当に鮮やかで、こうしてこの瞬間を感じただけでも大きな収穫だと思います。
ホテルに戻りお風呂へ。初めて源泉に挑戦。
おそる おそる足を入れる ”ぬるい…”また おそるおそる身体を中に入れると。。。
”なんだ! 心配ないじゃない!” でも やはり違いました!!!
じわじわと体中に感じるのです・・・何かを・・・ひりひり?ちくちく?なんだかわからないけど、痛いような?
痒い?何かを・・・やはり後の湿しんは困りますので、2〜3分ですぐに上がり、もったいないけど全部洗い流して
しまいました。   それにしても、ここに何時間も入る事は考えられません。
そして、年配の先輩のおばぁちゃん達に一言  腰痛いから、足痛いからこの温泉と言う前に
悪いけど、もう少し痩せなさい!これじゃ、自分の重みで足も腰も痛いはずです。(言い過ぎかしら?それにしても立派な
体系の方と年配の方が多い)
お風呂から戻ると体が心地よくまた私は本を読み、ほりきんは昼寝。
私もいつの間にか眠っていた。
気が付いたら、ほりきんが一人で岩盤に行ったようです。
気持ち良さそうに眠っていた私を起こさなかったようです。
でも 遠くに音は感じていました。
私も後を追っかける事にした。岩盤までの道でホテルに帰る方に何人もすれ違う、皆さんが「こんにちわ」と声を
かけてくださるのです。まるで登山の時に出会った方々と声を掛け合うのと同じです。
でも 「こんにちわ」「こんにちわ」と会話できる事は嬉しいですね。
また、テントの横のいつもの所に岩盤浴してました。私は、お尻だけの温めにして、ほりきんの足元に座りました。
明日は、お天気になるのか雲の間から時々夕陽が顔を出してます。
帰り道、大墳の前に来た時に夕陽に照らされた白雲がほのかにオレンジになり本当に綺麗です。また 神秘的です…。
この 場所が人気のところだったのに…今は自然の変化で岩盤からの熱がないとの事です。

ホテルに戻り、二人で夕食、そこに石川の山中温泉から来た方が加わり、お父さんの胃がんの話。
とにかく 弱気にならず、元気出してほしいと話が弾む。(故郷の言葉は懐かしい)
HPも参考にと…。多くの方を知る事によって元気になってほしい!

食後のお風呂、明日の荷物作り、心地よい眠気は本当に贅沢です。
ほりきんに連れてきてもらい”心からありがとう。”

本を読んでいたらオールナイト岩盤して、獅子座流星郡に願い事をした とむさん。寂しいけど綺麗だっただろう。
私もベランダで、Oさんも金沢で、場所は違うけどみんな同じ事を祈った事が思い出された。
何で…みんなの願いを聞き入れてくれなかったのか 神様は? 悔しい!!!
それにしても、考えても考えても尽きないくらい色んな事を思う。
本当に一緒に来たから玉川温泉のことが分かった。『百聞は一見にしかる』まさしく このことわざがぴったり。

主婦の私にとっては骨休みの毎日、贅沢な話です。

04・05・19(水)

帰る日に晴れ…。気持ちの良い朝を迎えるともう一日ここに居たいと思います。
荷物の段取りをし、二人で岩盤に、私は 一人回り道をし、この辺りを散策する事にしました。

一人小高い道を上がって行くと、ニョロニョロと蛇が…。一瞬 足が止まり氷付く!
手にしたデジカメで納める余裕もなく、子走りにその場を後にし、急ぐ。
 
歩きやすいように道が出来ていて、この高いところからは、いくつもの白煙が確認できる。
それにしても詳しい事はわからないけど?自然が作ったこの場所が不思議で仕方ない。

自分なりの写真を写し、ほりきんの所に。



今日も、真ん中のテントの横。  私も少しの時間を利用して横になる。
このエネルギーよ私の体の中に届けーーーーーーー!
そう思いながら、今日で最後の岩盤浴を楽しんだ。
ござをたたみ、片付けながら岩盤にお礼を言う。
玉川温泉と自炊部を後にし、ホテルに戻る道に進む。
後ろを振り向き、NECOちゃん、ありんこ、Oさん、とむさん ありがとう!そして さようならと頭を下げた。

ホテルに入る手前で、女性に声をかけられる ほりきんと何回となく一緒になったそうです。
そして今回知り合ったWさんです。
皆さんに、今から帰りますと挨拶しまたの再会を楽しみにと…。

最終の荷物の点検をし、会計を済ませてお風呂に入る。
こんな贅沢な時間に感謝し お昼過ぎのバスにて新玉川温泉を後にする。
ホテルを過ぎ 橋を渡ったところで、遠くの山の方に一礼する。
”ありがとうございました!玉川温泉・岩盤・ここを愛した皆さん さようなら また来まーす。”
バスの中のテープの案内を聞きながら田沢湖に立ち寄る。
きりたんぽ鍋を二人で食べ、ソフトクリームを食べ、お土産を買い時間をつぶす。
田沢湖駅では、こまちの写真を撮り。(自動シャッターがわからず二人の写真はダメでした)
さぁー贅沢旅行のグリーン車で東京に向って出発。

6時過ぎ東京に着き、娘達の顔を見て安心した。
車を取りに工場に行き、晴海トリトンでお寿司を食べ家に帰る。

今回の玉川温泉にて思います。
温泉にも色々あるけど、超高級な温泉・食の贅沢な老舗・近代的な施設の整った温泉と
そして、治療目的や希望を持って行くこんな温泉を体験する事で少しばかり温泉のイメージが
変わりました。
こんな 温泉あってもいいなぁ〜と。
それにしても 100人100様の治療があるものです…。
欲を言えば、先端技術の西洋医学に100人100様があればもっと救われる方が多くなるのでは…。
西洋医学や先生に見捨てられた思いで、玉川温泉に行くのは辛すぎるよ。

あーーー明日からまた主婦業か…? 贅沢させてもらったから、頑張らなくては。