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9月1日

月も変わりとうとう9月です。
ここの所の暑さは、本当に厳しい残暑です…連日33℃、多少朝晩は涼しくなっているのですが
この暑さでは、少しウォーキングと思ってもなかなかできません。
でも、今は普通に生活している事がリハビリかも…?!
只、同窓会の名簿の訂正、出欠の集計、ハガキの整理と一日の何時間もパソコンに向かっている為
目の疲れ、肩こりがひどいようです。特に、傷のある右側が張るようです。

初めての挑戦!
傷に、保護を全く無しでシャワーに入りました。
術後、テープの痒いのとの闘いも今日でやっと開放されます、本当に頑張りました。
でも、これからは子の傷を剥き出しにして行く事に…毎日消毒していた私としては…チョット不安!
これで本当に大丈夫かしらと、保護したくなります。
また、一歩前進しました。
 

9月2日

久しぶりにチョット会社に顔を出し、用事を済ませて、午後からパソコンと格闘。また肩がパンパンに
張り運動不足が目立つ。夕方家内の買物に付き合ったあと、退院後初めて長い散歩をした。
商船大学を経て、相生橋を渡り帰ってくる。丁度30分のコースだが橋の上は涼風がありさわやかだ。
少し足が張るくらいの散歩をしなければ、いけませんね。
 

9月9日

5日からリハビリを目的に温泉、プールに行っておりました。日記の更新をしないと、何かがあったのかと
ご心配をお掛けしました。
なかなか背中をドブンとお湯につける勇気はでません。プールは歩行を目的にして歩きました。
喉がいがらっぽく少し咳が出るのが気になるが、咳をするとこんなにも背中の傷に負担がかかるとは
思わなかった。でも咳をすることがこんなにも気持ちが良いと思ったのも不思議であります。 きん

退院後のあまりにも忙しい日が多く、ここで思いきって出かけました。
抜糸を終えて1週間あまりなので…身体を全部お湯の中に入れるのに、勇気が要りました。
傷はまだ赤いし、痛々しいので…濡らした後に、私の目は、前と何か変化がないか食い入るように
見なければ安心できないというこの気持ちの弱さ…!
皮膚の突っ張る感じ、なんとなく”痛い”と言う言葉にドキドキ反応してしまう、また、エアコンのせいか…?!
喉のイガイガが気になるのか…?咳が出るようで、また 痰も…この状況は以前とは違うのに…思わず
咳に、聞き耳を立て、たんを出すとティッシュを覗き込んで…赤くないと確認してホッとする!
ナンと!気持ちの弱さを感じ、自分自身イヤになる。
現実は、元気、食欲も有る、顔色も良し、傷も良し、毎日点検している私がもっと自身を持たなければ
と自分に言い聞かせる。
こちらで、3年会わなかった友人に会った!彼らは主人が病気した事など全く気付かなかった!
毎日見ている私より一番良い判断をしてくれたように思う!
そして、会えなかった間の病気の話しに…とっても驚いていた!?
病は気から…もっと自身を持とう!  M
 

9月11日

1年前のこの日アメリカにテロがありました。
あれから1年…早く感じます! 私達の生活は本当に多くの事がありました。
1年前に、手術できるなんて考えてもいなかった…あの頃の事を思うとウソのようです。
傷は変わらず痛いようですが…無理やりNHKのテレビ体操を一緒にリハビリだからとやって見る。
何も感じないで体を動かす私と、少し躊躇しながら体を動かす主人を見て…笑ったのですが、動かして
解ります!右手を動かすと言う事は…背中にこんなに関係あるのだと、この傷が平気になるには
かなりの時間が必要です。
後1週間もすれば仕事に復帰する。最初は大変ですが…とにかく頑張れ!
不安はあるけど…これも体で慣れて行くしかない。  M
 

9月12日

今日も暑い!
やがて4ヵ月ぶりに主人のスーツ姿を見た! なんだろう男の人はスーツを着ると仕事!と言う感じになる。
随分痩せたので…すっきりと見える!只、重いものが持てないので少しずつ慣らさなければ…。
同窓会の印刷の手配などで一日中歩き回った、途中から車で向かい行き、家に戻ったのはもう暗くなって
いました。
来週からの会社の仕事の予行練習見たいものでした。
暑かったせいもあり疲れたのでしょう、早くベッドに入りました。M
 

9月13日

昨日は4ヶ月前の普段の生活を練習した感じでした。そんなにしんどいと言うことはない。
だが少し疲れが出たのか夜はぐっすり寝た。
鼻が少し出て、喉にイガイガ感があり、咳と痰が少し出る。いわゆる鼻かぜっぽいのです。
今日は名古屋へ大切な友人の見舞いに行きます。愛知県癌センターにNEKOチャンとF君が入院しています。
F君はありんこの部屋と言うホームページを書いていますが、5日から更新がされません。少し心配です。
2人の様子を見てきたいと思います。

9月14日

昨日は10時26分発のひかりで名古屋に向かった。12時16分に名古屋着、早速レストランへ行き
名古屋名物のエビフライ定食を頼む、なんと4本もエビフライが乗って1300円也。
タクシーで30分千種区にある愛知県癌センターに到着。案内所で部屋を聞いた。

西棟6階へ上がると4人部屋の左奥の窓際にNEKOちゃんが居た。見た目は今年春先にに玉川の
帰りに会った頃とほとんど変わらない。足のむくみは残っているが大変元気そうだった。
治療について聞いたところ、自分の骨髄で血液をちゃんと作れず、全ての血液の要素が正常でないため
輸血に頼る治療となっている。
骨髄ドナーは3人いたが、辞退をされてしまった。
お父さんの骨髄が1アイテムの違いで移植の話しも持ち上がったがリスクが高くまだ決定は出来ないそうです。
2週間に1回の輸血をしていけば今を維持できると言う。でも根本的な治療は骨髄移植なので、なんとか
ドナーが出てきてくれることを祈りたい。

続いて東棟の9階を訪れた。F君(ありんこ)はベッドでグッスリ寝てるのかと思ったら、パカッと目を覚ました。
最初僕だと判らなかったみたいで、一体誰が来たのかと言う顔をしていたが、ようやくにっこりの笑顔をくれた。
起きあがると、吐き気があると言う。自分ではもう駄目だと言っているが、そう言いながら奮起している様子だ。
治療は放射線が主で、もう1ヶ所背骨を照射する予定だそうです。胃袋にも当たるから、副作用が辛いと言っていた。
口から物が入らず、高カロリーの点滴と、痛み止めはモルヒネを常時点滴している。奥さんにも会えて励ました。
ありんこの部屋の更新が止まっているが、あの様子ではやはり無理ですね。とにかくきつそうです。
全身の骨に転移がみられ、今は脳転移もあり、頭部に放射線を当てているため、髪の毛が抜けていた。
減らず口はしっかりしています。一日でも痛みのない、和らいだ日が続いてくれるように祈ります。

再度6階に下りて、NEKOちゃんに挨拶して癌センターを後にした。名古屋駅に着いて御土産に山本屋の
味噌煮込みうどんを買い新幹線に飛び乗ったら、空席が無く新横浜まで立って帰ってきました。

今日の夕方は従弟の結婚式が横浜であります。夫婦で出席します。
 

9月16日

14日は結婚式に出て、夜10時過ぎに帰ってきた。金沢から親戚一同が出席しており、私の体の事を心配して
くれていた。しかしながら叔父や従弟はなんの遠慮も無くタバコをパカパカ吸っており、酒をがぶ飲みしており
私もこんな事をしていたなあと、そんなことをしていると本当に体を壊しますようと、言うものの誰一人止めよう
とせず。人間の体とはなんと凄い処理能力があるのかと痛感。親戚の皆様病気になってからでは遅いのですよ。
新婦のお父さんも癌を経験しており、もうすぐ術後3年になるそうで、お互いに励まし合いました。
昨日は一日家にいて、ゆっくり体を休めました。
今日は東京は雨模様でどこにも出かける気がしません。明日からいよいよ会社に出ます。ガンバ!
 
 

9月17日

ここ何日か肌寒い日が続く。
今日〜主人は仕事に復帰しました。
入院から3ヶ月半は過ぎたでしょうか…送る私にも不安はいっぱいです!でも、17日と決めたので…。
早いのか、遅いのかは考え方次第でしょう…スーツ姿を見ると気持ちが引き締まる思いがしました。
私にとっても、主人も、子供達も出かけてしまう生活はとても久しぶりでした。
でも、送り出した後から…帰ってくるまで心配です。
夕方、駅まで迎えに出かけ…元気な顔を見て安心!”腹 へったぁー”と聞き本当にホッとしました。
                                                        M

9月18日

会社に行くのも2日目になった。少しづつなれていけそうです。そう言えば一昨日から湯船にお湯を張って
入っている。最初プクプク泡が出るかと心配したが何ともない。3ヶ月以上水やお湯に浸かっていなかった
皮膚達が驚いているのであります。今日は帰りにM病院へ寄ってきました。10Bはあいもかわらずで、
看護婦さんは主任さん、さおりん、タッキー、キック−、あやっち、みんな元気でした。心配していた宮ジーは
気胸セットに変わり、身軽になっていて、今週中にも退院かもです。
もう一人心配していたAさんが今日の午前中で退院をされていました。おめでとう。
今日も家に帰ってきたら猛烈な空腹であります。元気な証拠です。
 
 

9月19日

秋晴れが心地よい毎日です。

今日は、仕事で多少遠くまで…新幹線を乗り名古屋そして岐阜。
先日、お見舞いには出かけたけど…今回は仕事です、少しずつですが気持ちの上での緊張感が
違うと思います。
他の人からは、「エッ…本当に病気したの?」 と言われるぐらいです。
毎日見ていると気付くことは、同じことばかり…でも、他の方々の見る目は、私と違い変化をすぐに
気付くはずです…それが、???「どうしたの?」と言う問いが帰ってこないことに安心します。
私が 毎日病院に通った季節は、だんだん明るく、暑く夏に向かうときです。
今は、日に日に暗くなるのが早く涼しくなる秋に向かう毎日です…暗くなるのが早いとなんだか気持ちも
寂しくなるものです。良かったー明るく、元気になれる季節で・・・!
新幹線で帰ってくる主人を迎えに行く車の中で、一人でそんなことを思いました。
元気なのは解っていても…顔を見るまで気になる私です。      M
 
 

9月20日

今日は、関西医科大学第一外科の上山 泰男先生のお話しを聞きに行きました。
今は、健康食品のいっぱいの時代です。その中で、私達が選んだ”AHCC”を西洋医学の立場から
10年間使ったデータをこの夏、欧州の医学専門誌に論文発表した先生です。
発表したのは、肝癌ですが…癌には違いありません!
このAHCCが肝癌の手術後、癌細胞をきれいに除けた患者さんのデータです。
5年生存率が2割改善されたと言う事です、生存率といわれる言葉で表現される事の寂しさ…。
延命治療、生存率、このような表現をされる…これが”癌”と言う病気の怖さなのです。
副作用がなく、また、西洋医学の先生でもデータを持っている事については、全く違う目から見ても
良い効果が少しでもあると言う事なので…嬉しいです。
主人が言ってました。 「これを飲むと元気になるぞぉー、ガン細胞がだんだん元気がなくなり,なくなるぞぉー」
とイメージしていると言ってました。
とにかく、今日の先生の話しを聞き、西洋医学の良い所を摂り入れた上で、手術で取り除いた後の大切さ!
を痛感しました!そしてこのままやって行く事に自信を持って続けようと確信しました。
魔法の薬でもないので(まず、薬ではない)効果は、人によりそれぞれ違うと思います。
でも、何より大きいのは患者自身の気持ちを前向きにする事かも…?!
それにしても、上山先生のようなお医者様が多くいらっしゃったらなぁーと思います。
私達は、こんな機会に恵まれて幸せです。M
 

9月21日

今日は私と家内が卒業した金沢の中学校の関東同窓会に出席した。病院で1391名の住所を入力し、
ハガキを出したり、3ヶ月いろんな準備をしてようやく漕ぎ着けた。入院していたからできたかもね。
150名近くが集まり、私の応援団のOGIのクラリネット演奏や恩師の先生の思い出話で盛り上がり、
大成功に終了した。苦労のかいがあったものです。
同期と家内の同期とで2次会まで流れ込みカラオケに行きながら、一曲も歌わず、思い出話に花が咲いた。
次は同期会の準備をしなければ! 疲れを知らないと言うか、人の世話が好きなほりきんでした。(^-^)
 

9月22日

宮ジーがM病院を退院と聞き家内と最後のお見舞いに行ってきた。
まだドレナージがはずせなく、簡易なもので代用しているが当分通院が必要見たい。
痩せてはいるが大変元気で安心しました。記念写真を撮ったり、連絡先を確認し、五反野のスナックで
歌を一緒に歌う約束をした。休日でナースセンターはM沢さんとキック−さん、O橋さん3人だった。
みんな退院して、いよいよ私の知っている方がどなたもいなくなってしまいます。きっと良い事なんでしょう。
 

9月23日

21日の関東同窓会が無事終わり…疲れもあるけど、余韻が残り懐かしい話ばかりが出て主人と盛り上がる。
そんな中で、今回主人の病気を知って とにかく驚いている人が多くいたように思います。
私もそうでしたが…”癌=死” と言うイメージが当たり前になっているからです。
早期発見と言えども…前兆がないことが多くて発見が遅れているのも事実です。
そして、主人のような”肺癌”は厳しい現実ばかりです!  だから、主人を見て「本当に癌?」と思われる人が
多く、私としては久しく会った方々の見る目は、「この人は元気!」と見てくれたのですから…本当に嬉しかった!
今日は、次女のバトンのジャパンカップです。朝に、昼に、夕にと練習しているので4位入賞は嬉しかったです。
その時も、娘の父兄の方々と退院後初めて顔を合わせました…やはり、元気そうと見てくださりました。
やはり、主人の顔からも病気の影が見えないのでしょう…?!
仕事復帰も、明日から2週目になります。 今日は、疲れたけど…明日からまた頑張ろう!
 

9月26日

昨日の午後、M病院にて、肺のCT撮影、脳のMRI撮影に行った。肺は8月22日にしたので、1ヶ月以上
経ちました。MRIは入院した頃の5月の中旬にしたから、もう4ヶ月経っています。
そして、今日9時に病院へ行き、先生の診察を待ちました。CTでは肺野部に全く異常はありません。縫合部
の内側が要注意との事、今は問題ないとのこと。脳も全くの異常は有りませんでした。一安心です。

今日はOさんがM病院のセカンドオピニオン診察を受けに来ました。週に2回もゴルフに行けるくらい元気です。
多少咳が出るくらいで、全く健常者と変わりません。でも癌を持っている以上不安で一杯です。
そこで、今治療を受けている病院での診断について、自分達が今後選ぶ治療に間違いがないか、
方向はあっているか、その確認です。
転移性肺癌の進行はゆっくりしているものの、確実にすこしづつ大きくなってきていることに不安を隠せません。
転移性肝癌は見事に留まっているそうです。原発の大腸癌は手術で取りきれています。
T先生からアドバイスをいただき、イリノテカンという抗がん剤の事も聞きました。抗癌剤は怖いですが、今の
状況で癌の成長を止めるにはやはり抗癌剤の選択も考えるべきと。これからきつい抗癌剤をすると思います。
皆様少しでも苦しくない事を祈ってください。
 

9月29日

9月の初旬から咳が出ている。喉がいがらっぽいのである。すごく乾いた咳が出ています。
家内はまるで手術前の咳に聞こえるようです。ただ血痰は全く出ていません。
しょっちゅう咳が出ているわけではなく、朝は痰が絡んで咳が出ているくらいなのですが、私自身も不安に
なります。季節の変わり目ですからなんてのは我々癌患者には通用しません。チョットの咳や、なにか変化に
微妙に反応をしてしまいます。いつも怖いのである。
M病院で喉が痛いと先生に言っていたが、私が薬に弱く、変に薬を飲むと白血球が下がったりしますから
今回は処方がありませんでした。しかしあまりに続くようであれば、不安・・・・
こんな事を思っていると免疫力が下がりますので、なんともないと信じてプロポリスを飲むと喉のイガイガが
消えますから、当分これで行きます。さあ元気になりましょう。
 
 
 

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