関節可動域  無力学電子整体療法 
 
理論・電気機器(電子マシン)による応用 参考文献 

「自然免疫療法とAKA療法で治りにくい関節の痛みをやわらげる」
安保 徹 (新潟大学医学部大学院教授)
「語り: 望クリニック整形外科院長 住田憲是」

ヘルニアが ”腰痛” の原因になっている人はほんのわずかしかいない

安保: 住田先生は、腰痛、肩こり、膝痛、手や足の痛みといった整形外科的な痛みを治療しています。 とくに腰痛の治療では評判の医師です。 治療法として、いちばんの選択肢がAKA療法です。 
AKA療法は診断と治療を兼ねています。 レントゲンやMRIを使った画像診断から判断するわけではありません。 
たとえば、 急性腰痛の80%が、画像に現れない『仙腸関節』の運動から見た、関節機能の異常から痛みが発生している と考えているからです。

住田先生は患者を診察台の上に仰向けに寝かせ、まずゆっくり足を持ち上げます。  

住田:  「これは SLRテスト(ラセーグテスト)という検査なんです。 整形外科の教科書では座骨神経がやられているかどうかのヘルニアの検査だといわれていますが、これは間違いで、 ” 『仙腸関節』がきれいに動いているかどうかの検査 ”なんです。 今、僕が患者さんの足を動かしましたが、一方は80度から90度くらい上がる。 しかし、一方の足は30度くらいしか上がりません。 からだの中央にある脊椎を支えている『仙腸関節』は腰のあたりにあります。 だいたいこれが引っかかったり、炎症を起こして筋肉が収縮して痛みが出ることがほとんどなんです。 僕はこの『仙腸関節』を1ミリぐらい動かしているんです。 そうすると両方とも90度くらいまで上がるようになります。 少なくとも前よりは筋肉がゆるんで、上がるようになる。 それでも変化がなかったら、違う原因からくる痛みです。 うつ病や不安神経症からくる痛み、腫瘍があって痛い場合もある。 そのほか、血管の病気で痛い人もいます。 しかし、僕が診ているかぎりでは 整形外科のどこの痛みも、約80%は『仙腸関節』が根本原因の痛みです 」 

安保: ヘルニアと診断されてくる患者もたいがい関係がないといいます。 

住田: 「僕のところへやって来る人の50%はヘルニアといわれていますが、それが痛みの原因である人は稀なんです。 ここ週4日診ていますが、1%くらい。 昨年は5人くらいしか、いませんでした。 本当にヘルニアが原因の人は手術をするとよくなりますが、MRIでヘルニアが出ても痛くない人がいます。 画像診断が腰痛の診断とは一致しないのです。 本当にヘルニアが原因だったら、神経をやられているから力が抜け、歩けないような状態になっています。 ところがここに来る人のほとんどは痛みだけで力が充分にある。 レントゲン、MRIでヘルニアが出てますよ、というだけで、痛みに関係ないんです。 だからヘルニアを手術しても腰痛が治らない人が増えてきたんです」  

安保: 仙腸関節』の遊びは3ミリ程度と考えられていて、動かすといってもほんの1〜2ミリだそうです。 整体師やカイロプラクティックのように全身を大きく曲げたり、伸ばしたりはしません。 見ていると、住田先生は患者の腹側と背中側に立って背中側の腰の中心あたりに手のひらと指で軽く押さえているだけです。

住田:  「だいたい僕のところへはヘルニアの手術をするといわれて、それがイヤで来る人が非常に多いんですが、 足が上がるようになって、前屈後屈ができるようになれば、ほとんどの人は痛みがとれています 」 

( *「健康 ウォーキング」マガジン  2005年11 講談社 p、36〜p、38より〜 引用 )

 

腰椎椎間板ヘルニヤや変形性腰椎症、腰部脊柱菅狭窄症、腰椎分離症、腰椎分離すべり症などがあります。
これらの腰椎の骨の異常がX線検査やMRIなどの画像上に見られても、痛みをまったく感じていない人も多いので、ただちに「腰痛」の原因とすることができません。
「腰痛」で従来の整形外科の治療が適用できる病気には、ほんとうに神経がヘルニアによって圧迫され、障害を受けて炎症を起こしている腰椎椎間板ヘルニアや、骨折、脊髄腫瘍や感染症などがあります。
このような症例は少なく、それ以外の画像ではわからない「腰痛」は、AKAー博田法によって『仙腸関節』の機能異常を改善すれば痛みがとれることが多いのです。
(・よくわかる最新医学−「腰痛」  p、50〜p、51より〜 引用)

 

* よくわかる最新医学−「腰痛」  住田憲是(望クリニック 整形外科医)著  主婦の友社  1,300円(税別)

 


「触手療法(しょくしゅりょうほう)」 
福増廣幸 (医学博士、元心臓外科医)

「筋肉ー腱ー靭帯ー骨膜」という一連の筋肉系の慢性的な疲労が、それらの筋肉(系)を流れる毛細血管の血行障害を起こしたり静脈の血流を抑え、またリンパ管を圧迫してリンパ液の流れを悪くして鬱帯を生じているから、痛みや凝りなどの自覚症状が出てくる。
そこで、その過労からくる筋肉の硬直を緩めて柔らかくしてやることが必要になる。 それが、治療にあたっての「ポイント」である。 それで症状は消える。
そうした、緊張が積み重なって硬直してしまった筋肉を緩めるという「慢性筋肉疲労」の治療法のことを私は『触手療法』とよんでいる。

『触手療法』は、指圧やマッサージで凝った筋肉を揉みほぐすのとは違う。 いわゆる揉みほぐすことで緩む軽い筋肉疲労もあるにはあるが、「慢性筋肉疲労」ともなると、揉んだ程度でそう簡単にとれるものではない。
非常に高いテンションを持って収縮が連なっている慢性疲労の状態にある筋肉や腱、骨膜などは、揉みほぐそうとするような力を加えると、逆に激しい痛みを発することが多く、事実、揉みほぐすようなマッサージでは緩まない。

『触手療法』というのは、硬直している筋肉に対して、ソーッと圧し気味に触っていくことによって、その筋肉自身に異常状態であることを感知させ、その筋肉じたいが脊髄反射によって自動的に緩んでくることを待つというのが基本である。

急に疲労が溜まって過敏になっている筋肉は、ちょっと圧しただけでもワッと痛くなる。 そのような場合には、ほんのわずか圧すだけで筋紡錘や腱紡錘が可逆反応を起こすから、すぐに治る。
長年かかって凝り固まったような筋肉疲労で、もう知覚神経まで麻痺するくらい慢性化したものの場合には、力をグーッと加えてやらなければならない。 この場合には、たんなる『触手療法』では緩まないので非常に強い力で揉みほぐす。 そして痛みが出てくればその時点で『触手療法』に切り替え、効果を期待することになる。

いずれにしても・・・ 「筋肉が温かくなる」、「血流が脈打つ」、そして「筋肉じたいがグーッと動きだす」という、その三つの目安で筋肉が正常に緩んだことがわかる。

( *最新医学が解明する『触手療法』  福増廣幸 著   p、149〜p、156 より〜引用 )

 

* 國米秀明  (元龍谷大学非常勤講師、京都第一日本赤十字病院付属看護学校院外講師、福増医師に6年間指導を受ける)

「触手療法」の最大の特徴は、慢性筋肉疲労(正確には慢性筋肉系硬直)に陥って、 本来の長さに戻れない骨格筋などが自らの性質として元の長さに戻るのを主に誘発することを目的にしている。
2万4千人を直接治療した氏(福増医師)の研究結果によれば、人体の慢性筋肉疲労に陥った骨格筋は、僅かなきっかけであっても手がかりにして本来のふよふよの繊維状態に戻ろうとする性質をもっており、
鍼・灸・指圧・アロマセラピー・気功・電気パルスなど物理的には全く種類のことなる働きかけにもかかわらず、似通った治療効果があがる。

( *「JACT誌」 Vol.5 2006、6、1 P、36より〜 引用 )


第四章 こんな病気が「触手療法」で治る
・触手療法で筋肉を緩める
・整形外科病からの開放
座骨神経痛、膝関節痛、ヘルニアと頸肩腕症候群、腰椎すべり症・分離症、肩こりと腱鞘炎、偏頭痛も”筋肉の凝り”から
・耳鼻咽喉科・眼科・歯科病棟からの開放
耳鳴り、めまい、乗り物酔い、眼の病気、顎関節症、円形脱毛症と若禿げ、白髪
・婦人科・泌尿器科病棟からの開放
更年期障害、卵巣機能障害、や生理不順、膀胱炎、夜尿症、失禁、インポテンツ
(・最新医学が解明する「触手療法」 より〜 引用) 


福増廣幸(医学博士、元心臓血管外科医)著 

* 最新医学が解明する「触手療法」     プレジデント社
* 筋肉疲労が病気の原因だった!?    総合法令



首ほぐし(頚性神経筋症候群)
松井孝嘉 (東京脳神経センター理事長、 脳外科医)

不定愁訴(原因不明の症状)の多くは、首の筋肉のこり(頚部諸筋の異常)によって引き起こされています。 しかし、それをわかっている医師は、日本じゅうを探してもほとんどいないのが現状です。 そのため、首は人間の急所であると同時に最大の盲点にもなっています。

不定愁訴を訴える病気は、ムチ打ち症だけではありません。 これまで治療が困難とされてきた慢性頭痛、めまい、耳鳴り、自律神経失調症、ストレス症候群、うつ状態、パニック障害、慢性疲労症候群、難治性更年期障害などの病気の大部分も、要するに不定愁訴を訴える病気であり、それらの原因も、実は”首のこり”にあったのです。

その証拠に、私たちのところで、硬くなった首の筋肉をゆるめる治療を受けると、そでまでどうしても治らなかった、また治してもらえなかったこれらの病気が、なんと改善率九五%、治癒率八十%の確立でよくなっています。

治療は、入院当初の点滴を除くと、ホットパックを使った温熱治療と低周波治療器による電気治療、それに電気バリ治療の三種類です。

(※ 主に電子機器による療法である)( *「安心」 2007.7  マキノ出版   p、106〜p、117より〜 引用 )


[頸性神経筋 症候群]: 「首の筋肉の異常によって神経に悪影響が出るために起こる一連の症状」

[頸性神経筋 症候群]の治療で治ってゆく患者さんを見ていると、面白いことが起きています。 首の筋肉の硬さや圧痛がとれて正常のやわらかい筋になっていくと、症状の数が減っていくのが平行しているのです。 
これは現実のこととして、すべての患者さんにみられる現象です。
(・慢性疲労は首で治せる! p、30より〜 引用)


 
慢性疲労、うつ、頭痛、めまい、微熱、ドライアイ、冷え、パニック・・・・ 原因は首にあった!
* 「慢性疲労は首で治せる!」  松井孝嘉(脳外科医 / 東京脳神経センター・松井病院理事長)著  角川書店  705円(税別)

 



十全治療室(北海道 江別市野幌若葉町46-120) 011-381-0737 E-mail juzen@lime.ocn.ne.jp


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