甲状腺乳頭癌とは?
甲状腺の90%弱と最も多いのがこの乳頭癌です。
乳頭癌の特徴は育つ速度が非常に遅いと言う事です。
このため、きちんと手術を受ければ予後は非常に良いのです。
最近の統計では手術後の10年生存率は92%以上と
他の癌に較べ圧倒的に良好で。
この統計は巨大なしこりとなるまで放置した症例も含まれており、
検診で見つかるような大きさのものでは更に予後は良好です。
1〜2年治療が遅れたからと言って致命的なことが起きることは稀ですが、
やはり癌ですので転移を起こしたり
(たとえ転移しても他の癌に較べると予後は良いですが)、
稀には性質の悪い乳頭癌以外の癌に性質が変わることもあります。
治療は手術ですが放射線の治療を併用することもあります。

  ※ 以上 参考文献抜粋  (財)ちば県民保健予防財団 がん検診センター