退院後の生活2003年8・9月

2003年8月28日(木) 
「外来定期健診」
今日は退院後、初めての外来の日だった。
首のテープを取り、先生に鏡で傷を見てみるように言われた。
「傷はもう治っているから、
今日からお風呂にドボンと首まで浸かっていいですよ」
と言われた。
夏なのでシャワーだけでも別に良かったけれど、
やっぱり久しぶりにドボンと入りたい。
首の傷はまだ赤黒いけど、順調なのだそうだ。

摘出した甲状腺の写真をくれると言っていたのに今日は忘れてきたそうだ。
残念。
写真を見るのはなんか怖い気もするが、
自分の中に長年潜んでいた腫瘍をこの目で見てみたい。
テープを張り替えてもらって終わった。


2003年9月4日(木) 「TDL」
家族でディズニーランドへ
ひまりと共に私も一緒に楽しませてもらった。
先月手術したことなんてすっかり忘れて。。。
家にいると首の違和感や今後のことが気になったりするけど、
楽しい事をしていると病気のことが忘れられる。
ストレス解消になったかも。

パパイヤ鈴木が撮影で来ていた。。。


2003年9月6日(土 「発熱&胃腸炎」
頭痛と下痢、熱も37.6度ある。
昨日の夜から体調が悪かったのだが、
朝になっても治らないので近くの内科に行くことにした。
風邪からくる胃腸炎でしょうとのことで、薬をもらって帰ってきた。

頭は痛いし、お腹は痛いし、
おまけに首の傷もズキズキ痛んでとっても苦しかった。
薬を飲んだらだいぶ治まったのでよかった。


2003年9月11日(木)
 「外来定期健診」
退院後2度目の外来の日。
前回やった血液検査の結果を聞いた。
甲状腺の機能は正常なので薬は飲まなくても大丈夫とのことだった。
しかし、、、
中性脂肪が上がってるので、もっと動くように言われた・・・。
入院中からずっと治らない咳は、
全身麻酔の時に喉にチューブを入れるのでそのせいとのこと。

それからリンパ節への転移は3個だったそうだ。
それはキレイに取りきれたから大丈夫だと言っていた。
入院中、パパが「先生がリンパ節の転移は思ったより少なくて、
50個だったって」と言っていて
「思ったより少なくて50個〜〜〜?!!!?」と驚いてしまった。
少ないとは思えなかったのだ・・・
でもそれはとんだパパの勘違いだった。。。

先生は今日も甲状腺の写真を忘れてきた。
先生、お忙しいようだ。。。
今度の外来は一ヵ月後でいいそう。
入院中一緒だった人も外来で来ていた。
抗がん剤の影響で髪の毛が抜けてきているそうだ。
私なんて全然いいほうじゃないか・・・もっと大変な人たちがいっぱいいるんだ、
自分が落ち込んだりする事が申し訳ないような気がした。

帰りは久しぶりの友人に会ってランチをした。
思いがけずお見舞いを頂いてしまった。。。


2003年9月21日(日) 「定期検診の重要さ」
首の違和感を除いては今まで通りの生活なので、
自分がガンであったことを忘れている。
それはそれでいいのかもしれないが、
ふと甲状腺の色々なサイトを開いてみてみると
楽観視できないことも書いてあるので、
またまた不安になったり落ち込んだりしてしまう。

とにかく甲状腺については、今まで全く意識した事がなかった。
今回の事で甲状腺にも色々な病気があるんだということを知った。
乳ガンや子宮ガンについては、
意識して調べたり気をつけたりしてはいたけれど
甲状腺なんてまったくのノーマーク。。。
若い女性に多いなんて言われても、
なんで私が・・・という思いでいっぱいだった。
今は首に大きな傷ができてしまい、
きれいな首の人を見ると、どうしてあの人の甲状腺は大丈夫なんだろう?
と思ったり・・・

私が入院した病棟は乳ガン、胃ガン、大腸ガンなど、
場所は違うけれどみんなガン患者で
自分がガンであることをみんな知っていた。
初期に発見された人が多いのだろう。
検診で見つかったという人が多かった。
だからなのか、手術前の人たちはとても元気なのだ。
自覚症状がほとんどない。
とてもみんなガン患者には見えなかった。
とにかく定期検診の重要さを実感した。

甲状腺の専門病院なら入院患者はみんな同じ甲状腺なので、
励ましあったりできたかもしれないが
色々なガン患者さんとの交流の中で得るものも大きかったので、
それは私に必要な環境だったのだろう。


2003年9月30日(火) 「胃腸科へ」
今日は昨日から胃がチリチリと痛かった。
勝手にガンじゃないだろうか〜と不安になったので、
近くの胃腸科医院に行ってきた。
初老の先生で、中も昔懐かしいようなちょっと古臭い感じだった。
大丈夫かな〜と心配だったが、先生は結構しっかりしてた(失礼!)

風邪のウイルスにやられたんだろ〜とのこと。
風邪の症状はほとんど無いのだけど・・・
先月甲状腺を手術した事を話すと、「どれどれ」と傷を見ながら色々聞いてきた。
「甲状腺はみんな10年20年と生きているよ。」と言っていた。

先生はとても話し好きのようだ。
私が会計をしようと待っていると、わざわざ出てきて、
待合室の椅子に座って話し始めた。(他に患者さんがいなかった)
「丸山ワクチンがいいんだよね〜」
「結構進行していた胃がんの患者さんが手術後、
丸山ワクチンを打ち続けたら20年生きたんだよね」と言っていた。
丸山ワクチンは1日おきに打たないといけないそうだ。
それに保険適用ではないので、とても高い。

それが甲状腺のガンにも効くのかどうかは分からないけど、
とりあえず今はそこまでしなくても大丈夫そうなので
そういうのもあるんだと心に留めておこう。