ノートパソコン用メモリの選び方

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メモリの役割

CPUとハードディスクがデータのやり取りをいていては動作が遅くなるので、一時的にデータを高速なメモリに保存しやり取りをする事で高速化を図っています。 メモリの容量が多いほど、複数ソフトを同時に動かしたり、重いソフトでも速く安定して動かす事が出来ます。 現在主流のメモリ規格にはDDR3 SDRAMとDDR4 SDRAMがあります。 ノートパソコンのメモリには低電圧版のDDR3Lやモバイル用のLPDDR4も使われます。

メモリの選び方

動作周波数の高いメモリを多く搭載しているパソコンが高性能なパソコンといえます。 基本は必要なメモリ容量を確保する事ですが、ゲーム用途などは高速なメモリを選ぶ必要が有ります。

まずはメモリ容量を決める

先程も述べましたが必要なメモリ容量を確保する事が基本です、必要とされるメモリ容量以上を選びます。 メモリ容量が足りなくなると一気にパソコンのパフォーマンスが低下しますので余裕を持ったメモリ容量としてください。

メモリの使用率を調べてみた

ノートパソコンの仕様
  • CPU=COre i5 7200U
  • GPU= インテル HD グラフィックス 620
  • メモリ=8GB
  • ストレージ=SSD 128GB
ノートパソコンで複数アプリを起動させアイドル状態でのメモリ使用率です
YouTubeで音楽を聴きながら、ウイルスソフトの更新、ワードとMicrosoft Edgeを開いてます メモリを8B搭載し56%使用率なので、8×0.56=4.48GB使用しています。 YouTubeで音楽を聴きながら他の作業をする場合4GBでは足りませんね。
ノートパソコンメモリ使用率

メモリ容量の目安

現在使用しているノートパソコンが有るのであればタスクマネージャーで確認してください 。 また使用するアプリによってもメモリ使用量が異なりのでタスクマネージャーで確認してください 。
用途容量
Eメールやインターネット閲覧、オフィスソフト4GB
複数プログラムの同時起動、一般的な画像編集、ゲーム、エンコード8GB以上
フォトレタッチソフト(Photoshop等)で巨大な画像ファイルを扱う場合16GB以上
またWindows 11のメモリシステム要件は4 GBとなっています。

主要なメインメモリーの規格一覧表

ノートの場合バッテリーでの駆動時間も重要なので低電圧のLPDDR4を使用するノートパソコンも多い。 通常の DDR4 が 1.2V 駆動に対し、LPDDR4(Low Power DDR )は1.1V駆動と更に低電圧となっている。
メモリ規格メモリモジュールの規格メモリチップの規格バスクロック
動作周波数
最大データ 転送速度
DDR SDRAMPC2700DDR333166MHz333MHz2.7GB/s21.6Gbps
PC3200DDR400200MHz400MHz3.2GB/s25.6Gbps
DDR2 SDRAMPC2-3200DDR2-400200MHz400MHz3.2GB/s25.6Gbps
PC2-4200DDR2-533266MHz533MHz4.2GB/s33.6Gpbs
PC2-5300DDR2-667333MHz667MHz5.3GB/s42.4Gbps
DDR3 SDRAMPC3-8500DDR3-1066533MHz1066MHz8.5GB/s68Gbps
PC3-10600DDR3-1333667MHz1333MHz10.67GB/s84.8Gbps
PC3-12800DDR3-1600800MHz1600MHz12.8GB/s102.4Gbps
PC3-17000DDR3-21331066MHz2133MHz17.06GB/s136.5Gbps
PC3-19200DDR3-24001200MHz2400MHz19.2GB/s153.6Gbps
PC3-21300DDR3-26661333MHz2666MHz21.3GB/s170.4Gbps
DDR3L-SDRAM(低電圧)PC3L-12800DDR3L-1600800MHz1600MHz12.8GB/s102.4Gbps
DDR4 SDRAMPC4-17000DDR4-21331066MHz2133MHz17.06GB/s136.5Gbps
PC4-19200DDR4-24001200MHz2400MHz19.2GB/s153.6Gbps
PC4-21300DDR4-26661333MHz2666MHz21.3GB/s170.4Gbps
PC4-25600DDR4-32001600MHz3200MHz25.6GB/s204.8Gbps
PC4-34100DDR4-42662133MHz4266MHz34.1GB/s272Gbps

メモリ規格コア部電源電圧
VDD2
入出力部電源電圧
VDDQ
バスクロック
最大データ 転送速度
LPDDR41.1V1.1V1600MHz25.6GB/s
LPDDR4X1.1V0.6V2133MHz34.1GB/s

デュアルチャネルとトリプルチャネル

デュアルチャンネルはメモリを2枚1組で使って転送速度を倍にする技術、データの処理をさらに高速化する事が出来ます。 2枚のメモリを組み合わせて、データを分散して処理を行い、データのやり取りの速度を向上させるもので、現在のノートパソコンはデュアルチャンネルが主流です。 トリプルチャネルはメモリを3枚組み合わせて、さらにデータ転送の高速化を計る技術です。 しかしデュアルチャネルとトリプルチャネルの性能差を実際体感が出来るかというと、体感出来る程でもないと言えます。 また現在ノートパソコンはトリプルチャネルに対応していません、トリプルチャネル対応はデスクトップパソコンのみです。

Windows11のエディションと32bitと64bitの違いで認識する最大メモリ容量

OS最小システム要件メモリ容量認識する最大の物理メモリ容量(32bit)認識する最大の物理メモリ容量(64bit)
Windows 11 Home4GB4GB128GB
Windows 11 Pro4GB4GB2TB