5月のブドウ園

いよいよデラウエアのジベレリン処理が始まりました。

桜の花は昨年よりもだいぶ早かったのですが、朝夕は結構低温の日が多く、
デラウエアを種無しにするジベレリン処理は、昨年よりも数日早い程度になり
ました。いよいよぶどう農家にとって一番忙しい時期に突入です。

デラウエアの房もこんなに大きくなり
ました。
付いている房の半数をここで落として
しまいます。
ジベレリンの入った容器に一つづつ
つけていきます。
おじさん夫婦も駆けつけてくれて、
大急ぎの作業となりました。

しべレリン処理は種無しぶどうにするためには、欠かせない作業です。
天候とぶどうの生育状態を見ながら、一番良い時期に家族総出の作業
となります。

ジベの作業が終わると、誘引が始まります。

デラウエアの前期のジベレリン処理が終わると、花が咲く前に誘引をします。
この頃には枝もずいぶんと伸びてきます。棚がうまく埋まるように、枝を広げて
とめていきます。花が咲いている間は触れません。咲くまでの時期を利用して、
すべてのぶどうの誘引を行います。

誘引する前のデラウエアです。種枝の
周りに新しい枝がかたまっています。
棚の空間が埋まるように枝を広げて
とめていきます。
この頃になると、早いものはこんなに
大きくなっています。これは実では有
りません。まだつぼみです。
晴れるとハウスの中は真夏の気温。
ビニールのすそをまくって汗を拭きな
がらの作業です。
巨峰の巨大なつぼみです。巨峰は平
均400以上のつぼみが付きます。
最終的に実にするのは35前後。後は
すべて落とします。
キャンベルの花が咲き始めました。
きれいな花びらはありませんが、かす
かに良い香りがします。ブドウ園の中
は香りに包まれます。

巨峰の房作りが始まりました。

巨峰の開花を控えて房作りが始まりました。巨峰などの大粒のぶどうはつぼみをすべて
実にするわけではありません。付いているものをすべて実らせても、大きくならず、色も
付きません。巨峰の木に付いている実を「巨峰」にするのはぶどう屋の仕事です。自然の
ままでは決して「巨峰」は出来ないのです。房作りはその第一歩です。

これが状態の巨峰の房です。ざっと
400ほどのつぼみが付いています。
種ありに仕上げる場合はこんな風に
切り詰めます。

こんなに切り詰めたつぼみも、このすべてが実になるわけではありません。花が咲いても、
実が止まらないものもあり、残った実も、混み具合や房の形を見ながら一つづつ取って行き
ます。これからは気の遠くなるような細かい作業が続きます。

巨峰のジベ処理や摘芯など忙しい毎日が続いています。

巨峰の花が咲き始めてから、不順な天候が続きましたが、やっと種無しの巨峰の
ジベレリン処理も終わり、そのほかの種類のぶどうもそれぞれの作業が続いています。

デラウエアもこんなに大きくなりました。
間もなく2回目のジベ処理が始まります。
巨峰です。あの大きな房の先っちょで
す。これを「巨峰」にするにはまだまだ
手がかかります。
キャンベルの房です。今年は天候の
悪かった昨年よりはずっと良い状態
です。
ぶどうの葉っぱの付け根から伸びた
枝。副梢(孫芽)と言います。混み具合
を見ながら取ったり、摘芯したりします。
これはキャンベルの枝の先端です。
まだ伸びようとしています。このまま
では枝が伸びるために養分が使わ
れてしまいます。
枝の伸びを止め、実に養分を送るた
めに先を止めます。摘芯といいます。
止めなくても勝手に止まるのが理想の
状態です。

ジベレリン処理が終わるといよいよ巨峰などの大粒ぶどうの房を落としたり、
粒を落として形を整えたりの細かい作業が待っています。
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